阪神電車は「いか焼き」の匂いがする
この前、乗り物の話をした気がするけれど、こんどは電車の匂いの話。
電車の匂いも好き。いや、それはちょっと気持ち悪すぎなので「興味ある」ぐらいにしておきたい。
なんだろう。電車もそれぞれの路線で匂いというか、香りがある気がするのだ。
以前、JRになる前の昔の「国鉄の香り」をクラファンで制作して、その界隈で盛り上がってたけれど、そういう「固有」の匂いともちょっと違う。僕が好きなのは。
あえて言うなら、電車にその路線の生活の匂いが混じった感じのもの。ちょっと意味わからないですよね。
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路線によっては乗った瞬間から(たとえ自分がユーザーじゃない路線でも)ここの路線で暮らしてるのかなと思うぐらい「匂い」がフィットするときもあるし、逆にちょっと乗せていただいている「お客さま感」を感じてしまう路線もある。
関西の私鉄でいちばんフィットしておいしそうなのは阪神電車。なんといっても「いか焼き」の匂いがするのが好み(個人の感想です)。
これは阪神百貨店名物スナックパーク(スナパ)の「いか焼き」の匂いが特殊な駅構造のために車内にも流れ込んでるのかもしれない。ファンタジーとしてそう思ってる。
首都圏の電車では京王線の匂いが好きかもしれない。上品だけど庶民的価格の和菓子屋さんの匂い。京王線に乗ると、なんとなくいつもどら焼きが食べたくなってお茶が飲みたくなる。
そんなふうに、乗り物好きは電車で移動することを楽しみながら、その路線の匂いも楽しんでるのだ。
うん。書いてて誰もついて来てない気がしてきた。かなりどうでもいい話だ。知らんがなボタン連打されそう。
とはいえ、最近はどこの路線に乗ってもわりと無味無臭な気がしてちょっと物足りない。
人間の生活感が薄くなればなるほど、乗り物からも匂いは消えていく。公共の乗り物から生活の匂いがなくなるのは清潔でいいのかもしれないし、何かの喪失の証なのかもしれない。
きっと22世紀には「JRの満員電車の香り」がMoMAに収蔵されるんだろう。