引きこもり家族(当事者)

昨年の暮れに、双極症、遅れて半年後に複雑性PTSDがわかり、療養して1年が経過しました。この発症には、さまざまな社会的要因が絡み、どれか一つのせいにはできません。

①父の確定的アスペルガーによる易怒性暴行
②専業主婦母の父への共依存、暴力の容認
③氷河期世代
④性別違和
⑤アスペルガー夫との婚姻、カサンドラ発症
⑥最後の職での排除差別

1年経過してみて、父の傾向を時に理解できるようになりました。努力が報われた世代。一つの会社にしがみついて、社会から振り落とされないように必死に努めきったし、子どものために必死に働きました。
それだけに、自分の限界をよくわかって同僚には子育てでわからないことも相談したし、母の両親に土下座をして謝って子供に尽くそうともしました。 
怒りやすく、戦争体験者の祖父に受けた虐待から荒みきった心を露呈して暴力を振るってしまう、それも意図的にスッキリするためのアスペルガーの傾向があることに気づいたのは、暴行を実際に受けた頃でした。
本人はすっきりできればいいので、それを遂げられる妻と娘のわたしに向きました。私の夫、兄には決して向けなかった。父は体が小さく、他の男性には恐怖を覚えるようです。
年齢もあって、近頃はめっきり頑固で傲慢になりました。誰にも迷惑をかけたくない。会社も退職してしまい、役職を自慢するための知人しか残らず、相談などできずに家庭内でなんとか収めようと必死になった結果、私のことは何かあれば責任を持って殺そうと思っている。それは親の愛だから受け取れということです。
私からみて、暴行に奔るときの父には黒い影が顔に差し込みます。あたまがパニックのまま、仮にわたしが対抗したら刃物を持ってきて無我夢中で殺すだろう、という必死さです。ゆえに、わたしは通報して実家には近づかないことにしました。

このような膠着状態は高齢の引きこもり家庭に多い構図です。私自身、若い頃は引きこもり支援をしていてよく知っています。引き出し屋といって、高額を巻き上げて困っている親から子を引き上げさせ、酷使させて廃人同様にして返す悪徳業者も存在します。少し、わたしはその可能性も危惧しています。

わたしは社会福祉士です。ゆえに、情報のアンテナは常に張っています。できれば、早いタイミングで社会復帰を図ったほうがいい。しかし、親に巻き取られてはいけません。

こうした悲哀を抱きながら、淡々と家族の時間は過ぎていきます。親は時間がないからこそ、詐欺に遭いやすいのです。わたしは市町村の無料サービスを積極的にあたりながら、第三者の支援者を頼り、動き続けています。

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