バタバタな年始と、両親の愛情
年末年始、家族揃って私の実家へ帰省した。
みんな出迎えてくれて約1週間、楽しく過ごすことができた。と言いたいところだが、途中旦那が熱を出し、半分以上ヒヤヒヤしながら過ごしたことは当分忘れられないだろう。
それでも、『1人で我が子と旦那の面倒をみないといけないかもしれなかった年末年始』にならなくてよかった。
この重荷は、近くに家族がいるだけで軽くなるから不思議だ。
もしかしたらコロナかもしれない。
いや、それともインフルエンザか?
ただの喉風邪か?
なんにせよ、このご時世『発熱』というだけでアンテナがピンと張ってしまうのは間違いない。
申し訳ない。
せっかく帰ってきたのにこんなことになって。
そう思うのは私ばかりで、当の本人(旦那)は心身ともに弱りとことん私に看病を求めてくる。
私はというと、1年前に私が体調を崩した時の旦那の対応が酷すぎてどうも優しくなれない。
1人で寝ることさえさせてもらえなかった。
辛そうな私と元気100倍の我が子を置いて平気で自分の趣味の為に時間を使いに行ったことを私は一生忘れない。
こんな時くらい、1人で寝かせてよ。
どこにも行かないで家にいてよ。
ママがいんだってって言わないでよ。
何度心が折れたことか。
私は、自分で自分の折れた心に絆創膏を何枚も貼り、今に至る。
大切だけど、大切にできない。
私はまだ未熟すぎるのかもしれない。
ひょんなことで、あれもこれもと嫌だったことを思い出しては落ち込む日々。
素敵な年末年始になるはずが、明るく行こう!とはなれない始まりだった。
「大丈夫?」
母のその言葉にさえ甘えたいのに甘えられない。
20歳で妊娠報告。びっくりさせ、心配させ、想像以上に早かった娘の妊娠に驚いていた様子を思い出す。
しかも「すぐ駆けつけてあげられる場所じゃないから何もしてあげられない。」と寂しそうに言う母の前では、なかなか辛い。帰るのが怖い。不安。と言い出せない。
でも、そばにいてくれるだけで私の支えであることは間違いないから全ては出せずとも、甘えさせてもらう。
私の胃袋に母の料理が入っていく。
お腹も満たされ心も満たされ、ちょっと心が軽くなる。
私の爆弾トーク、ボケを聞いてくれる父。
明るすぎる声でゲラゲラ笑ってくれることが嬉しくてついつい話を盛ってしまうのはここだけの秘密。
こうやって大切に育ててもらっていたんだなぁ。
母になるまで気がつけなかった。
いるだけで安心感。
それに息苦しさを覚えたこともあったけれど、今となっては心地いい。
両親のいつも通りの愛情に、娘の私は元気づけられなんとか旦那の体調不良も乗り越えられた。
なんだか、状況も気持ちもバタバタな年始だったけど、始まったばかりの2023年を「あんなこともあったけど、まぁよかったね」と言える年にできるよう、ちょっと頑張ってみようかなと思えて時間だった。
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