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“時間がない”、“忙しい”が口グセになっていませんか? 「優先順位」をつけられるようになる考え方

“時間がない”、“仕事が忙しい”といって大事なことを後回しにしていませんか。

自分の好きなことをしてどんどん成功していく人がいる一方で、日々の業務や予定に追われていつまでも忙しい人がいます。

この差って何なのでしょう?

それが気になったぼくは時間術やライフハックに関する本、成功者の自叙伝などを読み漁りました。

そこで気づいたのは、「時間は誰にも平等に24時間ある」という事実

そんなの当たり前だろ!と思うでしょう。
ではあなたはこの24時間を、本当に自分の大切なことのために使えていますか?

時間の使い方について、最近読んだ本で印象的な内容がありました。

日本最大級の匿名掲示板「2ちゃんねる」の開設者で、「ニコニコ動画」の元管理人、ひろゆき(西村博之)さんの著書『1%の努力』で紹介されていた「この壺は満杯か?」のお話です。

仕事や生活での優先順位を決める思考法として示唆に富んでいるので、ちょっと長くなりますが全文を引用します。


ーーーーー
「クイズの時間だ」教授はそう言って、大きな壺を取り出し教壇に置いた。その壺に、彼は一つ一つ岩を詰めた。壺がいっぱいになるまで岩を詰めて、彼は学生に聞いた。
「この壺は満杯か?」
教室中の学生が「はい」と答えた。
「本当に?」そう言いながら教授は、教壇の下からバケツいっぱいの砂利を取り出した。
砂利を壺の中に流し込み、壺を振りながら、岩と岩の間を砂利で埋めていく。そしてもう一度聞いた。
「この壺は満杯か?」
一人の生徒が「たぶん違うだろう」と答えた。
教授は「そうだ」と笑い、今度は教壇の下から砂の入ったバケツを取り出した。
それを岩と砂利の隙間に流し込んだ後、三度目の質問を投げかけた。
「この壺は満杯か?」
学生は声を揃えて、「いや」と答えた。教授は水差しを取り出し、壺の縁までなみなみと水を注いだ
彼は学生に最後の質問を投げかける。
「僕が何を言いたいのかわかるだろうか」
一人の学生が手を挙げた。
「どんなにスケジュールが厳しいときでも、最大限の努力をすれば、いつでも予定を詰め込むことは可能だということです」
「それは違う」と教授は言った。
「重要なポイントはそこではないんだよ。この例が私たちに示してくれる真実は、大きな岩を先に入れないかぎり、それが入る余地は、その後二度とないということなんだ」
君たちの人生にとって「大きな岩」とは何だろう、と教授は話しはじめる。
それは、仕事であったり、志であったり、愛する人であったり、家庭であったり、自分の夢であったり……。
ここでいう「大きな岩」とは、君たちにとって一番大事なものだ。
それを最初に壺の中に入れなさい。さもないと、君たちはそれを永遠に失うことになる。
もし君たちが小さな砂利や砂、水など、自分にとって重要性の低いものから自分の壺を満たしていけば、君たちの人生は重要でない「何か」に満たされたものになるだろう。
そして大きな岩、つまり自分にとって一番大事なものに割く時間を失い、その結果それ自体を失うだろう。
ーーーーー
さあ、どうだっただろう。
人生において何を優先させるかは、一度じっくりと考えておいたほうがいい。
(『1%の努力(ひろゆき、ダイヤモンド社、2020)』70ページより)

いかがでしょうか。
あなたは自分の壺にどんな石を入れていますか。

ぼくは10年以上医療機関で働いてきて、「小さな砂利や砂」をたくさん入れていた時期があったなと思います。

頼まれたら断れない、そして細かなところまで気になる性分でもあり、いつでも自分で「やることがいっぱいだ」とあくせくいました。

その一方で自分の好きな分野を探求したり、趣味を楽しんだりしている他の人をみて羨んだり、イライラしたりしていたんです。


なぜだろうと考えてみると、自分の中で「これをやりたい」「こんな自分になりたい」「これを大事にしたい」という価値観、信念が固まっていなかったんです。

だから自分の壺に「大きな岩」を入れる前に、どんどん小石や砂利でいっぱいにしてしまっていたんです。例えば自分の苦手な実績数字の処理や、そんなに重要でない書類の訂正、人に協力を仰げばもっと効率よくできる作業…

そうやって自分にとって大事なことや将来への投資に費やす時間と労力を消耗していたんですね。


それを自戒してからは、折にふれて「自分が心の底から好きでやりたいことは何か?」「いま絶対に必要なたった1つのことは何だろう?」と問いかけるようにしています。

それはもしかしたら緊急の要件ではないし、すぐに成果や収益につながるものではないかもしれません。

でも自分にとっていま「大きな岩」に取り組む時間は没頭できるし、将来への積み重ねでもあります。


明日も明後日も同じように続く保証はどこにもありません。
今日という一日はまさしく「命の時間」。

“明日死ぬとしても一片の悔いもない”そう自信をもって言いきれることが生活の満足度を高め、自分の将来にとっても有益なステップになる。

ぼくはそう思い、「自分にとって大事なことを大事にする」よう心がけています。

あなたにとっての「大きな岩」は何ですか?
それはちゃんと自分の壺に入っていますか?

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