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オリジナル短編小説『ぼっちも案外悪くない』

ぼっちと漫画

『ぼっちも案外悪くない』をテーマに一人でもそれなりに人生楽しめるよ? をテーマに書いていきたいと思います。 

皆さんの『ぼっちも案外悪くない』という経験談よければお待ちしております!

イメージとしては、最近はやりの3分前後のアニメ1話分 だと思っていただけたら幸いです。

(二日前の夜 ラインにて)-----

写真撮るの手伝って欲しいんだけど、良かったら手伝ってもらえないかな?

女友達(職場の元同僚)

良いよ、でも内定次第なんだよね。 だから明日連絡するね!

ありがとー

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二日後 昼前

内定の結果も気になったのと時間が空いてるかを催促で尋ねる。

帰ってきたのは、連絡しなかったことを悪びれることもなかった、平然とした返事で

内定通ったことで忙しくなる。 とのことだった。

お祝いの言葉と相手を気遣う書き込みをするが、それの返事は数時間経っても来なかった……。

ラインのログを遡ると どうも私の会話下手が原因の様だ。

ついでに、最近Twitterなどで知り合った、創作友達とも数日足らずで距離を感じる結果となった。

リアルもネットも私には友達と呼べる存在が無かった。

いや、正確には一人いる、お互い唯一のリア友的存在で、中学からのダチ

高校も一緒で、色々こじれたこともあったがなんだかんだで関係は続いている。

ただ、余り趣味嗜好が合わないので、時々会ってから、外食と温泉とゲームをするぐらいだ。

そのダチは最近ローンで家を建てたので、『泊まり来い』と誘いを受けている。

自分は、凄くガラスのハートの持ち主なので

例えば規約違反をして注意されたら数時間凹んだり、取り乱したりする。

それと同様友達との間に距離をとられるのも、何か夢中になっているものが無い限り凹み。

お絵かきや執筆活動の妨げとなる。

昼飯を食べて、最近ダウンロードした『ピッコマ』というアプリを立ち上げる。

数日前にインストールして、五作品程読んでいるアプリだ。

大抵の漫画が、待てば無料 で毎日(漫画別に24時間事に最大1枚だけ読書チケットがチャージされる)

読み始めた瞬間から24時間後にチャージされ、それ以降続きが1話ずつ無料で読めるというアプリだ。

週刊少年ジャンプみたいにアニメ化や映画化される作品は、ほぼ無いモノの同じ大人が頑張って書き上げた作品をちょっとずつだが無料で読める。

仕組みはとっくにしっていたもののつい先日まで利用していなかった自分が惜しい。

あ……自分は何故あからさまにアプリの宣伝をしているのだろう。

そんなことに気付いた頃には、アプリの本棚に

(自分が読んだ本を確認出来てチャージまでの時間も教えてくれる)

30冊近くの本が並んでいた。

課金して続きを大人買いしたいが、生憎収入が6桁に届かない貧一人びんぼっちである。

それに課金したとしても72時間しか読めず、全部読むのに千円かかっても

三日後には千円が湯水のように消えているという訳だ。

これは、お土産はお菓子よりキーホルダーが良い。残る物が好きな自分にはいただけない仕様だ。

時計を見ると二時間弱の時間が経っていた。

夕方が来てしまう!……いたたまれない気持ちになりかけた時

それを追い越すほど強くゆっくり、にっこり笑っている自分が居た。

漫画と言う作品に触れ、続きが気になるという欲が生まれ。

明日の仕事頑張って、そして、夕方続きを読もう!って気持ちが芽生えてか

ぼっちも案外悪くないな……って思う。

親が返ってくる時間にはまだ早い。

ちょっと本屋さんでも行ってこよう。

車を出して小一時間でついたそこには、見慣れたタイトルの本が並んでいた。

ピッコマで読んだ奴だ。

値段を見ると凄くお手頃な値段。 何せ約10年前の作品だ。

それを全巻買ってから、スーパーでおやつとジュースを買い、

家に帰って、おやつを片手に本を読む、勿論極力本を汚さないようにお絞りで手を拭く。

7巻という量だったが、半分ほど読んで至福に堪えきれず思わず言葉が出る。

「はぁ……ぼっちも案外悪くない」

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