トゥインゴ日記#6 クイックシフトの話
初出投稿日 2021/12/2
うちのトゥインゴ、ドア開けるとエンジンルームから「キーン」と言うモーター音がします。
これはクイックシフトの作動用油圧ポンプの音なのです。
このクイックシフト、一般的にはAMTとかロボタイズドMTと呼ばれる類のものです。
作ってるのはマニエッティマレリで、有名なところではアルファロメオのセレスピードやフィアットのデュアロジック、スズキの軽に搭載されてるAGSと基本的なメカニズムは同じです。
基本構造はMT車そのもので、クラッチの断続と変速を機械がやると言うものです。古くはいすゞのNAVi-5も同様でした。
クイックシフトは初代トゥインゴにも搭載されていましたが、基本的なところは同様です。
面白いのはブレーキを離すとクリープするところで、微妙に半クラッチを繋いで前進させます。
取説には「ゆっくりアクセルを踏んで発進」としか記載がありませんが、そのままアクセルを踏むとクラッチミートの感触があり、加速して行きます。
動かし方は、まずブレーキを踏んだままシフトレバーを+方向に前に倒すと速度表示右のギアポジション表示がN→1に変わり、1速に入ります。
このままブレーキを離すとクリープで進み始めるのでアクセルを踏めば加速して行きます。
2速への変速はAモード(ギアポジション表示の右にA表示)ならばある程度の速度で変速しますが、ちょっとタイミングが遅めで割と引っ張り目のセッティングみたいです。
シフトモードはシフトレバーを左に倒す(A/M)で切り替えます。
Mモードの場合はシフトレバーの+と-でシーケンシャルにシフトが出来ますが、Aモードでも手動変速が可能です。
ニュートラルはシフトレバーを左に倒します。
左に倒したまま手前に引くとリバースに入ります。
MT車なので転動防止はサイドブレーキしかありませんが、MT同様ギアを入れたまま駐車することも可能です。ブレーキを踏んでシフト操作をすればギアが入るので、そのままエンジンを切ればOKです。エンジンが掛かってなくてもキーをONにすればギアが入ります。
もうひとつこれ絡みで面白いのは、エンジンを掛ける時にキーを捻ると一秒くらい間が開いてセルが回ります。
初めはバッテリー上がったかと思って焦りました。
これはエンジン始動の条件を確認してからセルを回しているようで、ギアが入ってたりするとセルが回りません。
キーシリンダーはスターターを痛めないように一度回すと二回目はスタートに入らない(この辺りは外車ですね)ので、セルが回らない時は一度キーを戻してニュートラルを確認してからもう一回キーを捻ります。
以上、ちょっと変わったトゥインゴのミッションの話でした。
まだまだちょっとしたモディファイは続いています。
その他トゥインゴの興味深いポイントも紹介したいので、まだまだ話は尽きません。
つづく
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