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自分をA期間、B期間で分けてみる

偶有性について

茂木健一郎さん著書の脳が変わる生き方の中で偶有性という言葉を初めて知りました。偶有性とは、半分決まっているけれど、半分はどうなるかわからないということ。
僕は人は変われないと思ってました。
唯一、人を変える事ができるものがあるならそれは仕事だと思ってました。しかし、人格とはある一定期間の環境、経験により形成されているので、それ以上は変わらないという所で落ち着いてました。つまり、人格というのは20歳ぐらいまでに確立され、20歳以降は、20歳の人格のままいろんな事を経験するのだけであると思ってました。
偶有性という観点から見ると、人は変わらない一面もあるが、この人格という部分も変わる可能性がある事に気づかせてもらいました。
これからの人生において変わるとしたら余程大きい感動やショックによってでしか変わらない事でしょう。
その様な内容もこの本は書かれています。

自分の中の偶有性について

世の中の変化には速度があり、僕の感覚でいうと2年以内で変化しています。
例えば、今日という1日と今日から2年前の1日を比較すると、自分が考えている事、目標、悩み、取り巻く環境など全然違う。
自分の日記やインスタグラムの投稿を見返すと違いに気づきやすいです。これは自分の人格が2年で変わったということではなく、世の中変化が自分の環境を変え、その変化の渦中に自分が巻き込まれたり、自ら入り込んだから変化したのだと思います。
自分という人格は変わっていないのですが、世の中の変化により、考えている事、目標、悩みなどは日々変化していくし、それは選べないもの、偶然のものなのですね。
偶然の出会いの中に人格まで変えてしまう大きい感動、衝撃があり、人格を変えてしまう可能性があるという事が偶有性という事です。

人格を変えれるのは仕事、仕事への取り組み方のみが人格を変えれると思っていた自分にとって、大きな感動、衝撃をもたらした環境変化が仕事だったという事にこの本を読んで気づく事ができました。
この変化は人により変化し、時にアート、本や映画だったり、人との出会いであったり、人の死であるのでしょう。

自分をA期間、B期間と分ける

人格が形成されるまでの期間をA期間(0〜20歳ぐらい)
人格が形成されて、いろんな経験をしていくのをB期間(20歳〜死ぬまで)
とするとB期間の様々な選択、判断はA期間の人格に大きく影響を受ける事がわかります。例えば、A期間に遅刻癖があった方はB期間も遅刻しがちだと思います。しかし、B期間に遅刻が原因で会社をクビになったとします。そして2度と遅刻をしない様にと反省をする。B期間の衝撃がA期間の人格まで変えてしまう様な出来事です。身近なところでいうと20歳ぐらいまでに聞いていたジャンルの音楽を今も聞いてしまう様なものです。
自分のA期間は自己中心的で計画性もなく、人として魅力のない人格だった様に感じます。しかし、Aの期間があったからこそ今のB期間がある事は事実です。表面は良いが中身がスカスカというこの人格をB期間の環境、人との出会い、たくさんの失敗がA期間の自分に気づかせてくれて、直す努力に繋がってます。

インド哲学に学ぶ

業とは、人間は逃れようのない行為にとらわれている。という観念。
輪廻とは、人間は過去に積み重ねてきた行為の膨大な反復によってこれからも繰り返す。という観念。
自分みたいに偶有性について考えたり、自己分析したり、失敗したり、うまくいったり、悲しんだり、喜んだり。そういうものを繰り返して死んでいきまた生まれるという事を繰り返す。
変化が早いこの世の中。新しい人の価値観や考え方、本や映画などのアートに出会う機会も増えてます。また、いつもと違う道を通ったり、雨の日の外を眺めてみたり、自分の身体に向き合ってみたり。
すべての事が経験で、自分の人格形成に必要で、その様な事を繰り返していくものが人間なんだ。だから目の前の事に全力で取り組む。
インド哲学が脳の思考までも理解している様でもっと知りたくなりました。


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