見出し画像

長崎ぶらり「ディープな」街歩き

長崎は坂が多い街であります。平地が狭い分否が応でも傾斜地住宅が増えていったようです。その分平地の住宅地は限られた資源(土地)を効率よく使われているようで、こんな薄っぺらい建物なんかも見受けます。なんともユニークですよね。

画像1

今回の『長崎「ディープ」な街歩きツアー』は、「ディープ」というだけあって定番の観光名所にはほとんど目を向けず、ただひたすら、長崎市内の坂道を探訪します。

画像4

傾斜地に一歩足を踏み入れただけでもこの長崎らしい坂道階段。長崎の傾斜地街歩きは「健脚ツアー」でもあります。

画像2

傾斜地に無理やり作った駐車場、これで建築確認はとれるのでしょうか、駐車場だからそういうの関係ないか。多分、、

画像3

これも僅かな平地の有効利用なんでしょう。長崎市内で生活するには車は欠かせません。(長崎市内で一度もチャリンコを見ませんでした)傾斜地にいかに効率的に住宅を建てるか、いかに駐車場を確保するかは同じように重要なポイントのようです。

画像16

漫画『進撃の巨人』に出てきそうな「壁」ですね。壁の強度を高めるためワイヤーで固定しているとの事。

画像5

こちら「光の道」が通りそうな坂道路地。

画像6

実はこちらの路地、戦後に開発された丸善団地の一角であります。こういった坂道路地が縦横無尽に張り巡らされているのです。

画像7

こちら、傾斜地の分譲マンション。

画像8

傾斜を活用した「傾斜エレベーター」。イチマンションに傾斜エレベーターを採用するなんて、さすが長崎ですよね。せっかくなので、エレベーターに乗って最上階まで登ってみました。

画像9

各階にルーフバルコニーがあるデザイン。傾斜地ならではの発想です。

画像10

坂道階段はまだまだ続きます。坂を登っても登っても住宅が続いています。人間の貪欲は開拓意欲とそのたくましさを見せつけさせられます。が、それと同時に傾斜地で生活するリスクなんかも考えてしまいます。特に高齢者の生活を考えると、、

画像11

坂の中腹に突然現れた三原庭園さん。 ちょっとお庭を見学させていただきました。

画像12

いやああ、見事!!ですね。ものすごく手が行き届いて素晴らしい庭園です。素人の僕でも素晴らしさがわかります。木々の配置のバランスとか絶妙ですよね。僕も今、植栽の勉強を始めたばかりなのでものすごく勉強になります。

画像13

庭園の中には、これまた素敵なカフェが併設されております。

画像14

外は残念ながら小雨日和、雨宿りも兼ねてコーヒーブレイク。居心地が良すぎて長居しすぎてしまいましたが。

まだまだ、街歩きツアーはつづきますので雨の中外にでます。

画像15

大浦天主堂の横を通る「祈念坂」 映画のシーンに使われたようです。

画像17

やっぱり、長崎は今日も雨でした。寒いので一旦平地に戻ってランチにしましょう。

画像18

長崎のランチといえばやっぱり「トルコライス」、、ですね。

画像19

長崎の観光名所のひとつ「眼鏡橋」なんとも趣のある景観。でも実は目的は「眼鏡橋」ではなく、、

画像20

お隣のこちら、築73年の県営住宅「旧魚の町団地」でした。

戦後、第一号の鉄筋コンクリート造の見本として1947年に建設されたものです。今回は長崎県の職員さんのはからいでお部屋を見学させていただけることになりました。

画像22

まずは屋上から、安全のためヘルメットを被っての見学となります。

画像21

今は誰も住んでいませんが、つい数年前まで住居として活用されていたようです。ロケーションが街の中心部に位置してので、生活するにはなにかと便利な場所のようです。

画像23

こちらは畳のダイニング(茶の間)ですね。

画像24

壁に可愛らしい小窓が

画像26

その奥には、木で作り上げたシステムキッチンが備えてあります。すべて大工仕事です。73年前の状態がそのまま残されています。

画像26

こちらの旧魚の町団地、当初は解体される予定でしたが、2020年に誕生した「長崎ビンテージビルヂング」の働きかけにより保全、活用に向けプロジェクトが動き出しているようです。どのように活性化していくのか楽しみですね。

長崎ビンテージビルヂング
長崎のあちこちに残るビンテージな建物を発掘し、新たな使い方を模索しみんなの居心地の良い場所とすることを目指す団体

画像27

それでは、また坂道健脚ツアーに戻りましょう。

画像28

さっきはあっちの坂、今度はこっちの坂

画像29

雨は降ったりやんだりですが、

画像30

おかげで綺麗な虹が掛かりました。

もう日が暮れそうなので帰りましょう。

おしまい

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?