心を動かされたこと:元ひきこもり、HSPな僕が日常から得た4つの気づき

突然ですが、僕はHSPです。

Highly sensitive personの略。

なんだそりゃ。

そう思われることでしょう。


簡単に言えば、対人関係・物事・音・光など、あらゆる事象に対して敏感な特徴を持った人の事です。

例えば非HSPと同じ経験をしたとして、そこから受けるストレスはHSPの方が何倍も大きくなります。


詳しくは以下のページがわかりやすいです。

https://cocoyowa.com/hsp/hsp-toha/


ハッキリ言って、生きづらいですよ。だってまともな社会人が務まらないんですから。

フルタイムで働こうものなら、HSP特有のストレス量の多さからたちまち精神病を患ってリタイアしていしまいます。

もちろん、HSPにも程度問題はあり、正社員/派遣社員としてフルタイムで働いている方もたくさんいらっしゃいます。

ですが、僕にはどうも無理でした。

現在ではパートなどで生計を立てています。


そんな僕が最近気づいたことが4つあります。

同じHSPの人や、その周りの人に向けて、何か参考にならないかと思って書いています。

もしよければご覧になってください。


1、お金はやりたいことや生活のための手段でしかない

先日、ありがたいことに政府からの特別定額給付金が振り込まれました。

日常業務もあるなか作業をこなして、比較的早くこの「生きる糧」を届けてくださった役所の方々にも感謝です。


それで、この10万円。

受け取ることができると、安心すると同時に「で?」となりました。

まあそうですよね、景気浮揚策と生活支援を目的とした給付金なのですから、使わなければ意味を持ちません。


「で?」には、もうちょっと深い意味があります。

これまで僕のブログなどをご覧になっていた方ならわかると思いますが、パートぐらしでタダでさえ収入が少ないのに、あろうことかギャンブル(競馬のみ)から抜け出せなくなっているのです。

最近は節度を取り戻しつつありますが・・・。


もちろん、これをコントレイルに突っ込む(日本競馬の頂点を決める、来週行われる日本ダービーの最有力馬)なんてしませんよ。


ただでさえ常日頃お金に困っていた僕。


大金を手にして、出てきた感想が「で?」だったんですね。

つまり、あれほど競馬で得たかったお金は、僕にとって魅力的なものではなかったんです。


この気づきは大きいです。

結局、お金は手段でしかないんですよね。


2、気づけば良好な人間関係が身の回りに出来ていた。

これは僕も悪いんですが、HSPって細かいところに目が行き過ぎて、全体が見えていないことが多いんではないかと思うのです。


つまり、僕が生きる身の周りが、僕にとって過ごしやすいものにフィッティングされていることに、気づいていなかったんですよ。


いきさつに軽く触れますと、僕は中学時代、文化祭の来訪者(女子中学生)に「宇宙人だ!」と叫ばれる、やばい奴だったわけです。

まあ中身は平凡で、見た目に無頓着だっただけなんですがね。

もちろんいじめられておりました。


それがHSP気質も手伝って反動で「いじめられたり孤立しないためには」「人から変に見られないためには」「友達をつくるには」ということを考えすぎて統合失調症を発症。


治療のために訪れた北海道の若者支援の「居場所」をきっかけに、北海道に移住して現在に至ります。


北海道での暮らしは、金銭面では苦しいものでした。

競馬にさえ出会わなければ、もうちょっと楽だったんですがそれはさておき。


では苦しんでいた人間関係はというと。


前述の通り、HSPはストレスを人一倍受けやすい。

そのうえ、すべての人に好かれようとする性質を持っています。

嫌われることで受けるストレスからの回避行動です。


結果、八方美人を気取って失敗して、気づけば身の周りに誰もいないってことになりかねません。


当初は、僕もこの状態でした。

ですが、ここは田舎町。


若者が珍しいのか、年上の皆さん。とても親切です。


「君(のその性格)だから皆親切にするんだよ」


かつてご近所さんにこういわれたことがありますが、HSPと過去のトラウマも重なってなかなか受け入れられませんでした。


先日なんか、近所の方が家庭菜園の畑の土をトラクターで耕してくれたのです。


「俺が好きでやったんだから」

「まあそのうち身の周りに返していったらいいんじゃないか」


びっくりです。感謝よりも前にびっくりです。


さらに先日。近所の方に、統合失調症の症状で仕事を休んでいることを打ち明けると、「人の事ばっか考えちゃダメ」「自分のことだけ考えなさい」と。


いやもう、これ全て見通したうえで、親切を超えてますよね。

受け入れてくれている。これがたまらなく嬉しいのです。

あれ、この文章打ってたら泣けてきた。



気づいたら、身の周りに居心地の良い人間関係が出来ていた。これはトラウマに苦しむ僕にとって、何よりもの救いです。


もちろん、自分勝手にふるまっていてはこうはならなかったでしょう。田舎にある程度コミットしたからこそだと思います。


ここまでくると、考え方は違って相性は悪いけど、心配してくれている、そんな人の好意さえ受け入れる余裕が出てきます。

ありがたいことですね、この経験は。


普段人前では泣かないんですが、この文章を打ちながら泣きデトックスしております。


3、田舎は刺激が少なくてHSPにとって相性がいい

自然豊かで、それでいて散歩しても誰とも会わないことさえあります。

鳥のさえずり、雨音も車のエンジン音にかき消されることはありません。


これがHSPにはたまらなく心地よい。


田舎に移住してよかったです。


4、欲しいものはすべてそろっていた

そうそう、これが言いたかった。

もう必要なものは身の周りにすべてそろっていた。

このことにさっき入浴中気づき、嬉しさで涙したというわけです。


ありのままを、自分の在り方をようやく受け入れることができた現実にただただ感謝しかありません。

ここまで来るのは長かった。

HSPの書籍を読んで「ありのままを受け入れる」と見ても、「そんなことわかってるけどできねーよ^^」と悪態をついていました。

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これで明日の仕事は元気に出社できそうです。


なんか自慢っぽく、なおかつ宗教っぽくてすみません。

ですが、言いたいのは4つ目。

ミスチルが歌ってそうですが、気づいたらそこにあるものが実は人生で一番大事なんだってことです。


そのことを実感として捉えるまでには、時間がかかるかもしれません。

ですが、このことに気づけるかは幸福度にも関わってくると思います。


なにか、この文章がHSPやその周りの方々に気づきになれば嬉しいです。

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