#3 看護学生時代の私にこれを教えてあげたい。ナースのお仕事①〜学生指導編〜

通算20年くらい准看護師、看護師をやってきました。
それなりに経験を積んできているわけです。
ちょっとわかってきたこともあります。
ベテランナースのお姉さんやお兄さん方は、知識はもちろんネタ持ちというか、引き出しが多い。
後輩を育てつつ、そんな息の長い看護師になりたいと思う日々。
今回は思い出すのも恥ずかしい、へっぽこ看護学生時代の私に教えてあげたいテンプレートをご紹介します。

1.へっぽこ准看護学生時代。


実家は経済的に余裕がなかったので、父親にすすめられるまま中学校卒業後すぐ看護学校に入学しました。
しかも産婦人科の開業医に住み込みで、下働きしながらです。
男性と性的な関係を持つどころかお付き合いすらしたこともないような、いたいけな娘をそんなところに放り込んで、うちの親は何を考えていたのか。

色々なものを見ました。

テスト前に先輩からもらった過去問の紙束を抱えて、同期のお姉さんと学校近くのコンビニへ走ってコピーしまくった思い出。
今ならスマホで写真撮って同期のグループラインに流すなぁ。
時代を感じる。
テストは過去問に頼り切りだったので授業なんて大して聞いていませんでした。

2.一念発起して進学、国家資格取得。


一回目の離婚で心身共にボロボロになり、でも准看護師の資格があったことでなんとか生活も安定してきました。
その頃は、訪問入浴の事業所で正社員で働いていました。
会議で病院へ行って看護師さんと話をしたり、訪問看護師さんと一緒に仕事すると、やはり自分の知識のなさや自信のなさが浮き彫りになってきました。
このままではいけない気がする。
スキルアップしたいなと思うようになりました。
生活は安定したけど、貯金はそんなにない。
子どもは小学生。
そんな時、職場のケアマネさんが看護学校に通うシングルマザーのための給付金制度を紹介してくれました。
給付金があるなら、病院の奨学金と、都道府県の奨学金があれば生活していける。
進学を決意しました。

3.指導者になって、レベルの低さに苦笑いしかない。


なんとか進学して、准看の学校での己の怠惰さを反省しつつ2年間必死に勉強しました。
国家資格を取得して、そのまま附属の病院へ就職。
卒後教育を3年間受けたらようやく一人前の看護師になれると思っていた、私にとっての5ヵ年計画が終了。
看護師の仕事がちょっとわかってきた頃、学生指導をすすめられました。
しかしなんせ准看です。そうきたか!というような的外れなことをしょっちゅうやらかします。
附属の学生ならもう少し高いレベルを求めてもいいのですが、実習に来た、よく来たね、オッケー!
くらいでいいぽいです(あくまでも体感)。
恋愛においてもそうですが、期待するから裏切られたと思うのです。
相手に求めてはいけない。
患者に危険が及ばなければええのや。

4.実習のまとめ(学んだこと)とは。


ここからようやく今回の本題に入ります。
実習の記録の、まとめの書き方。
学校によって形式は違えど、実習の終わりにそこで学んだことを書くことがあります。
それを持って最終カンファレンスに挑む。
指導をしていると、個性豊かな学生さんの記録物を読みます。
初歩的なことだけど誤字、脱字。
日本語として大丈夫なのか??
うーん、ちょっと表現が失礼かも。
先生のチェックが入ってこれか?
てなこともあるあるです。
その中で、直接指導したことはないけどこの人、できる!
と感じるまとめを読む機会がありました。
そこで今更ながら私は学びました。
できる看護学生のまとめにおける、文章の構成というものを!
なるほどと思っていただけたらぜひご報告ください。
小躍りして喜びます。

5.看護学生時代の私に教えてあげたい、黙ってこのテンプレート使えと。


ではご紹介しましょう。
①まず、今回受け持った患者さんはこのような方でした。
(疾患名、年代、キャラクター的なことをわかりやすく簡潔に)
 ②この方にはこのような健康上(だけでない場合もある)の問題があって、
③私はこう考えて(ここに個人の出来具合が反映される)
④このように計画を立てて
⑤介入しました。
⑥その結果、このような反応がみられました。
⑦そのことから私はこのような学びを得ました。
⑧今回学んだことを活かして、今後このように学習を深めてこのように(目標とか)成長していきたいです。

みたいなね!
いかがでしょう。
ビジネスの現場などでいうところのいわゆるOODAとかPDCAを組み合わせているような感じでしょうか。

それを看護学生の視点で活用するとこうなりますよってことでした。

どやるなよ、って思う方もいらっしゃるでしょう。
その通りです、なぜか。
実はケーススタディのまんまだからです。
ケースの場合はもっと文献やら入れるので長くなりますけどね。
これは既にこういう手法で名前もありますよって話だったらこっそり教えてください。

6.終わりに。


くそみたいな学生時代にこのテンプレートがあれば私はどれだけ助かったでしょう。
日々の記録も、何をどう見てどう紙面に落とし込んだらいいのかわからなくて途方に暮れていた、何を求められていたのかすら分からなかった私にとっては、このテンプレートがあればそこに当てはめていきさえすればそれっぽくなるのですよ!画期的。
今回のnoteは当時の私に向けて書いております。
誰かこのnoteを過去の私に送ってやってほしい。

紙で!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?