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帰省 認知症おとーさん日記 Oct.25 2020

早朝便で札幌へ。新千歳空港から電話をしたら、「そうだったか、帰ってくるんだったものな。よかった。何時に着くんだ?」と、わたしが帰ることをすっかり忘れてたおとーさん。

10時半頃に実家に着くと、いつものように「重たい荷物があるなら電話をくれればバス停まで行ったのに。」と言ってくれる。「うん、そうだね。」と答えつつ、重たい荷物を抱えて階段を昇らせるのは、心配なんだよ。わたしの方がいまでは力持ちだし。という言葉は飲み込む。娘に何かしたいという気持ちだけ受け取ることにしている。おとーさんは元気そう。ちょっと口が回らなくなったり、なにをしているのか分からなくなったりして、自分自身に苛立ちのようなものを感じているらしいことが見て取れるけれど。

部屋はぱっと見、きれい。荷物を置いて、東京から持ってきた食料を片付けるついでに、冷蔵庫チェックから始める。

なんと今回は、納豆、卵、豆腐、パンと祭りが多い。納豆は冷蔵庫に11個、冷凍庫に6個!卵は3パック半、豆腐は5丁。パンは冷蔵庫の上にバケット1本、冷蔵庫に角食1枚とバターロール1袋、冷凍庫に角食1袋。なんでこんなに買い込んでいるのか、本人に聞いても「なんでだろう?___散歩に行った帰りにコンビニに寄っちゃうと、ついつい買ってしまうんだ。」の答え。そうかぁ、ないんじゃないかと心配になっちゃうんだね、きっと。ダメになっているものは、ごめんなさいをしながら捨てる。賞味期限切れ5日以内の食べられそうなものは、とりあえずとっておいた。あと、漬物が幾つかと残念なことになっている茄子などを発見。冷凍おかずは食べかけのカレーとおかずセットが2つ、手付かずで解凍したままになったカレーとおかずセットがそれぞれひとつずつ。ほぼ残念な状態だった。妹Rが2週間前に来てくれてダメなものは処分してくれているだろうから、それからたまったものだと思われる。とりあえず傷んだものを食べてないようで、ひと安心。だけど、これだけたくさんの傷んだものがあるから、本当に気をつけなければ。

冷凍庫には冷凍おかずセットが7個残っていた。そのほか買ってきて食べきれずに残したらしい唐揚げや焼き鳥、パンを買ったときに一緒に買ってきたであろう四つ葉バター(!)など。北側の部屋には大きな大根1本とかぼちゃが1個

買い置きしておいたカップ麺は半分ほどしか減っていず、缶詰も2つくらいしか手をつけなかった模様。いったいなにを食べていたんだろう?

おとーさんのベッドルームへ行くと、レシート発見。どうやら色々と買い食いしていたらしい。わたしが一緒に行くときに大量の食料を買うため利用している配送なども使っていた形跡あり。すごいな、おとーさん。

羽毛布団を出して使うように言っていたのに、夏掛けと毛布、タオルケットで過ごしていたらしい。寒くないのか聞くと、まだ羽毛布団は早いと。いやいや、東京でももう羽毛布団使ってるけどねぇ。ベッドリネンはたぶん取り替えてないっぽい。妹Rが洗濯しようとしたら、自分でやるから大丈夫だと言っていたらしいけど、しなかったんだなぁ…。下着などの洗濯はちゃんとしていたらしく、洗濯物はたまっていなかった。

そのかわり溜まっていたのが、プラスチックごみとビン缶ペットボトル。パントリーに大きな袋いっぱいになって置いてあった。

1ヶ月に1週間ほど帰っていたのが、2ヶ月に1度になってしまったことの一番の障害は、やはり衛生環境の悪化だと実感。とりあえず身の回りのことはひと通りできるとはいえ、ベッドリネンやタオルの取り替え、テーブルの拭き残しやごみ捨て、食品の腐敗など管理できないことも多数。忙しい妹Rにすべてをお願いするのは酷だし、ヘルパーさんもおとーさんが嫌がることもあるけれど、このコロナ禍で新規で頼むのは難しい状況。なかなかに、頭の痛い問題。とりあえず、やれることをやるしかないな。

昼ごはんはおとーさんが買ってきていたラーメンに野菜をたっぷり入れて。スープまでペロリと平らげていたのにもかかわらず、4時半くらいになると、腹減ったコール。なんだか疲れて買い物へ行かなかったから、あるものでおかずを作ってまずは晩酌。わたしが缶ビールを1本空ける間に、おとーさんはビールの後の日本酒も飲む。今夜は調子がいいのか1合ほど飲んでから、いただき物の松茸ごはんを半膳とみそ汁で〆のごはん。よく食べました。

そして、眠くなったと8時にはベッドに入ったおとーさん。ゆっくり眠ってね。

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