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幸せって気づくもの

親になり、不自由が増えた。
1番が自分じゃなくなり、やりたいことややらないといけないことを後回しにすることも。
それが幸せだと感じられる時もあれば、「私はこんなもんじゃない。」と何かと戦っている自分がいる。

この不自由は、我が子の「せい」であるのだろうか。それとも我が子の「おかげ」なのだろうか。
前者だとなんだかネガティブに聞こえて、後者だとちょっとポジティブすぎる気がする。

どちらにしても、捉え方なのかもしれないしその捉え方も、自分自身の状態によって変わる気がする。

子供を産む前、自分の事だけを考えていればよかった。自分の気持ちがむくままに行動ができた。ご飯を味わって食べることが当たり前だった。お風呂に時間を気にせず浸かるのだって、昼まで寝ることだって、凝った料理に時間を使うことだって。

そんな簡単だと思っていたことが一瞬にしてできなくなった。

そのことに慣れるまで時間がかかったし、今だって自分の希望を押し通そうとしてしまう時もある。そして結局我が子の要望が先になる。

ママになり失ったものが多すぎて、そればかりに目が行って、私にはただでさえ何もなかったものがさらになくなったと喪失感を感じた。

ただ、それは幸せに気づくきっかけになる。

というのも、我が子は寝るのが下手な子で、新生児の時は3時間おきなんて長い方で1時間、2時間おきが普通だった。
昼間は置いても全く寝ないし、日中何もできなくてどう過ごしたかもう思い出せない。

そんな我が子が今では、ママが隣にいれば朝まで寝られるようになった。ママのどこを掴んでいないとダメだけど、それでもだいぶ楽になった。
この成長が、幸せであり寂しくもあるものだと知った。

旦那さんと2人で行っていた動物園も、我が子も加わり3人で行くと見える景色がこんなにも違う。
動物を見て「可愛いねぇ」なんて言っていた会話も、動物を見て必死に何かを言おうとしている我が子を見て「可愛いなぁ。そうそう、あれはぞうさんだねぇ」なんて会話に変わる。

そして何より、無条件に私を求めてくる。
最近は「おいでぇぇぇ」と手招きしてくる。
保育園へお迎えに行くと、「だいっきー♡」とハグしてくる。

このひとつひとつの出来事が、ネガティブな心もイライラしている気持ちも全て取っ払ってくれるからすごい。

今の不自由さはいつかなくなるとわかっている。
その不自由さに幸せを感じる事もできるのに、なんだかすごく重くのしかかってくる時もあって。
でも、だからこそ独身だった時より幸せへのハードルが下がったし、自分を上げられる手段のハードルも下がった。

あ、今日はよく食べてくれた。

こんな幸せを見つけながら1日1日を大切に過ごしたいな。

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