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自分を知るために効果的な問いかけとは

こんにちは。さっそくですが、あなたはあなた自身のことをよくわかっていると思いますか?

95%の人が自分は自分のことをよくわかっていると考えていますが、実際にわかっている人は10~15%だという結果が出ています。

不安に思ったあなた、安心してください。
自己認識を驚くほど伸ばすことができるスキルなんです。
そして、自己認識をすることで人生を良くするたくさんのメリットが科学的に証明されています。

これから「insight(インサイト)」という本で紹介されていた自己認識を伸ばす方法をお伝えするのでご覧ください。


第2章 自己認識の解剖学

1、インサイトの柱
願望を理解するには、自分は何を達成したい?ではなく、本当は人生に何を求めている?と問いかける

真に自分を認識するには、自分の行動が周りへどう影響を与えるか知らなければならない。自身の影響力を知るために身につけるべき重要なスキルは第三者の視点。

自己認識は、内側の視点と外側の視点の両方を持つこと

2、アラームロック・イベント
自分にとって重要な真実に目を開かせてくれる出来事は新しい角度から自分を見つけ直す機会になり、自己認識への理解を高める。

① 新しい役割/新しいルール
ex)転職、異動、大学入学で上京

② 激震
深刻な失敗や行き詰まり。あまりに衝撃が強いので自分自身についての真実に向き合わざるを得なくなる。
ex)クビ、大切な人の死、離婚

③ 日々のインサイト
最も大きなインサイトを得た状況は、劇的な出来事を通してより、日常的な場面であることの方が2倍も多い。

第3章 ブラインドスポット

1、自己認識の壁となる心のなかの三つの盲点
① 認識の盲点
特定の状況における自分の能力に対する見解は実際のパフォーマンスというより自分自身や自分のスキルに対する思い込みに基づいて形成される。
ex)最も能力が低い人ほど、最も自信を持っている

② 感情の盲点
重要な事柄であっても気づきさえしないまま感情に影響されて決断をこなすことが多い。
ex )天気が悪い時、大学の下見に行ったのでなんとなく大学のイメージが良くない

③ 行動の盲点
自分の行動がうまく認識できない。
ex )ビデオで撮ったスピーチでの振る舞いを自分で確認しても、自己評価が客観的な評価と一致することはなかった

2、盲点を最小化させる3つのテクニック
① 過去にした予測と実際の結果を比較検証する習慣をつける
(もしくは、失敗の事前予測をする)
② 特に自分がすでによく知っていると思っている分野をひたすら学び続ける
自分の能力や行動に対するフィードバックを求める


第4章 自分教というカルト

1、自己陶酔から自己認識へ
自己陶酔を抜け出して自己認識へと向かうには、次の3つの戦略を検討してみる価値がある。

① インフォーマーになろうと励むこと
自分への注目を減らし、他人と関わり、つながっていく。
ex) ソーシャルメディア上の目標は、いいねを得ることではなく、情報提供し、楽しませ、インスピレーションを与えることだ。

② 謙虚さを養うこと
自分の弱点を理解し、正しいあり方から目を逸らさないでいることは、自己認識にとって不可欠な要素だ。

③ 自己受容に励むこと
自尊は、客観的な現実はどうあれ自分は素晴らしいと考えることであるのに対し、自己受容は、自分についての客観的現実を理解し、その自分を好きになろうと決めること。
自己受容を高めるステップの一つは、心のつぶやきを意識すること。


第5章 「考える」=「知る」ではない

自分について考えるという行為(内省)は、自分について知ることに何の関係もなかった。

1、内省へのアプローチ
① 自分に「なぜ」と問うことは無意味かつ危険
「なぜ」ではなく「何」と問う
② 日記は必ずしも自己認識を向上させるものではない。
③ 内省の姿を装った反芻は、想像以上に悪影響がある。

★反芻に陥らないためのすぐに活用できる反芻撃退法5つ
・自分が思うほど周りはこちらのミスを気にしていないのだと認識すること
・うまく学ぶマインドセットを育むこと
・一時停止
・思考停止
・事実確認

第6章 本当に活用可能な内的自己認識ツール

1、現在の自分を知る
① マインドフルネス
判断を下したり、反応したりすることなく、ただ自分の思考、感情、行動に気づくことである

・マインドフルネスのメリット
自分の思考や感情に対する認識向上の助けとなるため、より良く自分の行動をコントロールし、より賢明な判断をリアルタイムで下せるようになる。自我を鎮めることによって、他人からのフィードバックを受け入れられる。

内面に集中するために何をする場合でも、単に心に目を向けるのではなく、積極的に新しい気づきを得るように時間を費やすべき。(でないと、意味がない)

② リフレーミング
シンプルに、自分の状況や、振る舞いや、関係を新しく違った角度から眺める。

難しい状況にいるとき
どんなチャンスを見いだすことができる?
自分の短所は長所にならないだろうか?
うまくいってるとき
潜在的なリスクは何?どうすれば避けられる?
自分の長所で、短所に変わり得る部分はないだろうか?

