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倉庫を倉庫にリノベする⑥ 「アールの壁」

エントランスの吹き抜けが完成したところで、いよいよ今回のリノベプロジェクトの中のメインイベント(メインリノベ)と言っても過言ではない、「アールの壁」の作成に入ります。

「アールの壁」とは一体なんぞや。となりますが、実は「アールの壁」というネーミング、今勝手に名付けたほどで特にそういう呼称で呼んでいるわけではありませんが、まあ要するにエントランスの吹き抜けに湾曲(アール状)に聳(そび)え建たせる、巨大な壁(高さ4m)のことを便宜上そのように名付けたわけであります。

黄色い箇所が吹き抜けのエントランス。このエントランスの中心にアールで記された建築物がいわゆる「アールの壁」

今回吹き抜けにしたエントランスに湾曲した壁(アールの壁)を建て、その中にトイレを新設します。壁を建てる目的は新設するトイレを隠すためのモノですが、そこをあえて建築士の岡村さんが「曲がった壁を作った方がトイレの壁っぽくなくていいな」という発想からこのような斬新なデザインとなりました。そのイメージはこんな感じです。

エントランスに聳え立つ曲壁のイラスト

とはいっても「言うは易し、行うは難し」です。このアールの壁を作るための材料はすべて現地調達。そう、この度解体した木材を利活用してこのイラストのような芸術的な曲線を作っていかなければいけません。

図面の寸法を現地に実寸で記していく。
アールの壁の縮小サイズをベニア板で作る。
新設するトイレの天井の部分を組み立てる。
トイレの天井部分の骨組み。
アールの壁の縮小版を使って天井をアールの形に成形する。
見事にアールに形取られた天井部分。
高さ4mの壁の柱をアールのガイドに沿って建てていく。
次々と柱が建っていく。
ついに全部で18本の曲壁の柱が聳え建つ。
後ろ側からの様子
内側からの様子
内側からの様子

2023年4月29〜30日
ついにアールの壁の柱部分が完成しました。4mの柱が18本、吹き抜けのエントランスに聳え建つとなんともいえず、圧巻です。
こちらの柱は、先日事務所部分の天井から外した杉の角材になります。その4mの角材をそのまま聳え建たせました。
次回はこのアールの壁の中にトイレを新設する段取りに移ります。

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