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帰京 認知症おとーさん日記 May 12 2021

帰る日に限って青空が広がった。今回の帰省中は寒かったし、お天気に恵まれなかったなぁ。午前中は、しばらくは買い物に行かなくても済むように納豆・卵・牛乳を買いに出かけた。最初はおとーさんも一緒に行くと言っていたのだけれど、腰が痛いらしく行くのはやめた。ほんとは一緒にお散歩できたらよかったのだけれど、無理は禁物だし慎重になっているのはいいこと。それにコロナの感染者が爆発的に増えているから、あまり外出しないほうがいい。

わたしが帰るのが近づいてくると、おとーさんはいつも気分的に不安定になるけれど、今回はひさしぶりに一人暮らしになること、デイサービスがしばらくお休みなることなど、不安材料がいっぱいなのでいつにも増して落ち込みが激しいらしい。こればかりは如何ともしがたいから、おとーさんにがんばってもらうしかないというのは、なんとも言えない気持ちになってしまう。

「デイサービスはどうなってるんだ?3月18日から行ってないみたいだ。」

どうやら入院していた記憶が飛びがちらしい。そして現状コロナで休止中だということも覚えられない。なんで?ということに対して答えがわからないとさらに不安になるから、デイサービスの連絡帳とカレンダーの下に貼り紙をした。それで少しは問題解決してくれることを期待してるのだけど、どうだろう。ついでに玄関の扉と家に入ってすぐの扉にも貼り紙。ちゃんと目に入るといいのだけれど…

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昼ごはんを一緒に食べて、家を後にした。毎回おとーさんが荷物を運んでくれるのだけれど、今回は固辞した。階段を降りるのも辛そうなのに、バス停まで送ってくれてた。ありがたいなぁ。

東京に着いてから電話をした。洗濯物を取り込んで、乾いていなかったものは干してくれたらしい。そして、私が帰京したことを忘れて探しちゃったらしい。切ないなぁ…

「晩ごはんは食べた?」
「軽く食べたよ。」
「お酒は?」
「きょうは飲まなかった。」

そうかー そういう気分かぁ。いつも以上に妹Rちゃんと連携をとって見守りをしなくては。ひとりだと食欲が落ちがちなおとーさん、どうかしっかり食べて元気でいてね。

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