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【ためになる短編小説】投影 -人が人を嫌う理由とは?-【知ってると人間関係が楽になる】

概要

9,443 文字(読了目安: 19分)
殆どノンフィクションです。
ついでに、大好きな漫画の宣伝も含んでます。
因みに、検索をすると公式HPで軽い立ち読みができますので買おうか迷った方は実際に漫画を読んで検討してください。                       
と、本題
21日の夜に福梟さんに励まされたので、少し感謝の気持ちを込めて書いてます。
一部雑な箇所がございますが ご了承ください。
また出会った当初の軽い回想とかもあります。            

勝手にマンガで分かる心療内科の宣伝投影実話ためになる?心理テスト付

鳥が喋っているイメージを想像するもよし、普通に人間同士の対談小説として読んでも大丈夫です、ごゆっくりお楽しみください。 
殆ど実話です、小説用に会話のやり取りが若干違うだけです。

※大まかに修正はしましたが、メモ帳で書いたのをはっつけたので変な改行ミスがいくつかあると思いますがご了承ください。

※マンガで分かる心療内科の投影の話をアレンジ?で掲載させていただきました、おすすめな漫画ですので是非見て下さいね。アニメ版もちょっとありますよ!

登場人物
鷲ノ和紙=自分
福梟=鷲にとって大事な存在。

人が人を否定する嫌う理由投影

6月21日夜某時刻
久々にinしてメールチェックをしていたところだった。
そのメールの内容は決して笑えるものではなかった。
そのせいか、視界がじんわりぼやけていた。
「はぁ……(またやっちったなぁ……)」
「和紙、仕事終わったから遊びに来たよ、明後日ポケモン発売前に一回バトっとかね?」
そう言われ、わしの部屋のドアが開く音と福梟、改め福の声が聞こえた。
「ん、福……か……」
会いたかったような会いたくなかったような変なタイミングだった。
開いてたIEのブラウザを最小化して、振り向く、目が合う間もなくにっこりと笑う福(梟)。
その顔を見ると、我慢していたモノが収集つかなくなる。
愚痴っていいのかな?相談していいのかな?って気持ちになる。
「あ、あのさ……んとさぁ……」
「んぉ?らしくねぇーな、あっ、なんかあった?」
その問いかけに、わしは、返事を返す変わりにこくりと一度頷いた。
「しゃーねぇーなぁ、オイラに任せんしゃい!」
「……ありがと……」
「気ぃすんなって!」

そう言われ満面の笑みを見せる福、思い出すのは福こと福梟と出会った当初のことだった。

高校二年の夏。
とある事情で職員室に呼び出されるわし、だったのだが
職員室の出入り口の戸の前で立ち往生をしていた。
今から何をされるかと言えば軽い説教なのだが……。
その説教が少し怖かった。
「はぁ……」
別に、叩かれたりする訳じゃないのだが、なんか怖い。
不安や恐怖が何倍にも肥大して、職員室に運ぼうとするわしの足の枷となった。
そして、職員室の戸に手を掛けられないまま、すぐそばの窓に肘をついて、外の風を浴びていた。
そんな時だった。
ツカツカと職員室に向かう足音が二つ。
自分がこれから会う予定の先生じゃないかとドキッとするが
確認するなり、重い安堵のため息が漏れた。
「はぁ……」
足音の主は、とある科目の先生とその先生の付き添いで提出分ノートを持った生徒だった。
「……(誰だろ?)」
その生徒は、自分より少し小さく、その代り少しお腹が出て、やや筋肉のある、普通体系と柔道体系を足して2で割った様な感じだった。
(まぁ……誰でも良いよな)
そして、再び視線を戻し、外の風を浴びる。
「ところで※梟、授業分からないところあったら言えよ?」
※HNで呼んでますが学校内なので当然本名での呼び名です。
「あっ、はい、今の所、(理科は)大丈夫です、他はダメダメですが……へへっ」
「そうか、いやぁ、人間全てが平凡並みに出来るよりかは、何かがずば抜けてできてた方が良いから他は別に出来なくていいと思うぞ?」
「そうですか? 平凡並みに出来る=弱点が無い、万能ともとれませんか?」
「むっ、そうとるか……まぁ、その話はまた今度改めてな、ノートありがとな」
「あっ、はい」
そういって多分、先生にノートを渡しているんだと思う。
わしはというと、どうしようかなと悩みながら一筋の風を浴び、野花の蜜を吸うモンシロチョウを眺めていた。

