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三条市のバスでもタクシーでもない便利な【デマンド交通ひめさゆり】

新潟県の三条市に移住してきて、意外と驚いたこと。
引っ越したら車がないとね〜なんて話はしていたけども、ここまで車社会だとは思ってなかった。

とにかく歩いてる人がいない!
引っ越してきたのが3月という、まだ雪がちらほら降るような季節っていうのもあるかもしれないけれども。
片道二車線の道路の車通りは多い。
ベビーカー押してる人なんているわけもなく、だいぶ浮いてたと思います。。

地元の人に聞くと、隣のコンビニまで行くのも車に乗るそうです。
15分歩いて市役所に行った、なんて話すと驚かれました。
あと、とにかく駐車場が広い。
近くの本屋とカフェが入ってるお店なんかは、お店の面積の5倍ほどの駐車場があって、端っこに停めたらお店まで歩いて何分かかるの?てくらい広い。しかもいつ見ても結構埋まってる。
コンビニとかでも、車の中で休憩してる人をよく見かけます。
車の中で思い思いの時間を過ごすというのも、こんなご時世ですし良いのかもしれませんね。

道に人はいないけど、車の中には人がいる。
三条市民はひとりにつき一台、車持ってるんじゃないかな?と思いました。

その要因というか、背景には
バスが無いこと。
まったく無いわけではないんだけど、駅の周辺、本当に少ないエリアでしか運行していない。
バスの本数が少ないとかでもなくて、そもそも路線がほとんどない。
東京都内では、電車が通ってない所へは大抵バスで行けてしまうのが当たり前だったのでここまでバスが無いことにカルチャーショックでした。

調べてみると、公共交通を利用する人が減少してバス事業者が採算とれなくなったり、市のコミュニティバスもニーズに合わなくて料金収入が落ちて…という問題があったみたいです。
その結果がサービスを更に低下させ、悪循環していたらしい。
結局それが、高齢者のマイカー依存につながり事故増加の懸念、通院や通学の家族送迎の負担が増える…。

そんな問題をどうにかしよう!ということで、約10年ほど前にスタートしたのが三条デマンド交通「ひめさゆり」
あらゆる所でかわいい停留所みたいなのをよく見かけて、これ何だろう?って思ってたらこれでした。

簡単にいうと、乗合タクシー。
4社のタクシー会社が参加していて、三条市全域に設置されている停留所間を運行しています。

Wikipediaより引用

停留所の数は市内全域に618ヶ所(2020年3月時点)。わりと頻繁に見かけます。
タクシー会社に利用したい1時間前までに電話で、
名前・電話番号・利用したい日時・乗りたい停留所・降りたい停留所・人数を伝えれば
事前登録不要で誰でも利用できます

運賃もタクシーよりお得。

出典https://www.city.sanjo.niigata.jp/material/files/group/18/demand_map.pdf

保育園や小さな病院なんかでも見かけるので日常的に利用できるし、行きたいところに乗り換えせず直で行けるので観光利用にとても便利でお得かも。
冬に雪がすごい時運転怖いなって時とかもいいかもしれない。

バスとタクシーのいいとこどりという感じで、ほぼタクシーと変わらない印象ですね。
知らない方と相乗りの可能性があるので、そこだけ特に抵抗なければいいことだらけ。

調べてみたら、意外と画期的な取り組みしてるな〜って関心してしまいました。
三条市内って、バスだと難しい狭い道やいりくんだ道が多いので理にかなってるのかもしれないですね。

残念ながらこれを知った頃には車が手に入っていた為、まだ利用したことはありません。
でも赤ちゃん乗せて1人で運転ってかなり大変だから、こういう選択肢があるのって嬉しい。
もう毎回後部座席でギャン泣きされながら運転してクタクタです。笑
市民の利用者は、通院や買い物に使ってるみたいですね。

魅力的なあたらしい公共交通。
実家に帰省するのに新幹線で燕三条駅に行くときなんか使ってみようかな。。と企んでおります。


最近はこちらも暖かくなってきて、自転車に乗る人もよく見かけるようになってなんだかホッとしてます。
少しずつこの土地に慣れてきて、気分もやっと春めいてきた気がします。


こちらでも燕三条の移住に関する情報を発信しています!↓

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