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あつ森で縄文生活 草創期編

「何もないから、なんでもできる」

そんなキャッチコピーで今年の3月20日「あつまれどうぶつの森」が発売された。僕はスマホの待ち受け画面も土偶にするぐらい縄文ファンなのだが、この縄文的キャッチコピーに完全にやられた。これはやるしかないと。

縄文時代は、石から鏃を作って狩猟し、粘土から作った土器で調理をした。縄文人はまさに何もないところから何かを生み出し生活したわけなのだが、「どうぶつの森」でも縄文的生活ができるのでは?と猛烈にワクワクした。3月の初め、僕はこのゲームのためにスイッチライトも購入し発売日から開始できるように予約ダウンロードもした。そして発売当日の深夜に開始。

「さあ、あつ森縄文時代の始まりじゃー!」 と。

ようこそ、じょーも島へ

ゲームを始めると実に現実的な島移住に関するガイダンスが始まる。島の名前は散々迷ったが「じょーも島」と名付けた。そして、島の住民、つまり自分の名前を「どぐー」とした。

どうぶつの森というタイトルだけあって、動物の住民2名と一緒に「じょーも島」に送り込まれる。ひとりは水色のサイのくるぶし、もうひとりは茶色い鳥のパタヤ。いきなり陽気なアフリカンなサイと、狩猟される側の烏骨鶏みたいな鳥との無人島生活が始まった。

イメージしてた縄文生活とかなりかけ離れていたが、コロナ禍で外出できない状況の中で、会社の後輩達と交流したり楽しく過ごす日々を過ごした。ゲームの中では木材を入手するために石斧を使うのだが、斧を振り回すだけで縄文ライフを満喫してる気がした。とにかく作業することが楽しいのである。序盤は次にやってきた住民、ピンク色の熊キャンディとのふれ合いに心癒されたりもした。と言うか、当時はあまり記念写真撮っていなかったので、保存してあった写真がこれだっただけである。

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マイデザインで縄文

石斧で木を叩く日々に飽きてきた頃、あつ森の中で自分でデザインしたものをゲーム内で反映できるマイデザインと呼ばれるシステムに手を出した。ゲーム内の衣装や物品の一部が縄文テイストにできるからだ。

自分の名前を「どぐー」にしたので遮光器土偶コーデをデザインした。わりと細部まで模様を再現し時間をかけた。家族的には不評であったが、何でもない島に縄文要素が加わったことでドキドキした。ごめんなさい、土器土器した。

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最初から薄々感じてはいたが、このゲームでの縄文生活には無理がある。石の斧だけでは何も進まない。魚を売って銭を稼ぎ、スコップで石を叩いて金貨を見つける。その金で家のローンやインフラ整備をする借金返済ゲームなのである。

なんとも世知辛いシステムの中で、どう楽しく自分らしく生きるかが、このゲームの真骨頂であると。現実も一緒じゃんと思うがその通りだし、なんなら縄文時代でも同じだったんじゃないかと思う。ただゲームの良いところは行動に伴うリスクがないこと。現実において20万円かけオーダーメイドで土偶の服を作ります!って言っても自分では無理だし、あの前澤社長だって金出さないと思うもの。

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調子に乗って火焔型土器のドレスも作った。これは自分でも満足していて、これなら前澤社長も投資してくれるんじゃねと、ちょっぴり思ってる。

島クリエイトで縄文

このゲームはある程度進めると、島の目標をある程度達成したことで、一応エンディングのようなイベントが存在する。そこで多くのプレイヤーは脱落すると思われる。と言うのも島で示された目標がなくなり、この先の遊び方は自分次第になるからだ。「なんでもできるよ!」がむしろプレッシャーに感じてしまう。もしくは、やりたい気持ちと面倒くささが同居してる感覚。

ああ、定年後とかこんな感覚なのかなとリアルに思ってしまった。自由だけど体が重い。時間あるけど金がないみたいな。島クリ後の生活は定年後の人生と同じだと。気づくと後輩2人はあつ森をやらなくなっていた。

なんか悲しい感じになってきたので話を戻す。とりあえず僕は「縄文」というテーマがあったので、ここは少しずつ縄文ぽいものを島に設置していくことを考えた。なんだろう?縄文ぽいところって思ってリストアップした。

・竪穴式住居
・貝塚
・三内丸山遺跡にあるような大型掘立柱建物

以上しか思いつかなかった。あつ森をプレイしている方ならご存じだろうが、竪穴を掘ることはできないし、貝を敷き詰めることもできない。立体的な構造物も立てることもできないのである。「何でもできそうで、なんもできない」が現実なのである。

そこで、その当時唯一縄文ぽいアイテム「かめ」が粘土で作ることができたので、「野焼き場」を作ることにした。あとは縄文時代のゴミ捨て場、実際はもっと神聖であり、貝塚だったり送り場とも呼ばれる場所を作ってみた。

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いいじゃないか。縄文だよ。黒い丸い甕が亀ヶ岡式土器ぽいじゃない。
穴を掘って整地するだけで縄文ができるなんてドキドキした。ごめん、土器土器した。

あとゲームをしていく中で現代的な縄文要素も取り入れることも考えた。それは「発掘現場」である。なぜか土木工事関係のアイテムが充実していたから適当に配置したらイイ感じになった。

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それと縄文だけでは島全体を統一できないと考え、不本意ながら「古墳」も作ってみた。考古に興味ない人にとってみれば古墳時代の「ハニワ」と縄文時代の「土偶」を同類にしがちであるが全く違う代物である。縄文好きにとってみれば、縄文と古墳時代を一緒にしてしまうのはとってもギルティな事である。

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実際作ってみたら、あら、どうでしょう?悪くない!いや、むしろ良い。島に観光名所ができた感じ。古墳に無関心でしたが、ちょっと興奮してきた。ごめんなさい、古ー墳してきた。

こうして「じょーも島」の草創期があっという間に過ぎたのでした。

次回、「あつ森で縄文生活 交易編」

Twitterで土偶を見つける旅について書こうかなと考えてます。ちなみに現在のじょーも島観光したい方がいらっしゃいましたらガイド致します。夢番地も公開していますよ。

ご興味を持ってくれた方、twitterであつ森アカウント、インスタグラムで土偶アカウントやっているのでご覧くださいませ。
夢番地:DA-5859-4126-3252
Twitter:@jomojomo
Instagram::@fukutayo

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