やがて、その先生が職員室に入り、戸を閉める音が聞こえた。
続いて先ほどの梟と呼ばれていた生徒が来た道を引き返す音が聞こえるかと思ったが。
暫く無音だった。

……視線を感じる。そんな気がしてその方向を振り向くとその梟と呼ばれた生徒と目があった。
「……んっ……」
「あ、こんにちは、先輩は何を見て……それとも何をしようと……?」
「んっ!?」
……まさか話しかけられるとは思わなかった。そして、先輩ということは、一つ下の1年生なのだろうか?
「べ、別に……」
「そうですか、隣良いですか?」
「んっ!? 嗚呼……良いけど」
「では、失礼します」
梟が近づいてに来た時、わしは反射的に一歩後退した。
「一年生……?」
「へっ?あ、嗚呼……えっと、一年で○○科です」
「ふーん……Kって難しくない?」
○○科というのは、自分の科とは違う科だった。
※当高校には二つの科がありそれぞれ2クラス1つのクラスあたり生徒は30名前後である。
※Kは○○科の方にだけあるとある授業
「そうですね、自分理科だけが得意で後が、今一……なんですよね」
「そかぁ……」
それでも、なんとなく、梟は自分より頭が良いんだろうなと少し思った。
高校では、友達と呼べるクラスメートは数人居たが親しいという間柄ではなかった。
そして、話しかけてきた梟を見ていると、何故か頼りたくなった。
初対面で年下なのに……なんか、話しやすそうな気がした。
「梟君?だっけ 少し相談乗ってもらっていい?」
「あ、はい、あ、ところで先輩の名前は?」
「あ、えっとわしは、鷲ノ和紙。 △△科2年B組の方だ、宜しく」
「あ、はい、宜しくお願いします。それで 相談とは?」
梟の第一印象、先生にも好かれ、礼儀正しい子……だろうか?
「実はその……」
そういって、わしは、今まで見ず知らずの関係だった梟君に今から軽い説教を受けに職員室にいかないといけないのだが、その一歩が踏み出せないということを話していた。
「なるほど……」
そう状況を理解して数秒後だった。

「大丈夫ですよ、あの先生そこまで厳しくないですし、ましてやひっぱたかれる訳ではないと思いますし、鷲先輩!ガンバです!」

「んぉ……あ、ありがと、う、うん、頑張るかな、す、少し待っててくれる?」
「あ、はい、今日は予定ないので、では、先輩!ご無事を」
そういってグッドラックという意味の親指を上にして他の手を閉じるサインを送ってくれる梟君。
当たり前のことなのに、背中を押されるのはとても勇気をもらった。

そして、3分後、想像以下の説教しかなかったまま、以後気を付けますと先生と約束をして。
職員室から出て、その戸を閉めた。
「お疲れ様です、鷲先輩」
「あ、うん…………なんていうか……ありがとね、梟君」
「君なんてつけなくていいですよ、梟とか、なんなら福とか福ちゃんとかで呼びます?」
冗談交じりの問いかけ。
「福?」
「あ、オイラ、福梟って言います。呼び名は先輩が呼びやすいようにどうぞ!」
それがわしと福の出会いだった。

そして、その後は、うろ覚えだが、お礼のつもりで売店横の自販機で飲み物を奢り途中まで

一緒に帰ることになった。

気が付けば親しい仲になっていた。そんな感じである。

そして、思い出話も終わり
福へメールの件とそのいきさつを話し、十数分後。

「んとさ、そのメール見てもいいかな?」
「ど、どうぞ……」
少し恥ずかしい気がしたが元を考えるとこれは……。
「ぶっ! pixivですか!」
「う、うん、そ、そうだね」
「あいやぁ、オイラも最近忙しくてinしてなかったからなぁ……じゃ……ちょっと失礼して……」
「う、うん」

そして、1,2分後
「これは……もしかしてトウエイしているのかな……?」
「トウエイ?」
「心理学用語で投げる影と書いて投影。 全部が全部ではないにしろ、和紙とこのTさん似てる箇所があるんじゃないかなと思う」
何を言ってるのかが少しわからなかった、しかし、福は話を続ける。
「投影ってのは、自分の抑圧した気持ち(影)他者に移し替えるっていうことなんだけど」
「うーん……」
「じゃあ、一例を話すね」
一例を出すのは、福の得意技である。
わしの知識にも関係した把握力は、一例みて二例、三例思いつく のような頭の持ち主なのである。
○○をつかって一文を作りなさい、とあった時に、まず答案の一例がのってたとしたら
或いは、大喜利等でとあるお題が出た場合、他の回答者の意見を1つか2つ聞けば
苦労することなく他の文や他の回答を思いつく、いわば応用力がある人種なのだろうか?
「例えば、『あなた浮気してんじゃないの?』『浮気する人間って本当にサイテーだよな!』って言う人間程、浮気願望があるって言われてるんだ」
「えっ?逆だと思うけどな……」
「だよねー。オイラもこれを初めて知った時はそう思ったんだ」
「何でこのこと知ったの?」
「……あ、そだ、今日この本紹介しようと思ってさ」
そういって手提げバックの中から一冊の本を取り出した。
そして、ペラペラとページをめくる福。
「あ、これこれじゃ、これ読んでみて」
そういって開かれたページを目で読み始める。
そこには確かに『投影』という文字がしてるのかな

