スノードーム(詩)

趣味というひとつの世界に
入り浸る私たちは
スノードームの中にいる

始めは見える景色がおもしろく
何度も振っていたこの世界は
いつか振ることを忘れ
何も変わらない
ただの空間となってしまう

積もった雪は
これまでを示すが
表面からしか見ることができない

何も見えなくなったなら
もう一度
振ってみようじゃあないか
ひっくり返してみようじゃあないか

これまで見えなかった
新しい雪が
見えていたのに気づかなかった
光り輝く雪が
降り注ぐかもしれない

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