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フォトリーディングは魔法の読書術でも暗記パンでもありませんでした

こんばんは。ふくろう(@fukurou_2job)です!

・フォトリーディングに興味がある
・速読や読書術に興味がある
・自己啓発が好き

という方に向けて、神田昌典氏のフォトリーディングについての考察を書いています。

今回は、活字の本よりもマンガが大好きだった僕が、2日間のフォトリーディング集中講座の受講で実際にフォトリーダーになった感想と、神田昌典氏のフォトリーディングを、「ドラえもんの暗記パン」のような魔法の読書術と勘違いしていたことについて、正直に書いていきたいと思います。

それでは早速いってみましょう。

フォトリーディングに対する誤解

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幼少の頃に見た絵本から始まって、学校の授業や読書感想文の宿題など、誰もが何らかの形で本を読んできたはずです。

読書が趣味ならもちろんですが、学生なら課題や論文のため、社会人になってからも自身のスキルアップやビジネスの幅を広げるためなど、今後も様々な目的のために、本を読む機会があるかと思います。

そんな機会に直面したとき、子供の頃はマンガならたくさん読んできたけど活字だらけの本はできるだけ避けて通ってきたような人は、大人になってから苦労されているんじゃないでしょうか。

僕もその一人でした。

本を読むこと自体は嫌いではなかったけど、周りにバレれたらちょっと恥ずかしいくらいマンガが好きで、大人になるまでほとんど活字の本を読むことなく社会人になりました。

しかしある時期から、自己啓発関連の本を読むことが多くなり、これからビジネスを真剣に考えるなら、自分の世界観と見聞を広げる手段として、読書習慣は必須なんだと気づかされます。

多忙な環境に身を置きながらも、限られた時間で多くの本を読みたい、または読まなければならない状況になるとは思ってもみませんでした。

幼少の頃から本好きに育っていれば、今さらこんな大変な思いをすることはなかったのではないかと後悔したり、ドラえもんの暗記パンのように、楽してその本の中身を理解して頭に残す方法があるんじゃないかと思ったこともありました。

現実的には、時間の使い方や効率化のテクニックを題材にした本を選んで読むようになります。

そんな中で手に取った一冊が、神田昌典氏のフォトリーディングに関する本でした。

今まであまり気に留めてなかったのですが、世の中にはたくさんの速読スキルや読書術が存在しています。

いったいどれが本当に有効なスキルで、信用できる情報なのかは、実践してみないと分からないでしょうし、そもそもそれを再現できるものなのか、自分に合っているものなのかは、実際にやってみないとわからないです。

周りにそれらを習得したという話も聞いたことがなく、もともと読書習慣のない自分が、習得できるという自信もなく、懐疑的な見方しかできませんでした。

なので正直に言いますと、神田昌典氏のフォトリーディングについても、どこかの国の学者が書いた理論を詰め込んだ研究論文を和訳しつつ、素人がおもしろく読めるぐらいにかみ砕いた読み物くらいにしか思ってなかったんです。

名前も「フォトリーディング」ですから、まるで映像(写真)を読み取って記憶するかのように、どこかの天才キッズがフラッシュ暗算をするように、開いた本の内容を一瞬で記憶するような超能力的なイメージを持っていました。

フォトリーディングの著書である「あなたもいままでの10倍速く本が読める」の冒頭に「1分間に60ページ。ということは、本書まるまる一冊を五分もかかずに頭の中に写し取るということです。」と書かれています。

この世界観に飛び込むには、相当な覚悟がいると感じました。

勝間和代氏に影響されてフォトリーディングを始める

勝間和代情熱大陸

2008年、僕が自己啓発関連の本としてたまたま神田昌典氏の著書を読みつつ、フォトリーディングの本を読んでいたちょうどそのタイミングに、情熱大陸というテレビ番組で経済評論家の勝間和代さんが取り上げられていました。

その番組では、勝間和代氏の多忙生活を密着取材していたのですが、あるシーンで勝間和代氏が、隙間時間に分厚いビジネス本を、まるでパラパラ漫画のように、すごい速さでページをめくって読書していたんです。

その放送を見る前にすでにフォトリーディングについての本を読んでいたので、僕はすぐにそれがフォトリーディングだと気づきました。

実際にそれを実践している姿を目の当たりにするとは夢にも思っていませんでしたし、情熱大陸という超有名なテレビ番組の中で、勝間和代氏という
有名人が実践して紹介していたのですから、信憑性もあり俄然興味がわきました。

フォトリーディングを習得するには、2日間で10万円という集中講座を受講する必要があります。

僕にとってはこれまでの自己投資額から桁外れの出費となるのですが、予約枠がすぐに埋まってしまうという超人気っぷりですし、勝間和代氏の知名度が後押しして、10日後には申し込みをしていました。