あった。

心理テスト(皆さんもご参加下さい)

※これからおこなわれる心理テストの問題はとてもためになる内容でした。
是非読者の皆さんも一緒に考えてください。

あるところにLさんとMくんというカップルが居ました。
二人は川の対岸に住みよく橋をあたってデートをしていました。

しかしある時洪水があり橋が流されてしまいました。
そのためLさんはMくんと会えなくなってしまいました。

どうしてもMくんに会いたいLさんは船を持ってるBくんを見つけました。
Lさんは言いました。
「船に乗せてください」
Bくんは言います。
「乗せてやってもいいけど100万円払ってもらうよ」
「そんな大金払えないわ……」
LさんがそういうとBくんはどこかに行ってしまいました。
次に来たのが船を持つSくんです。彼は困ってるLさんに言いました。
「船に乗せてあげるかわりにキミを一晩自由にしたい」

Lさんは迷いましたが結局それをOKしてしまいました。

そしてLさんは約束通り川を渡れましたがMくんは聞きました。
「どうやって川を渡ったの?」
大好きなMくんに嘘がつけずLさんはすべてを伝えてしまいました。

それを聞いたMくんは怒りました。
「そんな女とは思わなかった!別れよう!」
「ええええっ!!」

ここで現れたのがHくん
「全てを見ていましたあなたの助けになりたいです」
「えっ…?」

そして二人は結婚しました。

その小話が終わった後、本題があった。
問いかけは、今の登場人物で誰が一番嫌いかという問いかけ。

「どう?和紙は誰が嫌い?」
「んぁ……福は?」
問いかけの中で、嫌いだと思った人物は、MくんとSくんだった。
どっちが嫌いかはわからない。
そして、少し冷静に分析すると、『100万円払って』といったBくんも許せないなと思え

てきた。
「オイラは、S……いやMくんかな」
「ふむぅ……わしはさ、MとSとBで悩んでるんだよね、HくんとLさんには共感や同情で

きるかなって」
誰が一番嫌いだろう、まだ悩んでいた。
「とりあえず、投影の説明もあるから、回答読んでみて」
「あ、うん」
そういって続きを読み始める。刹那衝撃の一文。

嫌いと答えた人が貴方がもっとも羨ましいと感じている人物なのです。
「……な、なんだって!? え、う?福?」
本書の内容があまりにも意味が分からなかったのでわしは目で、2,3度本と福の顔を往復

した。
「それが投影ね、疑うよりもまずは、内容理解してみて?」
「う、うん」
そう言われ、わしは読み進んだ。

※続きに解説があります。
貴方は誰が嫌いかはっきり決まりましたか? 決めてから続きを読んで下さいね!



回答&解説

選んだ登場人物に対するそれぞれの解説
まず、登場人物のイニシャルがそれぞれ

Bくん→ビジネス=仕事
Sくん→セックス=性
Hくん→ホーム=家庭
Lさん→ラブ=愛
Mくん→モラル=道徳
の意味で


Bくんを嫌いと思った貴方は 心の奥に自分もお金を追求したいという気持ちを持ちつつもうまく実現できずにストレスを感じています。そのため『ここまでお金にこだわるなんてあさましい……』と考え自分の本心から目をそらしバランスをとろうとしているのです。


Sくんを嫌いと思った貴方は 心の底で『もっと性的に色々とウハウハしたい!』と考えていますしかしそれが実現できないため『性的にだらしなくてダメなやつだ……』と攻撃する
ことで同じく性的な気持ちを抑圧しようとしているのです。


Hくんを嫌いと思った貴方は あなたは安定した家庭や結婚生活を何より強く望んでいます。 
しかしそれがうまく作れないため『あとから出てきて調子のいいことを言って結婚する
なんて恥ずかしくないのかねぇ……』と攻撃し家庭を求める気持ちを抑えつけているわけです。


