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DRUM TAOの持つ力

友人の誘いでDRUM TAOの公演を観に行くことになった。

和太鼓の集団であることは知っていたが、内容については全く前情報もなく、「太鼓ってお腹に響いてきそうよね」「どんな演奏なんだろうね」と、他愛もないことを口にしていた。

会場に入ると、妙に熱気を感じる。観客の年齢層も幅広く、グッズ売り場はDVDのみならず、アパレル系も揃い、等身大の写真もある。

熱量の差による場違いなアウェー感がある?

少し不安を感じながらも席に着く。

お腹のみならず、全身にずしりと響き渡る大小さまざまな太鼓を操る演者たち。

会場に向けて肉体美を存分に堪能させながら、驚くべき身体能力とパフォーマンスで観客を圧倒する。

筋肉は決して見せるためだけではなく、長時間、そして猛スピードでリズムを刻み続けるが故、必然的についたものであることを想像させた。

イメージとしては和楽器を操るEXILEのようだ。かといって男臭さだけでなく、女性のしなやかさも織り交ぜ、力強さと繊細さを感じさせる。

躍動感のある演奏、そしてダイナミックなパフォーマンス。

映像美と太鼓の融合が魅せる様子はまさにテーマの時空旅行記そのもの

パワフルな演奏にしなやかな動きを交え、陰影をはっきりさせる。

目まぐるしく変化し緩急をつけた構成は、観るものを飽きさせることなく、予想できない次の展開に驚きを隠せない。


ロックやブルースの要素も交えた太鼓、和楽器のハーモニーは良い意味での化学反応を起こし、それにより和、日本というものをより強く印象付ける。


鍛え上げられた体躯が生み出すリズムは、まさに歌のないミュージカル

演者たちの多彩さを存分に引き出す演出力にあっぱれ 

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