ローストビーフを作る
肉ってね
幸せになれるよね
fumaさん、不在
こんにちは、みのみのです
今日はfumaさんが夜遅くまで忙しい日でした
だから私考えました
美味いもん作ってあげたいな、と
fumaさんはお肉とマグロをよく好んで食べているイメージがある
つまり赤身の肉も好きなんじゃないかな、と私は考えたわけです
てなわけで
ローストビーフ作るぞー！！！！！
材料
本体
牛モモ肉 1ブロック
にんにく(チューブ) だばーって感じ
しょうが(チューブ) だばーって感じ
塩こしょう 少しだけ
ソース
玉ねぎ 1個
にんにく 半分くらい
醤油 だばーって感じ
砂糖 思いの外多めに
塩こしょう 意外と少なめに
使うもの
ジップロック
アルミホイル
フライパン
毛布
ざっくりした作り方
1.本体を全部ジップロックに入れて、漬け込む
2.漬け込んだ本体を、フライパンで温める
3.温まったらアルミホイルに包み、その上から毛布を巻いて１時間弱愛でる
4.ソースの材料を全てすり下ろし、煮詰める
5.愛でた本体を薄切りにし、ソースをかけて完成
作るぞー！
ローストビーフは手順こそ面倒だが、意外と簡単なのである
この程度ならみのさんにも出来るのである
まずは冷凍庫から肉を取り出し、ジップロックに入れる
難しい事など何も無い。
そう、難しい事など…
そう、難しい事なんて
無かったはずなのに
fumaさんは出来た人間だ
片付けがとても上手い
片付け上手は空間の使い方が上手いのだ
しかも優しいから私の部屋を片付けてくれるんだ
私がその辺に放置していたジップロックを使われていない棚にしまうのは当然じゃないか
むしろ私の家なのに台所を片付けてくれ、「ここに色々しまうから覚えておいてね」と教えてくれる存在に私は感謝しか出来ないはずなんだ
こんな事で心が折れるのはとてもいけない事のはずなんだ
気を取り直して、調味料と肉を閉じ込めた
空気を入れないようにジップロックを閉じるのがコツだ
肉は揉み込みながら体温で解凍することで、細胞が破壊だのなんだされて、肉が柔らかくなり味も染み込みやすくなる
気がする
多分
肉が常温に戻ったら、定期的にひっくり返しながら10分ほど蒸し焼きにする
本当は蓋をして蒸し焼きにしたほうがいいのだが、蓋が無いためアルミホイルで落とし蓋を作った
適当でもなんとかなるのが料理であり、人生なのだ
ふやけた鰹節みたいになった肉を、アルミホイルで包む
この姿だと焼き芋のように見える
しかしこれは芋でも魚でもなく肉のはずなのだ
これをさらにラップで巻いてから
毛布で包む
肉の体温絶対下げませんマシンの完成だ
こうする事によりじんわ〜りと火が内部に通るため、生だけど生じゃない肉になる
じんわりやればやるほど美味いのだ
あれ、焼き芋と一緒だな…
風馬さん、帰宅
これから1時間弱ほどこの毛布と付き合っていくわけだが、タイミング良くこの時にfumaさんが帰ってきた
1時間弱の時間が暇じゃなくなるぜ！やったー！！！
と思ったのだが
fuma「はぼいはい」
…ん？
fuma「しゃへれはい」
はっきり喋ってくれないと…いやこれは…
fuma「たふへて」
喋れなくなってる…!?
筆談で聞くと、fumaさんはこめかみに激痛が走っており口が開けないとの事だった
そしてそのまま口腔外科へとfumaさんは去っていった
そう、去ってしまったのだ
私とローストビーフを残して
これは誰も悪くない
たまたま不運と頑張りが重なってしまっただけなのだ
謎の痛みって突然来るもんな
fumaさんはそんな突然の謎の痛みをちゃんと病院で解決しようと動けてえらいよ
結果わかるといいね
でもね
このローストビーフは1人じゃなくて2人で食べたかったんだ
これは誰も悪くない
わかってはいるけど
わかってはいるけれど、少し落ち込む時間をください…
もぅまぢ無理。。。玉ねぎで泣こ。。。
玉ねぎぉ。。。すりぉろして。。。炒める。。。
これが。。。タレになる。。。
にんにくも。。。ぃれると。。。ぉぃしぃ。。。
きれぃな。。。ぁめぃろ。。。
これが。。。理想形態。。。
1時間後
いい感じにビーフがローストされていた
これを薄く切るのだ
決して噛んだ瞬間顎を痛めてしまう厚さはよくない
そして、一人前を皿に盛る
ご飯の上にタレをかけ、その上に肉を盛りネギをかけた
多分タレは肉の上から直接かけた方が美味い
しっかり漬け込まれて単体でも深い味があるローストビーフ、そこにガツンとくるタレのニンニク風味、柔らかい玉ねぎ風味…
1人でなければ箸がよく進む味だ
そう、1人でなければ…
1人では…只々黙々と食べる消費物になってしまう…
私は冷蔵庫に残りのローストビーフを入れた
早く顎治して食べに来い、fumaさん
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