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過去2年間のUEFAチャンピオンズリーグ・決勝トーナメントの時間帯別に見たデータ

ついに、チャンピオンズリーグの決勝トーナメントが日本時間にして明日の朝から始まります。

そこで、昨日のグループステージのデータに関する投稿に引き続き、本日は昨年と一昨年に行われた2年分の決勝トーナメントの結果(決勝戦は除外)を基に、時間帯別に見た得点に関する分析を行っていきます。


時間帯別得点

図1 時間帯別得点(17-18, 18-19)

時間帯を「1~15分」「16~30分」「31~45分(+前半アディショナルタイム)」「46~60分」「61~75分」「76~90分(+後半アディショナルタイム)」の6つに分け、それぞれの時間帯での得点数を表したグラフです。

グラフより、前半の三つの時間帯ではそれぞれの間で特に大きな差はみられませんでした

一方で、後半の時間帯を見ると全体的に前半の得点数よりも増え、後半30分以降に至っては前半で最も多く得点の生まれた1~15分よりも1.5倍以上も得点が決まりやすいという結果となりました。


図2 レギュレーションごとの時間帯別得点(17-18, 18-19)

続けて、1stレグと2ndレグ別に分けたそれぞれの時間帯での得点数を表したグラフです。

グラフより、1stレグでは時間が経過するごとに得点数が増えている傾向がみられました。

一方で2ndレグでは、前半は立ち上がりの時間をピークに得点数の減少がみられ、後半の時間帯は1stレグよりも点が生まれやすいという結果となりました。


時間帯別先制点

図3 時間帯別先制点(17-18, 18-19)

それぞれの時間帯での先制点数を表したグラフです。

グラフを見て分かる通り、早い時間帯ほど先制点が生まれやすいという結果となりました。(これに関しては想像通りの気もしますが(^^;)

今回分析の対象となった試合は56試合ですが、その内のスコアレスドローで終わった5試合を除いた51試合で考えると、6割強の試合で開始30分以内には点が動いているという結果になったともいえます。


図4 レギュレーションごとの時間帯別先制点(17-18, 18-19)

続けて、1stレグと2ndレグ別に分けたそれぞれの時間帯での先制点数を表したグラフです。

図3のレギュレーションの考慮を行わなかった場合とは異なり、いずれのレギュレーションも一貫して時間が経つごとに減少しているわけではありませんでした。

1stレグでは、立ち上がりの時間と同様に31~45分の時間帯の先制点数も多くみられました。

一方で、2ndレグでは図3と似たようなグラフの形ではありますが、1stレグとは異なり31~45分の時間帯の先制点数が少なくみられました。

また、2ndレグで点数が発生した試合は26試合該当しますが、15分までに先制点が発生した試合は46.2%、30分までの場合は77.0%2ndレグでは早い段階から点が動きやすい傾向がみられました。


以上より、明日から行われる1stレグは2ndレグと比べ点が動きづらい傾向がみられました。傾向がみられました。

しかし、1stレグの結果により2ndレグの臨み方も大幅に変わってくるため、ホーム側は前半ゼロに抑え得点が生まれやすい後半にアウェイゴールを与えず点を取ること、アウェイ側は先制点の生まれやすい前半から点を取りに行くことで優位な立場に立てるよう試合を運ぶことが重要となりそうです。

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