Lさんを嫌いと思った貴方は あなた自身何より純愛や燃えるような恋を経験したいと思っています。 しかしやはりうまく実現できないので『あんなに周囲を振り回したりみっともないマネまでしてヒロインぶって……』と攻撃してしまうわけです。


Mくんを嫌いと思った貴方は あなたは社会道徳をうまく守れない自分に不安と苛立ちをかんじていますそのため『こんな風に社会通念に縛られるなんてバカなヤツ……』というようにMくんを否定することでその不安を抑えようとしている訳です。

そして、総合解説に続き

大切なのは『嫌い』は『好き』や『うらやましさ』のウラ返しということ
あなたのことを何度も攻撃してくる人がいたら
(うらやんでるのかも?)と考えてみると気持ちが楽になるかもしれません。

また あなたが誰かのことを凄く嫌ってしまうのなら 自分はその人のことをうらやましいと感じているのかも と客観的に考えるだけでも自分の気持ちに気付くヒントになるかもしれません。

そして、読み終えたわし、上記の説明だけでは少し不足しているかもしれないが
「へぇ……」
無意識に感嘆を打つわしがいた。

「面白い漫画でしょ?」
そういう福、それに対しわしが言うのは
「えっ!? 漫画だったの?てっきり書物かと……」
「はっ?……いや、貴方は今漫画読んでるでしょ?」
「た、確かに……えっと」
そういってわしは表紙を見ようとした。
「『マンガで分かる診療内科①~⑤著者、ゆうきゆう 作画 ソウ 間もなく⑥巻も近日発売予定』笑いながらメンタルのすべてが学べる良品漫画です!是非買って読んでみてね!」
「えっ、いきなり何宣伝してんの?」
「いやぁ、投影は、是非皆様に知ってもらいたかったし、記事を殆ど使わせていただいたし

……宣伝しておこうかって」
「……ふむ……」
「とりあえず、軽く読んでみて、和紙も、是非、この本が売れるように感想を!」
そういって福は、手提げのバックから、『マンガで分かる診療内科①~④』を取り出す。
※投影についての解説がある巻は⑤巻になります。
「ぁ……うん、じゃちょっとだけ失礼して」

そして……読むこと十数分
部屋に誰かが近づいてくる。多分親だ。
「あ、おばさんお邪魔してます。」
「あら、いつも和紙がお世話になってます。恥ずかしい限りだわね、年下の福ちゃんの方が

しっかりしててうちの子の方がまだまだ子供なところがあって……」
そんな会話よりも目をギンギンにしてわしは読みふけっていた。
たまに難しいことが書いてあっても、分かりやすい解説とギャグ混じりで面白く描かれてい

た。
若干の下ネタ、思わず吹き出してしまうギャグ。
そして、シビアな内容を笑いと分かりやすい解説で伝えてしまうというクオリティの高さ。
どれをとっても素晴らしいものであった。
更には、悩んでた人も、まるでカウンセリングを受けたかのように、少しだけ自分と向き合え、そして元気をもらえるそんな気持ちだった。

更に数分後
「おーい、和紙もう良い? これ全部貸すからとりあえず話進めようよ」
「ぁ……うん、神漫画ありがと!わしもアマゾンで全巻そろえようっと」

そして、改めて相談が再開される。
「えっと、なんの話をしてたっけ?」
「相手が和紙のこと羨んでたり似てたりするからちょっと攻撃混じりの文章なのかなって思ったってのだけど」
「あ……なるほど……」
楽しい気持ちが徐々にさびしい気持ちになった。
わし自信、人に否定される、拒絶されるというのは、まだまだメンタル的になれてないみたいだ。
「そう落ち込みなさんなって、最後にかいてあったでしょ」
「うん?」

そういって福は、⑤巻の先ほどの投影の解説ページを開く。
『大切なのは『嫌い』は『好き』や『うらやましさ』のウラ返しということ
あなたのことを何度も攻撃してくる人がいたら
(うらやんでるのかも?)と考えてみると気持ちが楽になるかもしれません。

また あなたが誰かのことを凄く嫌ってしまうのなら 自分はその人のことはうらやましいと感じているのかも と客観的に考えるだけでも自分の気持ちに気付くヒントになるかもしれません。』

「そかぁ……なるほどなぁ……」


「ところで、和紙はさ、この人(攻撃的なメールの主)とどうしたいの?」
「え……うーん……」
「後悔あるなら謝って仲直りしちゃう? それとも……」
そう背中をさするような言葉、そう優しく問われて、冷静に考えられる自分になれる。
やっぱりわしには、福が必要だ。
「ん……謝っても見下されそうだし、それに福が書いてた小説の※夢叶にもあったさ」
「うん? KDさんだっけ? その人が人づきあいや信頼はポイントだってっての下り」
「嗚呼……あの恥ずかしい小説引き合いに出されるとは思ってなかったよ……。 それで?」
「それでいう、その人と喋ったり、遊んだりするとポイントは増えて、逆に迷惑かけたり。

