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65歳パラレルワーカーの母にインタビュー

私の母は現在65歳。
1年前から3つの仕事をかけもつパラレルワークをしています。
娘から見ても「よくやるな~」と思うのですが、本人はなんだかんだ楽しそう。今回はそんな母の仕事についてインタビューをしてみました。話を聞いてみて、私のキャリア感にも変化がありました~!

母のキャリア

母はこんなキャリアを歩んできました。

・20代後半 出産退職
・30代 専業主婦
・40代 再就職 
・50代 子育てひと段落 
・60代 パラレルワーク開始

ライフイベントとしては、32歳までに3人出産をしています。
グラフにするとこなイメージ

詳しく話を聞いてみました。

娘「42歳で正社員雇用って大変じゃなかった?」
母「そうね。私の場合は税理士の資格をもっていたらか、当時は有利だったのよね~。でも今はITが加速して、システムで賄えるようになってきているから、税理士の仕事は少ないよね」

市場感を捉えている母すごし。
私が60歳になった時はどんな市場になっているのだとうか・・・
想像すると恐ろしいけど、今から市場価値を高める準備をしないとな。
続いて、仕事内容について具体的に聞きました。

仕事内容

母は3社の仕事を掛け持ちしていますが、それぞれの仕事内容はざっとこんな感じです。

A社 
・入社42歳(勤続23年)
・業務内容:会計事務所の税理士業務
・具体的な仕事:顧客の税務関係の書類作成
・勤務日:週2~3回(繁忙期による)
・入社のきっかけ:資格を活かした業務をしたかった

B社 
・入社61歳(勤続4年)
・業務内容:介護職事業の経理担当者
・具体的な仕事:税務署に出す書類作成など
・勤務日:月4回程度(隙間時間を使って入力作業も)
・入社のきっかけ:A社担当顧客からオファー

C社
・入社64歳(勤続1年)
・業務内容:不動産会社の営業事務
・具体的な仕事:総務全般の仕事。各種営業事務
・勤務日:週3回
・入社のきっかけ:メインだったA社の仕事が減り、暇になったタイミングで、自宅付近を散歩していた時に、事務所に掲示されている張り紙をみて応募

税理士業務という得意分野を活かしつつ、仕事が減ってきたことをきっかけに、事務の仕事も追加したそうです。
余力ができたから、新しい仕事を追加してみたという感じですね。
フットワークの軽さ、すごいなぁと思ったり。

続いて、実際の各仕事のメリデメを聞いてみました。

パラレルワークのリアル

娘「実際それぞれの仕事ってどうなの?」
母「よしあしだよね~ 責任は給与額と比例するよね~」
それぞれ、やはりメリデメがあり、それを踏まえた上で、仕事を組み合わせているようです。
ということで、各仕事を一覧表にしてみました。

表だけみると、C社って続けなくても良くない?と思ったりしますが、母いわく、全く別業務だから、これはこれで勉強になって良いとのことです。


パラレルワークを選択する理由

なぜ65歳でそこまで働けるのか?理由を聞いてみました。
娘「なんで、3社掛持ちを続けるの?」
母「家で暇してるとだらけるしね~。頭と体の健康のためにやってるみたいなもんよ。コロナになって、ずーと家でパパと二人っていうのもしんどくなってきたし。」

娘「仕事で嫌なことがあったらどうするの?」
母「パパに愚痴るか、ゲームする。でもまぁ、人間関係の嫌なことは時間が解決するし、いざとなれば辞めればいいのよ~。色々な仕事していると、気分転換になるから、そこで嫌なこと考える時間も減るしね~

娘「仕事ではなく、例えば、孫のために時間を費やすとかはないの?」
母「私の場合は、全てを孫のために時間をつかう発想はないのよね~。これはおばあちゃんの影響かもね」

祖母はお百姓の出だったのですが、商売が好きで、飲食店経営から複数のアパート経営まで精力的に事業をする人でした。そんな祖母の姿をみていた影響もあったのかもしれません。

娘「暇が嫌なら、ボランティアとかしないの?」
母「どうせ動くなら、対価が欲しいわね。働いて少しでもお金になるとやっぱり嬉しいし」
このあたりの考え方もかなりはっきりしていました。

娘「パラレルワークやってて良かったことは何?」
母「知らないことを学べるのは楽しいよね」
会社によって文化も違うので、やり方も全然違うようです。
でもそれは、母にとって学びになるようでした。

娘「何歳まで働くとか決まってるの?」
母「とりあえず70歳までは続けたいわ~」
70歳・・・!
あと5年、本当に頑張ってほしいです。

母へのインタビューはこのあたりまでとして、父にも話を聞いてみました。

家庭を支える父

母が週6日働くことで、以前のように家事をする時間は減りました。
ちょうど父も5年前に定年をしたので、そこからは家事は父がメインですることになりました。
買い物と夕飯、洗濯は父がしています。

父の定年と同時に、母が仕事でギアを上げ、父は家の仕事を楽しそうにしている。このスイッチが、絶妙のタイミングでした。
話し合って決めたというより、なんとなくのようですが、夫婦生活が長いからこそできる技だなと思ったりします。

父も再雇用でパートをしているので、専業主夫ではありません。
この機会に日々どんな事を過ごしているのか聞いてみたところ、こんな答えが。
・パートを週2回
・プール週2回
・韓国語の勉強
・孫の世話
・一人カラオケ(十八番は米津健一)
・韓流ドラマ鑑賞
・趣味のカメラの写真整理

思いの他、日々の生活が充実していて驚きました。
もっと暇しているのかと思っていたので笑
趣味も充実しつつ、家事や孫の面倒などもこなしてくれています。

母の話を受けて

今回、母の話を聞いて、特に印象に残ったことが3つあります。

①専門分野を確立させること
母は得意の税務業務からうまくピボットさせて、他の会社の業務委託を請け負ったり、関連する業務のパートをしたりいます。改めて、一つ得意分野があると派生して他の仕事も受けやすくなることがわかりました。あと10年くらいで私の専門分野を確立させたいですね。

②需要に合わせて、柔軟に仕事を追加
時代の変化で、仕事が減ったりすることもパラレルワークのきっかけだったようです。
そんな時に1社にしがみつくのではなく、柔軟に仕事を増やしたりする。そんなしなやかさを身に着けたいなぁと思います。


③とりあえずやってみる
42歳でブランクからの未経験業務を経験した母。
やる気と勇気があればなんとかなるんだと思います。
とりあえずやってみることに価値がありますよね。

65歳の母の話を聞いて、30年後の自分を考えるきっかけにもなり、視野が広まりました。近い存在だからこそ、今まで詳しく話を聞いたことがなかったけれど、聞いて良かったなと思います。

パワフル母を越えられるように私も頑張るぞー!
ここまで読んで下さりありがとうございました。
今後もキャリアに関することを記事にしていこうと思います!


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