介護福祉士|take

医療福祉歴15年|介護福祉士/児童発達支援管理責任者 医療福祉に携わり15年。高齢者施…

介護福祉士|take

医療福祉歴15年|介護福祉士/児童発達支援管理責任者 医療福祉に携わり15年。高齢者施設や病院、放デイ等々を経験。 福祉に関わることを主に、日記感覚で書いていきたい。

最近の記事

4話 介護温泉

そんな言葉があるのかは知らないが、 介護を必要とする人が気軽に行ける 温泉施設があったら良いなというのが 10年前からある。 その10年前。 特養で働いていた時、利用者のFさんに 「どこか行きたい所ありますか?」 と何気なく聞いたら、 「そうだねぇ、温泉に行きたいね」 と返ってきた。 Fさんは車椅子で歩行は困難。 お風呂はチェアー浴の方だ。 確かに気軽に行ける所って知らないなぁと 気付いた。 私が住んでいるのは東京。 都内で車椅子で入れる温泉などまず無い。 行ける

    • 3話 Nさんの話(ターミナルケア)

      私が特養に勤務して、3年目の時に 担当になった利用者さん、Nさんの話。 手が出て、早朝以外は常に不穏。 歩行は難しいので車椅子だが、 自身で動く事も多く、転落が絶えない。 夜も寝るまでに時間がかかり、 寝たと思ってもセンサーが頻発する。 ベッドから転げ落ちることもあり、 何度も再発防止をした。 精神科薬も飲んでいるが、 とても元気なおばあちゃん。 時折見せる笑顔がとても可愛い方だった。 そのNさんがある時看取り介護になった。 透析治療が必要になったが、長時間の 治

      • 2話 あなたの介護観はなんですか?

        「介護に正解はない」 よく言われる言葉だ。 「利用者さんの為にこうしたい」 「自分が介護される側だったら こうされたい」 「介護する職員が満足してないと 良いサービスは提供出来ない」 介護する人間の介護観は様々で、 それぞれに介護に対する理念がある。 そして、その介護観が着地する所は 大体「利用者さんのために」 そこに行くまでのプロセスが違うだけで 間違っていることはない。 だから「介護に正解はない」 さらには色んな人生を歩んで、 多様な価値観を持った 多く

        • 1話 私について

          子供の頃から音楽が好きだった。 学生の時に作曲なんかもして、いつしか作曲家になりたいと思うようになった。 大学を中退して、音楽の専門学校に入った。 作曲活動の延長でレコード会社に勤務。 やったことも無い営業の仕事だったけど、業界の人とコネが作れるんじゃないかって思って飛び込んだ。 でも現実は甘くない。 毎朝6時に家を出て、終電で帰る。帰宅するのは1時過ぎ。 仕事は日々刺激があったし、やりがいもあったけど、作曲する気力も無くなって、なんか音楽が好きじゃなくなった。