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【社長インタビュー】人機一体(ジンキイッタイ)社【文字起こし】

今回は「株式会社人機一体」への福島イノベ機構のインタビュー。金岡博士社長が、事業で目指すゴールを解説します。(余談ですが、金岡社長のプロフィールは、アニメなど幅広い造詣をうかがわせます。「好きなロボット」は「マクロスゼロ」の試験機ですね…)

同社は立命館大学発のベンチャーで、福島県南相馬市産業創造センターに工場を設けています。以下、インタビュー動画(2分ver.)の文字起こしです。

我々は“Man-Machine Synergy Effectors / 人間機械相乗効果器(人機)”である。
我々がやりたいのは、人間と機械を、力学的に物理的に繋ぐ、そして人間の能力と機械の能力を上手く組み合わせて、お互いの相乗効果を実現することです。
我々がやるべきこと、ミッションは、先端ロボット工学技術の社会実装です。例えばロボットを作って製品として売る、という形で社会実装するのはあまり考えていません。『知識製造業』と我々は呼んでいます。知識を体系化してそれを社会実装することで利益を得る、という事業をしています。
人間は臨機応変な判断能力を持っています。それに機械の圧倒的なパワーやスピードを組み合わせることによって、まるで人が超人になったかのような肉体的な能力を手に入れることができる、そういうデバイスを造っています。
必要となるのは、緻密なコントロールができる力制御ロボットと人間を密接に繋ぐ、人とロボットをインタフェースする技術です。その独自の『マスタスレーブ制御技術』を我々のコアとしています。
そこに様々なロボット工学技術をプラットフォームとして重ねていくことで、多くのアプリケーションとしてのロボットの機能を実現しようというのが我々がやろうとしていることです。
最大のきっかけは東日本大震災です。原発事故の現場において、ロボットの活躍が期待されていたはずなのに活躍できなかった、それを目の当たりにして、『ロボットは役に立たないんだ』と、ならば我々がベンチャーとしてのリスクを取ってちゃんと社会実装を実現しようと。
それをすることによって、ロボット工学技術が世の中の役に立って、東日本大震災のような屈辱を今後は感じなくて済むのではと思っています。福島があれだけの未曽有の災害を経て復興をしようとしている中で、そこに寄与したいという想いもあります。
我々が行うロボットにおけるパラダイムシフトはお役に立てると考えています。未だに苦役に従事している人たちは沢山います。
それを機械技術で解決しなければならないという課題は、全世界全人類共通だと思っています。ロボット工学技術が全人類の役に立つ、というのが我々の目指すところです。当然ビジネスとしても世界が対象になると考えています。


<参考:同社関連記事>



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