【第一回目】紺屋町マーケット
2022.05.08 第一回目の紺屋町マーケットを開催しました。開催しようと思ったきっかけは、商店街で長年続いていた産業文化フェスティバルが打ち切りになったことです。
誰かがやらなきゃ誰もやらないし、黙って待ってても何も始まらない。
けど、やろうとしてるのは自分しかいない。
まさに孤独と不安の始まりでした。
【実はこんなはずじゃなかった!?】
経験もない。自信もない。知識もない。
お金もない。権力もない。
人望もない。仲間もいない。
助けてくれる人もいない。
なにもないんです。ほんとに、なにも。
チキった私は、小規模で紺屋町マーケットを進めていました。
主催側にしかわからない段取りとかあるんですが、トラブルは付き物で、キッチンカーが入るはずだった場所が急遽使えなくなったと連絡が入りました。
吐く、とにかく吐く。
既に出店者が確定しているのにキッチンカーが入る場所がないって、どういうことかわかりますか?
誰かの首を切らなければならないということ。
その誰かを私が選択しないといけないということ。
最悪、そうなった場合、一番仲のいい人から首を切っていこうと、思っていました。
紺屋町マーケットにとって最初の難関。
どうしたらいい?頭を巡らせるけど、どうにもこうにも。
コンビニの裏に空き地はあるが、貸してもらえない。以前、お断りされた経験があるから知ってた。
でも、なんとかして借りるしかない。
10万のレンタル料だとしても。
首を切るくらいなら、土下座して10万円払ってでも解決するしかない。
そんな思考の私に女神降臨。
「借りれるように話してみようか?」とツテのある人が手を差し伸べてくれたのです。
まずは根回しをしてもらい、ある程度の事情も説明してもらった上で、緊張しながら電話をかけたのを覚えています。
そのおかげで、空き地を借りれることに。
広い空き地にキッチンカーが2台。
さすがに、これはもったいない!
そんな思考から急遽出店者を増やす方向に。
それが第一回目にして巨大なマーケットになってしまった理由です。
そして、紺屋町マーケットにデザイナーがいないので、Canvaでなんとか試行錯誤したけどダサくなってしまった自作のフライヤー。
出店者様に申し訳ないほどの素人感でした。
商店街の店舗でも買い物をしてほしい思いから、スタンプラリーも開催しました。
1000円の出店料で運営していたため、立派な景品は出せませんでしたが、イベントスタート前からスタンプラリーのカードを貰うために100人のお客様が並んでくれました。
全てが大変だったけど、一番どうにもならん大変さは「力仕事」
前日の夜、運べる机は運んでみたけど、外に出してるわけにもいかず、小さな私の店に荷物を積み込みます。やはり、入り切らず、残りは当日の早朝に。
一人で準備をしてきたけど、さすがに朝は夫の力を借りました。
二人で商店街の荷物置き場から机を運びます。
(これがまた遠くて、坂道なのです)
女の力では、一つ運んではゼーゼーの繰り返しで、
2時間かかってしまいました。
すでに体力はゼロ。
むしろマイナス。
足がガクガク痙攣したり、一歩踏み出すのにも気合がいる。
しかし休む間なんてなく、次々に出店者様が到着します。挨拶をして、配置に案内して、全体のバランスや困ってる人がいないか見回ります。
気づけば2万歩。
イベントが始まってしまえば少し休憩できるかな?なんて考えは甘く、予想よりはるかに多い来場者数。人気店舗の行列と行列が入り混じって、最後尾もわからない状態。
ほんとにごめんねと思いながら、もう手遅れなので、合唱部とダンスパフォーマンスのバリケード役に。
とにかくここは商店街なので、他のお客様もいる。動線だけは確保しないとクレームもんです。
地域を絡めたい思いから合唱部に出演をお願いしました。
ダンスは日頃から少しお付き合いのあるORANGE DANCE STUDIOさん。
毎度のことながら、よーへいさんのパワーを感じます。ほんとにすごい人なのに、マールからの誘いなら!と快く紺屋町マーケットに出演してくれました。
人と人の仕組みが少しわかった気がした2022。
とにかく第一回目の紺屋町マーケットは、みんながドン引くくらい大盛況で完売。
この成功は、ほんとに出店者様のおかげ。
お手伝いしてくれたSTAFFのおかげ。
なんなら私は集めただけなの。
個々の力ってすごいなと思い知らされました。
そして、どこからこんなに人が湧いてきたのか、今でも不思議です。
第一回目というチャレンジに乗ってくれた皆様には感謝しかありません。
中には「ほんとにお客様くるんですか?集客の見込みが無いのでお断りします」と言われてしまったりも。
わからんでもない。お商売なので。
だからもちろん無理に出店していただくこともないし、しっかり考えてもらっていい。
でも当日、様子を見に来て「すごい人!次は出ます!」は、さすがに失礼だなと思っちゃったんです。
これもまた人と人の仕組みである。
なぜみんなが紺屋町マーケットにでるのか?
きっと「売れるから」って答える人はいなくて、
「あなたの誘いだから」と言ってくれる。
売上がほしいだけでは【徹夜】はできないのを私は知ってるし、なんとなく言葉のない何かで教えてもらった。
いわゆる【愛】なのか?
来場する方には見えない部分なんだけど、命を削りながら作ってる店舗の人が多い。
ほんとは、しんどくてやめたいかもしれない。
それほど大変なことだし、店舗を閉めて出店してくれてる人もいる。
でも私はみんなを誘い続けようと思う。
もう無理や!と言われる日が来るまで。
きっと、それでいい。
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