すれ違い起こるとポイントが減るみたいに言ってたじゃん?」
「嗚呼……言ってたね」
「それでいう今、その人とはポイントがかなりマイナスの状態なんじゃないかなって思うんだ」
「ふむ……まぁ……一度人間関係に亀裂が入ると修復が難しくなるからね」
※ 夢叶 は 福梟が小説家になろうで連載していた 夢ゾウ風小説です。需要がなく途中で止まってしまいました。それでも4万文字程のボリューム、ご縁があれば完結させたいらしいです。※以前の記事で宣伝してます。

「後、言いづらいんだけどさ」
「うん?」
「その人のこと嫌いになった。人間として色んな意味で」
「ふむ……?嫌いということは、投影という面で考えるとうらやましいという意味にもなる

かもしれないけど、その辺りはどう思ってるんだい?」
「どうかな……認めたくないけど、色々共感しちゃっている以上自分に似てる面があるとは思う。後……この人、多分……」
「嗚呼……メール読んでて分かった。 言われたくないこと、傷つくようなことずばりストレートに言っちゃうタイプの人なんだね?」
「へっ……何それ?」
「えっと、本に書いてあったから読めばわかるかな」
「そかぁ……」

「オイラも和紙のこと言えないけど、和紙は酷く繊細なんだよね。」
「うぐっ……」
そう言われて思い出すのは、わしらがある程度親しい友になりかけた時すれ違いが起きて
そのすれ違いの修復に1週間かかり、しかしその後親しくなったという事柄だ。
「もしかして、だけど、この人、言い過ぎて人を傷つけてしまうみたいな自覚があるようなこと言ってた?」
「あ……言ってたかも、すれ違いの時友達泣かせてしまう的なことが……」
「……やっぱりかぁ……うん、オイラが判断することじゃないけど、いくら和紙のファンでも関わらない方が良いかなって思うよ」
「本人に悪気はないとは思うんだけど、そうやって公言や吐き出すことで事前注意と同時に、自分の行為を正当化しようとする心理の働きがあるのかもしれないな」
「ふむふむ……でも、事前注意や説明とかは大事だよね?」
「そうだね、pixivでのプロフィールとかは読んだうえで交流しないとだね」
そして、話はひと段落ついた後の沈黙。
「あのさ、福」
「どうした?」
「こういう場であまり言いたくないんだけどもさ」
「うん?」
「人ってさ、相手の立場に立った時にその気持ちが分かるよね」
「えっと、どういうこと?」
そう疑問を投げかけられ、わしは目を閉じて少し考えた。
そして、目を開けゆっくりと話す。
「例えば、昔の友達が居てさ、何連絡しても反応なくてそのまま自然消滅で、当時はなんでかなぁ……って思ってたんだけど、実際に、現在自分がさっきの人とそういう状態になってる現在があって、その昔の友達の気持ちなんとなく分かるなぁ……って」
「嗚呼……読者の皆様には余り伝わってないけども、なんとなくいわんとせんことわかるよ」
「あはは、流石、福、ありがとね」
そういって、わしは立ち上がり、自分より一回り背丈が小さいが代わりに少し体系ががっちりしている福に後ろから抱きついた。
「……和紙……あのさ、もし……ちょっとでも辛かったら泣いていいからね?」
優しい福の問いかけ目元がじんわりあったかくなる。
「……やだ……」
そう言ってから間もなくして、辛さはこみ上げてきた。
やっぱり、人に拒絶されるのはつらいものだ……。
「えへへ、和紙可愛いなぁ……。何思ってる?」
何思ってる?そう言われて、わしは素直に頭の中を話した。
「年下なのに、兄貴面した分の罪をどう体で償わせようかなって……」
「へっ!? えっ……そっち!? せっかく……泊まって添い寝していこうって思ったのになぁ……」
「んなっ!……分かった、前言撤回! つか、照れ隠しでいってんだぞ、……バカ」
「うん、知ってる」
「んなっ……」
わしが実力的に福を超える日は来るのだろうか?
わしは、そんな福が良き友人として好きで、
うまく説明できないけども色々付き合ったりフォローしてくれる福もわしのことをそれなりに好きなんだろうなって思う。


という訳で、これを書いたのは2012年と凄く昔ですが、マンガで分かる心療内科、めっちゃおすすめ漫画なので是非読んで下さいね。


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