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「ショパンの名曲 ピアノの名曲 聴きどころ 弾きどころ2」 イリーナ・メジューエワ

講談社現代新書  講談社

読みかけの棚から
読みかけポイント:マズルカ・スケルツォ・バラード・最後の章…のさわり

まえがき
ノクターン(夜想曲)
スケルツォ
バラード
コラム:ショパン時代のピアノ
プレリュード(前奏曲)
エチュード(練習曲)
ワルツ(円舞曲)
コラム:ロシア・ピアニズムとショパン
マズルカ
ポロネーズ
ソナタ
ショパンとの出会い〜幻想即興曲と舟歌

マズルカ…三つのマズルカ(作品59)を聴いてみる。ショパンは孤独を味わう、か。転調が次々展開する作品もある。
最後の章の(自分にとっては)ショパンの意外性。
文学的というよりジャーナリスティックな方向性
宗教的感情が見られない
「これほど神を信じない詩人、または、詩的な無心論者を知らない」とジョルジュ・サンドが書いているという。
バッハとショパンの関係。メジューエワによると両者とも、手と楽器が一体になる感覚、「手」のためにつくった音楽といっていいくらい、だそう。そのラインを現代側に外挿するといるのが、ニコライ・メトネル。メジューエワにとって、この三人、バッハ、ショパン、メトネルは一本の線で繋がっているという。
(2022 01/23)

スケルツォとバラードの項を少しだけ。
どちらとも全4曲。スケルツォはシューマン曰く「『冗談』がこんなに暗い服を着ているなら、『陰鬱』はどんな格好をすればよいのか」(p26)
バラードの方が「物語性」や「描写性」がある。第3番だけ異質で「すべてが「音」から始まる」(p55)。他の曲はミツキエヴィチの「バラード」(詩作品)との関連があるとされている(メジューエワ自身はそこまで直接的な対応関係はないのではとしているが)。

メジューエワはロシア出身(アシュケナージと同じくニジノ・ノヴゴロド(旧ゴーリキー)出身)なのだが、1997年から日本を本拠地に。ということで、この本、自身が日本語で書いている。もちろん?「ピアノの名曲 聴きどころ 弾きどころ(1)」もある。
(2022 02/06)

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