fula エッセイ(77)

コンプライアンス意識を持って行動するために、あなたはどのようなことを取り組もうと考えていますか?

「教員は生徒に対して権力を持っている」この構造を意識することから始まるのではないかと考えています。学校教育法でもあるように、校長および教員は生徒に対して懲戒を加えることが可能で、逆は不可能だからです。

校長及び教員は、教育上必要があると認めるときは、文部科学大臣の定めるところにより、児童、生徒及び学生に懲戒を加えることができる。ただし、体罰を加えることはできない。
(学校教育法第11条より)

他にも、教員は生徒を指導する立場にあることから、権力性を帯びやすい状況にあります。

そして、教員の持つ権力が生徒に対するセクハラや体罰問題に繋がってしまうことも、ニュース等で多く見てしまいます。

「嫌なことは嫌だと言うべき」と容易く言えるのは権力を持っている側であって、持っていない側は「嫌だ」「助けて」を簡単に言い出すことができない状況が多いです。

私は、生徒の悩みにはどうか寄り添える人でありたいと思いながら、上記のことを考えると、教員は生徒の悩みを全て受け止められる存在ではないという仮説に帰着します。

したがって、教員の持つ権力により生徒の課題を全て解決できる存在にはなり得ないこと、だからこそ生徒の課題解決には、保護者や他の教員、専門家や地域の方々などの、幅広い協力を厭わずに求めることがより重要になってくるのではないでしょうか。そして、多くの協力=多くの視線が権力の暴走を抑止し、次第にコンプライアンス意識の向上へと繋がるだろうと考えます。

教育職員等による児童生徒性暴力等の防止等に関する施策は、教育職員等による児童生徒性暴力等が全ての児童生徒等の心身の健全な発達に関係する重大な問題であるという基本的認識の下に行われなければならない。
(教育職員等による児童生徒性暴力等の防止等に関する法律 第4条1)

教育職員等による児童生徒性暴力等の防止等に関する施策は、国、地方公共団体、学校、医療関係者その他の関係者の連携の下に行われなければならない。
(教育職員等による児童生徒性暴力等の防止等に関する法律 第4条5)

思ったことを書き連ねていたら、言いたいこと大体法律にありました。
勉強不足ですみません。。。

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