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スピリチュアルマスターが解く「障害から生み出す奇跡」2

読者の方から質問が来た。ご自身の人生の大きな経験をオープンにし、それに対するアドバイスを求めて下さっている。これは多くの人に役立つ本当に大きな献身である。心からの感謝と共に、大切にお答えしたいと思う。

ある時、私は男から暴言、暴力、脅され、風俗で働かされお金を全部取られ、身体は全身打撲、心はほぼ死。PTSD診断を受けて身体の治療の為1ヶ月半入院。1年間は怖くて1人で外に出ることもできませんでした。
その後は病気やケガのオンパレードでした。
その男を訴えたかったけれど、言葉が出なかったのもあり、正義の味方と思っていた警察は恋愛のもつれは何もできないと言ったし(私は恋愛と思っていない)、弁護士は最低限できること(自己破産)をしてくれました。結果私の人生の汚点にになっただけとも思います。
私の心は死んだまま、身体は生きている矛盾と絶望。それでも生きる道を選んだ私。生と死を1秒かけることなく抱えて、いつ死んでも後悔のない生き方を探す為に生きてる。
私は何をどうすれば心が解放されたのでしょうか。

一回の回答では答え切れないほど、多くの要素が詰まっているので、数回に分けて返答させていただきたいと考えている。

今回注目するテーマは「プリーザー」である。

プリーズというのは、他の人を喜ばせる、という意味の英語だが、人間は多かれ少なかれ、皆が赤ちゃんのときからこのプリーザーを自然に学び、プリーザーでこの世界をサバイブしているのだ。しかし、「人に好かれなければ自分は生存できない」という恐怖ベースの、自分のためにはならない手段なのである。

一般的にいい人、と言われるのは、プリーザーの人である。他の人や社会からの要求や期待を無意識のうちに察知して、それに答える自分を作るのがうまい人は、皆に喜ばれ好かれる。

発達障害と診断される人は、このプリーザーが苦手である。つまりプリーザーをしないで生きていける叡智と強さの基盤がある進化した人なのである。

私は日本の学生や子供に音楽や英語を、インターナショナルスクールで音楽を教えていたが、日本の子供とインターナショナルの子供、日本の教育とインターナショナルの教育の大きな違いを目の当たりにして来た。

また、国際的な教育セミナーに参加させてもらったり、国際的な同僚と共に働きながら日々発展していく「教育学」を学ぶ機会が多くあった。

個々を重視し、違いに誇りを持ち、それを表現する、自分を主張できるように生まれた時からサポートする教育に対して、大人の期待にいかに応えていくかが重要視されるという古いままの教育が残っている。そして、そうであることにさえ気がついていない。あまりにそれが普通であり、違う世界を知らないためである。

また、客観的なアセスメントによって与えられる指導と、感情から教える古い時代遅れの教育がある。客観的なアセスメントは、なぜできないかを責めるのではなく、この子供の特質をよく調べて、その子供にあった方法を見出すことである。そして理解できるように導くのである。

感情から教える、客観性に欠けた教育の例を二つ挙げてみよう。ある高校生は、成績が悪いと休日に呼び出され「何をしているんだ、なんでできないんだ」と1時間にわたって説教された。海外から日本に学びにきていた高校生は、ガムを噛んでいるところを教師に見つかり、「お前は何を考えているんだ」と全校生と父兄の前で怒鳴られていた。客観的になぜこうなったのかを理解し、その解決策や、その生徒が理解できるように道を整える、具体的に何をどうすれば良いかを教える、教授できるかというアセスメントがゼロの例である。

この環境では、大人のビリーフ次第で、良しと出るか悪しと出るかのルーレットの毎日で、今回は褒められるか、怒られるか、どっちに出るかと怯えるしかない。人間にはビリーフ(深層レベルでの信じ込み)というものもあり、それは一人一人違うのだ。人によって、環境によって、良かったり、悪かったりするのである。つまりどこにも書いてない、教えてもらったことのない答えを、なんとか自力で探し出す、相手が求めていることを察知することに大きなエネルギーを使っているのだ。

