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不快をないことにしない

やっぱり、心からやりたいと思えることを思うと元気と勇気が湧いてきますね。現在、2名の方に読書・作文指導を実践中ですが・・・。

リアルの教室のほうで中3生1名、小5生1名が3月中旬から作文指導を始めることに。

そして、facebookのほうから、知人の知人の方からお子様が興味をもたれたようで、やってみたいとのお問合せをいただきました。


現在、リアルの教室では新年度に向けての個別面談を実施しています。

新中1になる男の子とお話しをしていて、その子は小6の間に作文指導を行っていました。個人情報を含まないようにぼかした言い方になるところもあるのですが、この1年間を締めくくって、その子に伝えたいことがありました。

批判する視点を持つということ。

その子は品行方正で、言われたことをきちんとやり遂げる力のある子です。1年間を通して、自主性も身についてきたと思います。

その中で、気になるのは、作文を書くにしても何か意見を言うにしても、そしてきっと実生活の中でも、相手や自分以外の他者を尊重しすぎて、自分の本当に感じている気持ちを置き去りにしがちであることと、それに無自覚であることです。

自分の気持ちや感情を抑えて、相手に合わせることのできる力、そういう力って誰にでもあるものではなくて、間違いなくこの子の持っている魅力のひとつなのです。しかし、それは無自覚にすると、自分をすり減らしてしまいかねないものでもある、一種の危うさを含んでいるように僕は感じました。

いい振る舞いをしなくては、いいことを書かなければ、いい意見を言わなければ。

いい子でいなければ。

その子はそんなこと思わなくても備わっている性質が自然とそういうことのできる子なので、無理に「いい」ことをしようとしなくても、なっちゃうから、しなくていいと思うよ。むしろ、自分の気持ちを大切にするという意味で、時にはわがままになってみたり、相手の意見に反論してみるのもとても大切だよ。

人を信じる力が強いのはあなたの魅力であり、危うさでもあると思うから、少し批判的に物事を見てみるのも、あなたの価値観の幅が広がると思うから。

自分の嫌だと思う部分、他者から感じる不快なところ、そのすべてを感じるのはあくまでその人自身。

どうしてそんなことを感じるのか、いわゆる不快とかネガティブな感情と言われるものの奥にも、きらっと輝くものにつながるものがあるから、大切に感じようね。

そんなお話をしました。

写真は、これから歩む道を遠く見つめるその子のイメージと、猫の写真がマッチして、しかもタイトルが「好きなことを素直に伝える」ということで、ぴったりだと思って提供されている中から選びました。

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