学歴コンプ寛解のお知らせ

 前回の記事に続いてまた自分の話をしてしまうが、私は現役時代に大学受験をしなかった。
 高校の偏差値が60ちょっとの自称進でも、90%は大学に進学し、専門は学年で10人ほど。就職は1人だけだった記憶がある。
 世間では偏差値60というと頭がいい部類に入るかもしれないが、大学受験では受験者の出身高校は偏差値60ぐらいが平均(ボリューム)層であることは、マトモに大学受験をしたことがある者なら知っていると思う。
 うちの高校は、大体みんなGMARCHを目指して日東駒専に行く流れが主流で、学年360人のうち100人MARCH、200人ニッコマ~大東亜、最上位の数人が早慶と地方国立、Fランもまあまあいた。
 私はそんな高校で、好きな教科は真面目にやって、興味ない教科は赤点ギリギリで過ごし、受験勉強もしていなかったので、実質的に学年のビリをやっていた。と思ったら、最近使わなかった調査書の中身を見てみると、なんだかんだ学年の半分からちょい下ぐらいの成績で、意外と悪くなかったのに驚いた。 
 自称進出身の方ならわかるかもしれないが、三年になると皆定期テストの対策をしなくなるので、実際の学年順位と進学する大学は比例しない。
 大学受験をしなければ、その分のエネルギーを定期テストだけに使えたので、相対的に成績は真ん中ぐらいになったのだろう。
 まあでも、私は一切お勉強をせずに高校をだらだらと過ごし、無試験で専門に入ったので、大学受験をしてない人間の頭の中もわかるし、受験を経験した者の思考もわかるし、なんなら浪人の気持ちもわかる最強なのである(笑)
 実質、私もビリギャルならぬ”ビリ男”で大学受験をして、そんで最初はビリギャルみたいに大逆転合格を目指して国立を目指していたが、まあ挫折して結局3教科(しかも数学から逃げて国英生の文系受験)で、地元の私大になった。
 だが、高校のレベルからして”妥当”な所に行けたので個人的に満足している。学歴コンプは全くない。
 ちなみに少し狭い界隈の話をすると、千葉~東京で生物・農学を学べる大学は少なく、実家から通える範囲で絞ると上も下も含めてたった5校しかなく、そのうち手頃なレベルでは3校ぐらいしかなかった。
 結果として、無事3校とも受かって、世間では日駒ぐらいのレベルの大学に進学でき、それなりの努力が実ってくれたので、プライドも努力コンプレックスも満たされて万々歳である。
 一つ不満があるなら、何故かパスナビ(旺文社)が出している大学の偏差値がやたら低く出ている所。 
 最近は何でもかんでも偏差値で判断する連中が多く、実際に問題を解いていないクセに馬鹿にしてきたりするのが一つ気がかりなぐらい。
 実際に、高卒の弟や専卒の父親に「偏差値42.5なら、そんな難しくないんじゃないの?」と言われキレたくなった。その時、案外理系に偏差値を+5するWakkateルールも捨てたモンじゃないなと思ってしまった。
 現実の難易度は、日大の似た学部の問題と解き比べると、少なくとも生物は絶対に受かった弊学の方が難しかった。英語は同じくらい。国語は数学と選択だったが、日大がマーク、弊学が記述式で、取らせる問題、取らせない問題と傾向が全然違ったのでなんとも言えない。
 数学はどうやら弊学の方が難しかったらしいが、受けていないのでわからない。
 決して日大は悪い大学ではないし、弊学も悪い大学ではなく、私がやりたい事を存分に出来る環境が整っているので、その辺りに全く不満はない。
 恐らく勉強の才能がない、ただの凡人がこの章で言いたいのは、凡人が普通に努力して行けるのが日駒ぐらいで、鼻血を出してやっと行けるのがMARCH。MARCH以上は、最初から勉強の才能や環境がある人間か、何かを失って(浪人や金や心)やっと手に入るレベルで、地方国立と早慶はもれなくバケモノで、旧帝や医学部に至ってはもう宇宙人だということだ。

(追記)
 7月に入って、パスナビで自分の学科の偏差値見てみたら40になってた(泣)
 先述した通り、問題は普通に難しいので、絶対にそんなことはないと認めたくはないのだが、偏差値が下がった原因として思い当たるのは”合格最低点が低い”ことだと考えられた。
 一般的な私大だと、6割取れて受かるか補欠という相場なのだが、弊学の弊学科は5割取れば受かってしまう。つまり、補欠だともっと低くても入れてしまう(今年は入学辞退者が少なくて例年より20人くらい多く入ったらしいので、補欠合格は救われなかっただろう)
 他の学科は普通に6~7割取らなければ受からないので、比較的新設で若干特殊な雰囲気のあるこの学科だけが、一段レベルが低く設定されている様にしか思えない。
 弊学科の名誉回復の為にフォローをすると、まあこれは学科に限らず弊学の入試の特徴でもあるのだが。
 一般入試の日程が2月頭のAB2日間しかなく、学科の併願もほとんど不可能なことから、いわゆる”乱れ打ち”というものが出来ない仕様になっている。
・入試問題が普通に難しい(記述式)
・入試日程とチャンスが少ない
・学科の併願が不可能(一応出来るが、全く分野が違うのであまりやる意味がない)
 これらの点から、偏差値からレベルが低いと言われるのは不服であると主張したいのだが、友人にそれを愚痴ったところ
「人気がない理由全部言ってるじゃん」
と言われてしまった。

それはそう。
というわけで、改めて上記の文章を読み直してみると、学歴コンプ治ってねえじゃんという感じもするが、個人的には”学歴の話を楽しめる受容体”はまだ残っているだけであって、それにこだわっていたり、中毒になっている訳ではないので、そのあたりは許して欲しい。
(実際、この記事は4月に書いて長らくそのままにしていて、7月になって思い出したように続きを書いたので、それまで全く忘れていた)

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。


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