それを気遣い、心配り、相手のことを考える、人に迷惑をかけない、人に優しく自分に厳しく、と総体的に教えられる。

以上の環境によって、人は意識を常に自分以外の人や外部に向けて生きることを強いられている。自分がどう感じているか、何を求めているか、それにどうやって自分で答えていくか、という大切なことを教えられることは少なく、他の人がどうかを察知することに膨大なエネルギーを使っているのだ。

それができない人は、空気が読めない人だと避難されたりもする。

空気や人の気分は読んだり、感で探ったりするのではなく、はっきりと言葉で伝え合うものであり、それに必要なトレーニングは幼稚園から与えるというのがインターナショナルな現代教育である。

プリーザーを続けていると、内にマイナスのエネルギーがどんどん溜まっていく。間違ってしまうのではないかという恐怖と、我慢して自分のままでいられない怒り、不快感、いつも良い人として生きながら自分が後回しにされる恨みなどは、重く暗いエネルギーとして、浄化しない限りどんどんと溜まり続ける。それが成人病などの原因にもなる。しかし、そういう感情があることさえ感じられなくなっている。それでもこの負のエネルギーは必ず溜まっていくのだ。

また、この溜まったエネルギーがその人の現実を作っていく。内にあるエネルギーは、それと同じエネルギーを引き寄せるというエネルギーの流れは誰にも変えられないからだ。

加害者の多くは、プリーザーが下手で(それは本来良いことであるが)一生懸命やっても認めてもらえなかった悲しみと怒りが溜まって膨大に膨らみ、それと同じ波動のエネルギーを引き寄せて、ますます内に溜まっていく。エネルギーにもいろいろある。最悪のエネルギーはエンティティーと呼んでいる意識体であり、時として人を犯罪に導く。

被害者の方は、プリーザーをやりながら良い子、良い人になることに一生懸命生きているうちに、自分の価値を感じ、それを大切に守るという強さが育てられる機会を得られなかった結果、強いものに服従するパターンがいつの間にかついてしまっている。それが当たり前であり、それが幸せだと信じてしまっている。限界を超えてまで相手の要求に応えようとしたケースである。

ヒーラーとして、スピリチュアルマスターとして、最初にできることは、加害者であっても、被害者であっても、内に溜め込んでしまったエネルギーを除去することである。状態によっては、非常に大きな仕事となる。

今回相談してきてくださっているのは被害者の方なので、まずこの浄化をしながら、必死に生きてきた緊張の状態を緩め、リラックスした自分に戻っていけるように時間をかける。

次に、ゆっくりとプリーザーという生き方について理解してもらえるようにしていく。プリーザーを卒業し、自分のために生きる重要性を伝える。

今日できる範囲で、今までと違う行動を選ぶ練習を始める。普通の生活の中には、この練習となるチャンスが山のようにある。それを一緒に探しながら、新しい自分に変化していく新しい選択と行動を一つ一つおこなっていく。

「尽さないと愛されない」などの深層心理に隠れている自分に対する信じ込みも見出していく。一つ見つかったら、そのマイナスの思い込みを「私は価値ある存在であり皆さに愛されている」などのプラスに変換できるまで時間をかける。

また、最大で最高のサポーターは、それぞれの人に必ずいる神聖な存在である。その存在にこちらから意識を向ければ、あちらも助けることができる。ガイドと呼んでいるこの存在達に繋がって、その愛を受け取る練習を一緒に行い、愛に包まれた時の安心感を経験していく。その愛があれば本当の強さを育てることができる、最初の一歩を呼吸法と共に練習する。

いずれにしても、ヒーラー、ファシリテーター側が、すでに神聖なガイドと共に、そのガイダンスに従って進めていくことが大切なので、どんなケースであっても、決して同じ内容であることはない。完全にケースバイケースである。

エネルギーワークは、言葉で理論を理解しても起こらない。すでにできる人と一緒に練習し続けることで、エネルギーという本質から変化が起こっていく。そして現実が変わる。

身体的な病も、心の病も、障害も、エネルギーから築き直すことで全てが変わっていく。

相談者の方に必要なのは、エネルギーと教育についてトレーニングを積んできた経験豊かなファシリテーターである。




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