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金曜日「絵本たちのいるところ」/譜面合間日誌(平日)

こんにちは。
「譜面合間日誌」金曜日担当の河﨑です。


みなさんは、最近文章読んでいますか?
文章って素敵ですよね。私は1日1回は文章は読むように心がけています。


私の担当は、生活の機微の中で思い出す絵本たちの紹介となります。


”絵本たちのいるところ”
とタイトルをつけました。


なぜ、絵本なのかというと、私の母が児童文学の図書館に勤めていた影響で、幼い頃より比較的多くの絵本を嗜む機会が多く自然と絵本について考える時間が多い為です。そこで、何かについて文章を書くとしたら絵本なのかなと思い、絵本をテーマに文章を書かせていただく運びとなりました。


それでは、第1回の今回ご紹介するのはこちらです。

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©島田ゆか


『うちにかえったガラゴ』 
作・絵:島田ゆか 
出版社:文渓社 
発行年:2002年


作者の島田ゆかさんは「バムとケロ」シリーズなどの作者でもある絵本作家です。
この『うちにかえったガラゴ』は『カバンうりのガラゴ』(1997年出版)の続編として出版された作品で、前作で様々なユニークなカバンを、様々な動物に売り歩いていたガラゴがうちに帰ってきたというお話です。

この絵本のあらすじは以下の通りです。
「ガラゴは旅するかばん屋さん。でも、旅をするのは暖かい季節だけ。冬が近づき冷たい風がぴゅ~と吹いてきたらさっさと店じまいして、うちに帰ります。旅の疲れをいやすためには熱いお風呂が一番。さっそく大好きなお風呂の準備に取りかかると、誰かが玄関の扉をトントン。それは旅する雑貨屋のとらちゃんでした。するとまた、誰かが扉をトントン。今度は誰?」
(出典:https://www.ehonnavi.net/ehon/1033/%E3%81%86%E3%81%A1%E3%81%AB%E3%81%8B%E3%81%88%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%82%AC%E3%83%A9%E3%82%B4/


雪が降り積もる中、ガラゴの家には次々と様々なお土産を持った訪問者がやってきます。


うちという存在は、果たして何をもってして豊かな存在と言えるのでしょうか。
『うちにかえったガラゴ』の中では、暖かいお風呂、美味しいご飯、楽しいおしゃべりなどが豊かさとして表現されています。

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©島田ゆか


一人暮らしで世間との関わりを持たず自らの城を作る豊かさ、一人暮らしでも絶えず誰かがうちを訪れる豊かさ、誰かと暮らしなにかを分け合う豊かさ、豊かさにも様々な形があると思います。


なかなか誰かと食卓を囲んだり、お話をする機会を設けにくい今日この頃、ガラゴのうちのような豊かさに憧れを少し持ちながら、移動先から自分のうちへ戻る途中にこの文章を書いています。
果たして、今から帰るうちをどんな豊かさで満たして行こうかと考えています。


少し乗り物酔いがしてきました。


それでは。お元気で。
良い週末を。


【今週の何か】
タクシーがいるのを見たことがないタクシー乗り場

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