帰省　認知症おとーさん日記　Dec.27 2020

バタバタしてたら10時になっていて、慌てておとーさんに電話。「朝ごはん食べた？」「もうとっくに食べ終わったよ。いま横になってたんだ。」「具合悪いの？」「いや、掃除機かけたら腰が痛くなって、横になって伸ばしてたんだ。」それならよかった。「お薬は飲んだかな？」「26日まで飲んでる。きょうは27日だな。取り出したよ。」「飲んでね。」「終わったら飲むよ。ところでいまどこだ？」「家だよ。」「え？まだ家なのか… 何時の飛行機なんだ？」「夕方の便だから、お家に着くのは9時すぎかな。」「そうか、気をつけてな。」「うん、わかった。気をつけて帰るね。」「ところで、きょうは何時の飛行機だ？」同じことをリピートして答えて電話終了。

6時半すぎ飛行機が到着して、おとーさんに電話した。「いまどこだ？」「千歳空港に着いたとこだよ。」「じゃあもう北海道の地を踏んでいるんだな。」「そうだよ〜」「こっちに着くのは、夜中だな。」いやいや、おとーさんはお眠むかもしれないけど、夜中ではないな。「9時頃になると思うよ。眠かったら寝てね。」「うん、待ってるよ。」

キャリーの大半に食べ物を詰め込んで、実家に帰ってみればやはりベッドに入ってたおとーさん。でも、わたしの使ってる部屋にはお布団が敷いてあった。ありがたや。ゴソゴソしてたら部屋から出てきたおとーさん、「いま寝ようと思ってたんだ。」「そっかそっか、ただいま。ちゃんと帰ってきたから、ゆっくり寝てね。」「うん、わかった。おやすみ。」「おやすみ。あしたね。」

とりあえず食料を入れようと冷蔵庫を覗いてみたら、解凍してあったのはカレーのみ。冷凍庫はほぼ空っぽ。おおー、よく食べたなぁ。ちょっと疲れちゃったから、探偵は明日にしてきょうは寝よう。