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【乃木坂46】乃木オタなら乃木坂ちゃんが出演する舞台を見に行こう【演劇】【ミュージカル】

突然だが、私は演劇が好きである。観劇するのも、演じるのも。私は最近まで演者としての仕事や、高校の選択授業で演劇の授業を受けていた経験がある。それに加え、私が応援している乃木坂46は、舞台経験が豊富なメンバーが非常に多く在籍する。

ドラマでは味わえないスリル

そもそもお金を払ってまで、なぜ劇場に足を運び観劇するのか。なぜなら、演劇にはドラマには決してない面白さやスリルがあるから。ドラマないしテレビ番組は、撮影から私たち視聴者に届くまで、編集という作業が入る。(映像素材を切ったり繋いだり、テロップを入れたり、効果音を入れたりetc...)
セリフを噛んだり、ミスをしたとしても編集で無かったことに出来てしまう。生放送でない限り、テレビにはどうしても編集という「フィルター」が挟まってしまう。
それに対し、演劇には編集という作業がない。いかんせん、目の前で生身の人間が役に入り込んで演じている。しかも編集というフィルターがない分、致命的なミスは全て客に曝け出されてしまう。そのスリルがたまらないのだ。(小さなミスなどは他の役者のアドリブでカバーできることが多い)。そのスリルこそ、演劇の醍醐味であると私は考えている。

乃木坂ちゃんと演劇

私の演劇論はここまでにしておいて、そもそもなぜ、乃木オタだからこそ乃木坂ちゃんの出演する舞台を見に行った方がいいと提唱するのか。

①アイドルとのギャップ
 そう思うようになったきっかけは、2019年8月に上演された、舞台「THE BANK ROBBERY!〜ダイヤモンド強奪大作戦〜」を観劇した事だった。この舞台は、乃木坂46の初代キャプテンである桜井玲香が乃木坂46として出演する最後の舞台で、ジャニーズJr.で宇宙Sixのメンバーでもある原嘉孝が主演、桜井はヒロインを演じた。私は2ヶ月ほど前に乃木坂46モバイル会員の先行抽選に2公演申し込み、2公演とも当選。私は乃木坂ちゃんが出演する舞台を初めて見に行くことになった。観劇終了後、普段「乃木坂工事中」や歌番組でみる乃木坂ちゃんとは全く違う、ひとりの女優としての姿がそこにあった。私はそのギャップにやられてしまった。そのギャップの余韻を噛みしめながら、新国立劇場から新宿駅まで歩いたのを今でもよく覚えている。(初台から新宿の電車賃をケチるために歩いたとか決して大声で言えない)

②推しが近くで見れる
握手会やミーグリの方がよっぽど近く見れるじゃないか!と思った方、確かにその通りです。笑 でも、あなたの推しが演じる役というのはその場所その時にしか見れないんです!(握手会やミーグリを否定しているわけではありません)

③その人とは違う人(役)の人生を歩む推しが観れる
これは、私の経験談に近いものがあるが、この世に生きる動物は1度きりの生涯である。それを演技という「魔法」によって、役としてではあるが様々な人の人生を歩むことができる。男なのに女(オカマ)になったり、老人になったり、極論を言えば死んだりすることもできる。1度ハマったらやめられない、沼みたいなものだと思う。それが、あなたの推しであると、推しの違う一面を見つけることができて見る目が変わると私は考える。

私の乃木坂ちゃん×演劇の遍歴

 先述した「THE BANK ROBBERY!〜ダイヤモンド強奪大作戦〜」の観劇から、私の演劇の乃木坂ちゃんを見ることにハマり始めた。ここから乃木坂ちゃんの演技をもっと見たいと思い始め、できるだけ多くの舞台を観に行こうと心がけている。
 2020年1月に2本観劇をして、8thバースデーライブを挟んで3月から5月にかけて観劇ラッシュがやってくる予定だった。
 しかし、例の新型コロナによる公演中止が相次ぎ、5公演のチケットを持っていたが全て払い戻しとなった。

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(ピンク欄は公演中止になった舞台、出演メンバー欄白抜きは卒業生)
2020年3月の「脳内ポイズンベリー」は、私が出掛ける前に風呂から上がって念のために確認したら公演中止が寸前に決定。同年5月の「ウエスト・サイド・ストーリーseason3」の観劇予定日は白石麻衣の卒業コンサートの最終日と同じ日で、払い戻しのためにチケットを発見すると最前席だったという何ともいえない感情が込み上げてきたのは今でもよく覚えている。

それから4ヶ月。8ヶ月ぶりの観劇は、桜井玲香出演の「フラッシュダンス」であった。感染症対策のため、間引きされた座席をみて、やっぱり物足りない気持ちは拭えなかった。

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(ピンク欄は公演中止になった舞台、出演メンバー欄白抜きは卒業生)

(ナナマルサンバツの観劇回数は、配信で観劇した3度を含む)

