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レンタル移籍という経験

2022年7月〜2023年6月の一年間、ローンディール社のレンタル移籍というプログラムで社外に出向してました。
私にとっては、間違いなく一つの大きな起点になった経験でした。
いろいろ感じたこと、得たものはあるのですが、その中でも特にと感じたことを書いてみます。

移籍、だけじゃなかった

移籍者は移籍先を決める前にwill発掘ワークショップという事前ワークショップをします。
詳しくは上のリンクからローンディール大川さんの記事を見て頂くのが分かりやすいと思いますが、これが私にとっては自分自身を改めて知って言語化する目から鱗のような経験でした。
…というのも。
わたしはこれまで異動もなく同じポジションで12年過ごし、そのうちの10年ほどはキャリア、ましてや自分のwillなんてものに対して向き合ったことも、上司と会話したことも無かったのです。
移籍前最後の上司とは元々先輩後輩でよく会話をしていて、その時にキャリア、仕事のモチベーションについて話すようになったものの、あまり答えは出ない。
そんな私にとって、これまでの人生(生まれてから今まで)やプライベートも仕事もひっくるめた経験、好きから自分のwill、CANって何だろう?を伴走してもらいながら見つけていく作業は新鮮でした。
私はわたしのことを、何も知ってあげられてなかったんだな。

そんな体験をしながら、自分のwillに合う会社を選び、面接を経て受け入れてくれる会社が見つかります。

移籍先

移籍先は、KAERU株式会社という2020年創業のスタートアップでした。
決済事業に強い社長と役員が立ち上げた、高齢者向けの決済サービス事業の会社です。
決済事業も、toCサービスも、エイジテックも知らない世界。
そしてスタートアップは、もちろん少ない人数で全てを行う必要があるため「何でもやらなきゃいけない」のですが、少ない人数であるからこそ各々の強みを活かして強みのある領域でバリューを出さなければいけない。
自分を知ること初心者で、元々自分のことを話すことが苦手な私にとっては苦しんだポイントの一つでした。
私の強みとは?バリューとは?
「器用貧乏って感じですね」
と役員に言われたことも。図星。ぐっさり。
※KAERUの皆さんは社長・役員含めてめちゃくちゃいい人たちでした!

仮説と検証

KAERUではいろいろ経験させていただきましたが、ひたすらやっていたのはビジネスに関する「仮説」を立て、そのことを市場で「検証」することでした。
所属元の会社が技術にかなり寄った会社・文化だったので、検証=技術検証のことばかり指していて、ビジネスに対する検証は少なくとも私の経験上では少なかったと思います。
KAERUでは仮説検証がOKRとして明文化され、そのことに対して何度も対話がされていました。
所属元で一度立てられ定着しなかったOKR、仮説検証がまず定着しないとそりゃ定着しないよなぁ、と腹落ち。
仮説はあくまで仮の説なので、外れている可能性が高いのです。でもそれを検証によって外れていると判明させたことには価値がある。
この価値を、メンバーでシェアして共通認識にすることは一つの成果です。

今後やりたいこと

7月に所属元の会社に戻り、プロダクト企画から総括の担当に移りました。
ここでやりたいことは、KAERUで経験した仮説検証からのワクワクするプロダクトづくりを自社でする土台作りをすること。
そんな簡単じゃありません。当然ながら、全然うまくいってません。
でもここで宣言して言語化することで、(例えば今のポジションを離れたとしても)どこかで自分で決めたミッションをアップデートしていきながら体現していけるのではないか?と思っています。

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