見出し画像

メイク迷子の大人女子必見!の名著【#読書の秋2022】

ふと鏡の中の自分を見て、ギョッとした。
「くたびれた中年女がいるっ」と。
くすんだ肌、うつろな瞳、どこか困ってる眉・・・。

思えば私の亡き母は、それは美しい人だった。
色白の肌に、お目目パッチリな二重まぶた、つんと高い鼻。身びいきが入っているかも知れないけれど、気品すら感じられた。
昭和の女優さんに、似た人がいたかも知れない。

子ども心に思ったものだ。
「あたしもお母さんみたいにキレイになるんだ!」と。

「おや?」と思いはじめたのは、高校を卒業した頃だろうか。
化粧しても、大してキレイにならない。
お母さんは、メイクにそんなに時間かけてなかったのに。どうやらモノが違い過ぎる。

「いつも眠そう」と言われる一重まぶた、「水墨画のようなぼんやりとした顔」だと言われたこともある。

赤の他人に、
「全然似てない母娘と思っていたけど、鼻の高さだけは似てますね」
と言われたり、

父には、
「お母さんに似て美しい子に育つかと期待していたら、こんな平凡な顔に育ってしまい・・・」などと言われ、
「アンタの顔だよ」
とやり返してやった。
父の遺伝子が強すぎたのであろう。

素材の違いをメイクで何とかしたくて教わりに行ったこともあったけど、自分には合ってなくて長続きしなかった。

そもそもコロナ禍じゃ、マスクで隠れて顔なんて半分見えない。
マスクに付着するのがイヤで、口紅はとっくにやめてしまった。
「ちょっとずつ気になってきたなー」と思っていた"ほうれい線"も、マスクで隠れてたら「別に気にしなくていいんじゃね?」って、スキンケアも雑になっていた。

そんな時に見つけたのが、この本。
BAパンダ吉川景都・共著『メイクがなんとなく変なので 友達の美容部員にコツを全部聞いてみた


この本がスグレモノだ。

メイクに悩む漫画家・吉川景都さんが、現役美容部員・BAパンダさんにメイク指南を受ける、コミックエッセイである。
アラフォーのおふたりのやりとりだから、大人女子にピッタリだ。

「マスカラもビューラーも、苦労したわりに効果ナシ」てな、吉川さんの言葉に、ズボラでめんどくさがりな私は共感の嵐。
「そうそう、めんどうなんだよー」と膝を打ちながら読む。

でもそれをBAパンダさんが、

ハッキリと「こうしたらいいよ!」と具体的なやり方やアイテムを教えてくれる。

しかも

眉こそが、顔の印象の9割

P22

など、名言がたくさん登場する。

万人にオススメだという平行眉は、早速試してみた。
コミックの説明どおりにやると・・・。

あら、あらら?
ぶきっちょな私でも、うまくできたっ。
最近、自分の顔に感じてた険がとれた気がするし、しかも若返った!
ちょっとしたコツなんだけど、思わず試してみたくなる情報がてんこ盛りなのだ。

オススメアイテム、全部揃えるのはムリなんだけど、ココはこうしてみようかな?
とか、
このアイテムは残り少なくなってきたから、買ってみようかな
とか考えると、思わずワクワクしてしまう。

そっか、メイクって楽しむものだよね。

マスク生活における肌荒れの悩みにも答えてくれてて、ありがたかったな。
保湿、しっかり頑張ろう。

私にもBAパンダさんみたいな美容部員が、そばにいたらいいのになー。
そんなコトを思っていたら、おふたりの公式noteがありました。
こちらは、本に載ってない情報も投稿されているようです。


この記事が参加している募集

推しのコミックエッセイ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?