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レコメンドで狭まる世界とその対策

ネットで、買い物をするにしろ、動画を観るにしろ、音楽を聴くにしろ「あなたへのオススメ」が提示される。


モノが溢れ、競合はひしめき、ユーザーのインサイトは複雑。そんな状況であるから、ユーザーに対してサービスを提供する側としては、過去のデータを元に「あなたへのオススメ」でサービスを提供するほうが、サービスを利用される可能性が高い。


一方、ユーザー側はどうだろうか。過去の行動データが蓄積され、それを元に興味関心のあるモノを提供されるのだから、的外れになることはなく、結果として良いのだろう。


ーー果たして本当にそれが良いと言えるのだろうか。


蓄積されるデータ、それを元に提示されるモノが限定されればされるほど、限られた世界で生きることになるのではないかと恐怖を覚える。


好きな人、息の合った人と、どちらかと言えば閉鎖的な世界で暮らしたいと考える人には、「あなたへのオススメ」は良いのではないだろうか。


提示される情報の範囲があまりに狭いと、触れる世界も狭くなる。そして、よほどの熱中者やマニアでなければ、その世界に飽きを覚えるはずだ。


自分自身、1つのことをずっとやり続けることが得意ではない。色んなものに手を出し、とりあえずやってみたり触れてみたりして、また別のものに手を出す。飽き性だ。YouTubeは特に、ホーム画面は「あなたへのオススメ」しか出てこないようなもんだから気に入らない。


様々な情報を得て、知識や学びにしていくことに喜びを感じる。そういった人は「あなたへのオススメ」が物足りなく感じることだろう。


そんなことを思いながら『マツコの知らない世界』から学びを1つ得た。ここまでのモヤモヤを解決する方法の1つとして「あなたへのオススメ」と「あなたの興味なさそうなもの(=あなたの知らない世界)」両方をレコメンドするのはどうだろうか。


「あなたへのオススメ」と180度対極に近いようなものを「あなたの知らない世界」としてレコメンドする。「あなたへのオススメ」でリピートに繋がる。「あなたの知らない世界」がもし当たれば新規獲得になる。


興味あるものの傾向が分析出来るなら、興味ないと思われるものを分析して、情報提示するのは難しくないのではないだろうか。


興味ないものをアクティブに検索することはほぼない。だが、興味ないものに出会い、触れて、新たな興味に繋がることは割りとある。知らないものを知ることは刺激になり、ワクワクするからだ。人生も充実するだろう。


「あなたの知らない世界」もレコメンドされたら、個人的には面白いと思う。


それが出来るまでは、外に出て自らの足で触れてみたり、出会ってみたりするしかなさそうだ。

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