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考える先に手を動かそう

長年の躁鬱病を薬に頼らず克服した、アーティストの坂口恭平さんのtwitterをみていたら、手を動かすと死にたくならない、手が暇だから深刻になるんだ、という趣旨のことを何度も言っていた。

影響を受けて、毎日、少しずつでもいいから手を動かすようにした。

服のリメイクに模様替え、ペンキ塗り。できるだけ文章も書くようにした。

すると不思議なものだ。一つ作ると次々アイデアが沸いてくる。今度は部屋にあう本棚をつくりたい、デザインしたパーカーをつくりたい、と思っている。

急に作りたいことがあふれてきて、毎日忙しい。最近は、この調子でサービスや事業も作れるんじゃないかとマジで思っている。「作る」という点で日常も仕事も自然と繋がっている。一つ作れたら自信が湧いてきた。

こんなにも作るのは楽しいのに、どうして忘れていたのだろう。小学生の頃、飛び出すカードを作るのが好きだった。開けたらサンタが右から左に飛んでいく仕掛けをずっと考えていた。絵本も書いていた。あの夢中な感覚からなぜに離れていたのだろう。

思うに、原因は考えすぎだ。
・作るより買った方が早くない?時間の無駄。
・習っていないし技術もないからうまくできないかもしれない。
・作ったら周りからなんて言われるかな。
・作品として売れるか。
・材料費は回収できる?買った方がコスパ良い。
・くだらない物を作るより、意義があることをやらなくては・・・・
・仕事をしなくちゃ(汗)

こういった思考の数々が何十年分も積み重なって消極的になっていた。その思考を意識的にやめてとりあえず手を動かしたら、どんどん元気が出てきた。



長年刷り込まれた教育や観念がある。大人らしい振る舞いは何かとか、目的意識をもって時間を使え、3年やってダメだったらもうやめろ、とかさ。でも、それをやったところで元気になれないなら、別の哲学を持つしかないよね。

今回、「先に手を動かす。体のリズムを先に作る。そこに効率や目的意識や出来栄えに対する評価といった考えを持ち込まない。後から考える。」ってことを実感として学んだ。だから、何をやっている人なんだろう、と思われても、何か作っていたい。

手は第二の脳と言われるように大事な場所だから、あらゆるものを買えば済む時代であるが、いっぱい動かした方がいい。思考から解放した方がいい。手は最初の希望を生み出す場所だ。これからの時代に生き抜くための創造力やそれを支える自信は、最初は「手」から生まれるのかもしれない。

DIY、洋裁、野菜作り、プログラミング、絵、家事。なんでも良いので、勢いが足りない人や慢性的に自信がない人はもっと手を動かしてみてください!夢中で手を動かす時間は深刻な気分を払ってくれ、どんどん元気になります。

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