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『コブラ』を見ながら食生活を反省した。

物語の内容は非常に簡潔です。シアーズ警部曰く主人公は反社会派異常者のスペシャリストで異常者に対して容赦しませんが、他人の食事にもとやかく言いがちで健康に対する意識が高い非喫煙者です。犯罪捜査に暴力的で理屈じゃなく自分の勘に従うところがありモンテ警部補に言わせると「異常者」。少しめんどくさそうな男です。

出演マリオン”コブラ”コブレッティ警部補/シルベスタ・スタローン
イングリット・ヌードセン/ブリジット・ニールセン 
トニー・ゴンザレス巡査部長/レニ・サントーニ
ナイト・スラッシャー/ブライアン・トン
監督/ジョージ・P・コストマス 脚本/シルベスタ・スタローン
原作「逃げるアヒル」ポーラ・ゴズリング
(A RUNNING DUCK(1978年)デビュー作)
あらすじ
 カリフォルニア州ロサンゼルス市警察のマリオン”コブラ”コブレッティ警部補は、ナイト・スラッシャー率いる反社会派カルト集団の犯罪目撃者な命を狙われることとなったモデルのイングリットの警護を担当することになる。しかし、警察内部に密通者がいて・・・


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マリオン”コブラ”コブレッティ警部補

 この作品の主人公です。感情に流されず、反社会派異常者を躊躇うことなく殺害する、不屈な精神力と、逞しい肉体の持ち主で、スタローンがかっこよく見えるように作り込まれたのだろうと私が想像している、癖の強いハードボイルドな主人公です。
 女性っぽい名前を気にしている垂れ目の甘いマスクのイケメンで、常に黒い手袋を装着し、口にマッチ棒を咥えています。
 チンピラにタバコは健康に悪いと言ったり、相棒に砂糖のとりすぎや添加物が入った食事より魚と米を食べるように忠告したりチーズを勧めたり、健康に気を使っている意識が高い一面が伺えますが、自宅に帰宅すると冷蔵庫から出したジャンクフードなピザをハサミで少し切って温めずに食べています。仕事が忙しくて食生活が乱れやすいであろう独身男性ですが、ピザは少しだけに留めておくのが偉いなと思いました。自宅テレビ前の机周りは書類だらけですが、机周り以外のキッチンはフルーツが置いてあったり整頓されていて、部屋の奥は無駄なものがなくすっきりしています。ストイックな男の印象を受けました。

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イングリット・ヌードセン

 この作品のヒロインで職業はモデルです。ブロンドの美女、切れ込みの鋭い白いハイレグワンピース水着で大胆に腰回りを露出したり、脱いでも凄いんです。
 フレンチフライでケチャップを食べているように見えるほど、ケチャップをたくさんかけて食べていたので、コブラに「フレンチフライが溺れてる」と突っ込まれました。

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トニー・ゴンザレス巡査部長

 コブラに信頼を寄せる相棒で、コブラに比べて性格が柔和で人当たりは良いです。
 お菓子好きでチョコレートやコカコーラなど甘い物を食べたり買い込むので、砂糖のとりすぎから魚や米やチーズなど添加物の入ってない食事へ改善するようコブラに勧められています。

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ナイト・スラッシャー

新世界のために、世に蔓延る豚(一般市民)を殺害する反社会派カルト集団のボス。 イングリットに一般市民の殺害現場を目撃されてしまい、イングリットを付け狙います。健康志向なコブラを豚呼ばわりしてしまい、本気になった警察のコブラに対して人権を主張しますが、コブラに殺害されます。顔が微妙にシュワルツェネッガーに似ています。

警察の張り込みというとカップラーメンとか、取調べは豚カツのイメージを持っていた私からすると、正義感と健康志向が過剰気味な男『コブラ』のキャラクターは今でも斬新だと思います。
なんでマッチ棒咥えてるんだろう…

 スタローンは1976年の「ロッキー」から80年代にかけて「ロッキー」と「ランボー」の続編を連発し、マッチョでセクシーで若くて全盛期だったという印象が私にはあります。

 若いスタローンがカッコよくて、女性にもおすすめの作品です。

 余談
『コブラ』(1986年日米公開)は『レッドソニア 』でデビューと主演を果たしたブリジット・ニールセンがヒロインです。ブリジットと主演のシルベスタ・スタローンとは1985年に結婚し1987年に離婚していて『コブラ』は夫婦共演作だそうです。 (エディー・マーフィー主演の「ビバリーヒルズコップ」(1984年)の企画当初ではシルベスタ・スタローンが主演する予定でしたが、予算の都合など色々あったらしく、エディ・マーフィーが主演になりました。そのときの脚本をさらに書き換えたものがスタローン主演の『コブラ』になったそうですが、その辺は調べると詳しく検索にひっかかると思います。(ブリジット曰く、ブリジットが出演した「ビバリーヒルズコップ2」の監督のトニースコットと不倫関係にあったようです。)ジョージ・P・コストマスは「ランボー怒りの脱出」(1985年日米公開)の監督でした。

写真出典:Blu-ray COBRA ©️Warner brothers

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