③ 比較と対比
比較や対比をするときには、これまでの自分の経験や、思考や、感情や、行動のなかで共通する点や異なる点を探す。

④ 日々のチェック
自分自身を定期的に点検するのは難しいので、毎日ほんの数分自分を振り返る時間を作る。

2、過去のパターンを精査する
1冊の本であるかのように自分の人生を考える。
人生を振り返って、過去の自分の総和が、いかに自分を形作ってきたかを知るのに役立つ。

同時に、一貫したテーマを見つける。
複数の重要な出来事にまたがった一貫するテーマを見出せると驚くほどインサイトを得ることができる。

3、自分を見つめて得たものを未来に生かす
新しく発見したインサイトをもとにして行動するかどうかが、成功と停滞を分ける。

解決策に焦点を当てることは、何よりも早く目標にたどり着く手助けとなるだけでなく、考え込むことを抑えて利益を増すという驚きの効果がある。

問題ではなく解決策を掘っていく能力を増すための、シンプルかつ強力なツールに奇跡の質問がある。

今夜眠りにつくと、あなたの人生に奇跡が起こるところを想像してください。
その奇跡のような瞬間は、あなたの問題を完全に解決し、あなたの人生の他の領域にまで広がって無限に向上させていきます。しばらくの間、考えてみてください。人生はどのように変わっていくでしょう?詳細に語ってみてください。朝目を覚ましたあなたは、まず何に気がつくでしょう?

この質問は、職場だろうが、家庭だろうが、どこでもインサイトを生む。
奇跡の質問がこれほど効果的な理由は、質問によって、自己認識の重要な柱である「願望」について、より広い観点から考えることができるからだ。

内的自己認識の向上においては、目標を立てれば何でもいいというわけではない。

目標を、自分がどう学び成長するかという観点から表現した時、まったく新しいレベルのインサイトと達成への道が開ける。


第7章 めったに耳にしない真実

外的自己認識のおける障壁
1、周りがなかなか真実を言ってくれない
人はどうしても、厳然たる真実を聞けるより、優しい嘘をつきたくなる。

2、こちらもなかなか聞こうとしない
① 自分はフィードバックを求める必要がない
インサイトを得るには、自分の意見と同じように、他人の意見も重要だということに気づくこと。

② フィードバックを求めるべきではない
批判的なフィードバックを求めた方が、社会的にも職業的にも見返りがある。

③ フィードバックを求めたくない
フィードバックを待つだけでなく積極的に真実を学ぶ選択ができる。

★自らから真実を学ぶ3つの実践的な戦略
・360度評価
・適切なフィードバック
フィードバックをもらう相手の選び方
自分がフィードバックをもらいたい行動を相手が十分に理解している
理想像がどのようなものかわかっている
愛のある批判者(こちらに対して残酷なまでに正直になる意志と能力がある

愛のある批判者を選んだら次はその相手に投げかける適切な質問を見極めよう。適切な質問の最も重要な特徴は具体的であること。

・真実のディナー
あなたのことをよく知っていて、あなたが関係を深めたいと思っている相手に連絡を取り、自分との食事に誘い、その食事中にあなたの1番嫌いなところを尋ねてみよう。


第9章 リーダーがチームと組織の自己認識を高める方法

1、自己認識を持つチームが定期的に評価し対処している5つの物事
① 目的
② 目的に向けた進捗
③ 目標達成するためのプロセス
④ 自分たちの事業や、その環境に対する前提
⑤ 個々人の貢献

2、リーダーがチームに自己認識をもたらす3つの要素
① 手本を示すリーダー
② 真実を告げる安全性(および期待)
  心理的安全性は信頼を築くだけでなく弱さを見せる事が大切
③ 継続的な努力と自己認識を持ち続けるプロセス

3、フィードバックを得る際の基本ルール
① 抵抗したり、防衛的にならない
② メモを取り、不明な点のみ質問する
③ オープンな心で善意のものだと受け止める
④ メンバーに感謝する

4、フィードバックをする際の基本ルール
① 一般的なものは避ける
② 人ではなく行動に焦点を当てる
③ 相手の行動に対する自分の解釈を語らない。行動だけについて語る
④ 具体例を出す

第10章 まとめ

インサイトは、役立てない限り無駄なものである。
自己認識を手に入れるのは難しいが、物事を1つのステップにひとつずつ取り組んでいくことで、インサイトに基づいて行動できるようになっていく。

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