なぜ、一つの公演を複数回観にいくのか。

上記の私の観劇一覧の中にある、「観劇回数」をみてもらうと、一つの舞台に複数回観劇している舞台がある事がわかる。それには大きく3つの理由がある。

①物語の核心を理解するため
 物語の構造や人間関係などの繋がりを1度観ただけで理解しようとするのは、さすがに無理がある。深くその作品を考えて知っていくには、何度も何度も繰り返し観る必要があり、それが新たな発見へと繋がっていく。1度しか観に行けてない舞台は私に時間がなかっただけで、この中にはもう1度観に行きたかった作品だってあるし、コロナの影響で公演そのものが中止になった5本については、今でも観たいと思っている。

②様々な角度から見たいと思ったため
 私は、まもなく大学を卒業する22歳でお金もない。チケットの先行抽選の時点では、基本的に一番安い値段のチケットを申し込む。が、その舞台を観劇した後に、もう一度観たいとなれば違う目線から観て楽しむ事が多い。チケットの料金が高くてもそこは惜しまずお金をかけるポイントだと思う。

③単純に面白かったから
 最後の理由として単純に面白かったからという場合もある。というより私の場合このケースがほとんどである。単調な理由であるがリピーターを増やすためには一番重要なポイントでもある。乃木坂ちゃんの演劇を初めて観劇した舞台「THE BANK ROBBERY!〜ダイヤモンド強奪大作戦〜」も、1度目の観劇を終えた後に「もう一度観たい」という感情にハマり、新宿駅に向かって歩いている最中には、次回の公演チケットを予約していた。今年1月に公演された「ナナマルサンバツ THE QUIZ STAGE O」は、公演初日のチケットしか持っていなかったが、また観に行きたいという感情に駆られ、現地に2公演、配信で3公演の計6公演をしっかり観させてもらった。「ナナサン」の場合は、公演の終盤に出演者同士のガチのクイズ大会が繰り広げられ、どういう結果になるのかという楽しみも観劇回数を増やした要因になった。

私の観劇ルーティーン

正直ここからは誰得なコーナーになるのだが、ここまで2000文字以上語ってきた私はどのような流れで観劇をするのか。2021年3月19日(金)〜21日(日)の3日間、新国立劇場・小劇場で公演された舞台「雨の塔」を観にいった際の私のルーティーンをご紹介する。

この舞台は、宮木あや子原作の同題小説が原作で、乃木坂46から松村沙友理が参加した。私は、以前から松村の演技に非常に興味があり、出演が発表された時からこれは是非行きたいと思った。乃木坂モバイル会員先行抽選にて、1日通し券を3日間応募したところ、なんと全て当選。3日間全6公演を現地で観劇することになった。
初日を終えて、「あ、これは3日間全部観ないとちゃんと理解できない物語だ」と感じた。
そもそもこの舞台は、一つの物語を「三島(松村沙友理)・都岡(藤本結衣さん)ver」と「矢咲(高月彩良さん)・小津(七木奏音さん)ver」の2つの視点から描かれているため、自然と両方のバージョンを見ないと物語を完全に理解できない仕組みになっている。
この舞台はステージを囲うように座席が配置されており、初日の私の席は舞台下手側の最前列の席で、目と鼻の先に舞台があった。そのために、コロナ感染防止としてフェイスシールドの着用が義務になる程の近さであった。
2日目は元の舞台側の座席から、やや俯瞰で観劇。初日に登場人物同士の関係性や、なぜこういう衣装を身につけているのかといった、自分がふと気になった考えなどを一つずつ確かめながら観劇していく。が、この日の夜公演の終盤にまさかの出来事が。2日目が行われたのは3月20日。この日の午後6時9分に宮城県沖で最大震度5強の地震が発生。新国立劇場がある東京・渋谷区も震度3の揺れを観測。座席の下から突き上げるような揺れで、最初は隣の人がドデカい貧乏ゆすりしてるのかと思ったが、天井から吊ってあるセットもゆっくり揺れていたので地震を確信。相当ビックリしたが、特に中断することもなく18:30ごろに無事終演となった。
そして迎えた最終日。この日は春の嵐のような強風を伴った大雨であった。この日の座席は元の客席側。期間中は全て違う方向から見ることとなった。
私が演劇を見る時は、「私がもしこの公演のカメラマン(写真)だったら、どう撮るか」というのをよく考えている。いかんせん私は、大学で写真を専攻しており(この3月に卒業しました)、卒業した高校でも講師のご好意により、年度末に行われる授業の修了公演のカメラマンを任せていただいている。その影響もあり、こう撮れば被写体の演者が映えるなとかを考えながら見ている事が多い。16:30ごろ。3日間全6公演が全て終了。私も「完走」した。ようやく物語を理解し出したところでの千秋楽なので、見逃し配信でも見ようと企んでいる。

【さいごに】
こういうご時世だからこそ、エンターテイメントを。

新型コロナの影響により、エンタメの在処が一気に失われてしまったこの1年。ライブも無くなり、舞台などもことごとく中止や延期を余儀なくされた。状況が落ち着いた現在は、ライブ配信などで現地に行かずに舞台やライブが楽しめる時代になってきた。本来なら現地で生で楽しむべきだが、このご時世そう簡単にはいかない事だってある。あんなことやこんなことを自粛している昨今、エンターテイメントがリフレッシュに一役買うことだってあるはずだ。
「こういうご時世だからこそ、エンターテイメントを。」
忘れた頃に思い出して欲しい。

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