正直眉唾もののスキルなのですごく不安でしたが、もしこのスキルをものにできれば、これほど将来的に有用なものはないと考えて決断に至りました。

フォトリーディング集中講座は普通のサラリーマンには向いてない

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申し込む講座によって多少違うと思いますが、僕が申し込んだインストラクターのフォトリーディング集中講座では、下記の内容が記載された案内資料が自宅に届きました。

・開催時間:1日目9:30~19:30、2日目9:30~19:30
・本講座は2日間全ての出席が必須です。
・1、2日目のご昼食はお弁当にてご用意しております。
・1日目終了後、「ウェルカムパーティ」を致します。自由参加です。
【持ち物】
・未読の本(小説以外でジャンルは問いません・ページは250ページ以上
 300ページ未満のもの)を2~3冊
・筆記用具
・カラーペン5~6本(マインドマップを描く時に使用します)
・A4又はB4サイズのスケッチブック

講座の当日、会場につくと想像以上にたくさん方々が参加されていて、普通は接点がなく、交流の機会すら無いような異業種の面々が全国から集まっていました。

講座は体験型ワークショップ形式で進行されるので、見ず知らずの人たちとグループになって学んでいきます。

僕が受けた講座ではありませんが、別のインストラクターの講座の様子を参考までに載せておきますね。

フォトリーディング講座

⇒引用:https://www.learning-cafe.jp/toolbox/photoreading/photoreading-intensive-course/

フォトリーディング講座2

⇒引用:http://ichirotamagawa.com/photoreading/

2枚目の写真を見るとテーブルにミネラルウォーターが並んでいるのがわかると思いますが、なぜこのミネラルウォーターの準備が必須で、大量の水を飲むことになるかは、フォトリーディングの講座を進めることで理解できます。

インストラクターが、水が足らなくなったら遠慮なく申し出てくださいと言うので、そんなに喉が渇くほど会話をしたり動いたりするのかと不思議に思ってましたが、なぜそんなに水を摂取することになるのかが追々判明します。

フォトリーディング集中講座は体験型ワークショップなのですが、ざっくり紹介すると、以下のようになります。

①受講者全員が順番に自己紹介と受講の動機、目標・目的について発表
②フォトリーディングの概念と、今までの読書との違いについて学ぶ
③フォトリーディングの5つのステップを、解説とともに実践する

よくあるセミナーや交流会のように自己紹介から始まって、休憩時間には自然と名刺交換がいたるところで始まりました。

僕のワークグループは、外資系建材メーカーの営業マン、弁護士、会計士、ある企業の次期社長がメンバーです。

どの方もビジネスに対する意識が高く、働きながらMBA取得に向けて活動しているので、フォトリーディングの習得目的そのもののレベルが高く、ごく普通のサラリーマンだった僕には、会話の内容について行くだけで精一杯でした。

2日間で10万円の講座に自己投資をしてきた面々なので、そもそも意識を高く持っているのはお互い様だと思いますが、錚々たるメンバーの中ではさすがに劣等感を感じずにはいられませんでした。

それでも1日目終わりの懇親会にも参加しましたし、2日目を終えてからもそのメンバーで飲みに行ったりもして、暫くは連絡を取り合うような仲になりました。

今振り返ると、フォトリーディングを通して新しい人脈ができる可能性も十分ありましたし、自己を成長させるための刺激も大いに得ることができる機会であることは間違いなかったです。

フォトリーディングの概念と今までの読書との違いについての解説がありましたが、神田昌典氏の著書である「あなたもいままでの10倍速く本が読める」で書かれていることを、より具体的に説明されて、実戦できますが、そこまで目新しいものがあったわけではありませんでした。

確かに目新しいことや驚きはなかったのですが、実際にフォトリーディングの5つのステップを解説とともに実践すると、確かにこれまでの読書の感覚とは違うことがわかります。

さらに、同じ志を持った方々と同じ空閑にいられることは、とてもいい刺激をもらえます。

前述にあった、水を大量に飲むことになるかもしれないという件の答えは、脳を活性化させることで大量の水を欲する状態になるということと、水を飲むという行為自体が、集中力を高めることに繋がるということです。

個人的にはフォトリーディングは高い集中力を保ち続けながら実践することになるので、その間はひたすら緊張状態が続いているから喉が渇くのではないかと思っています。

普段はここまで集中力を上げる為に、精神統一的なトレーニングをしたことがなかったので、1日目を終えた夜は、泥のように眠ったことを覚えています。

フォトリーディング・ホール・マインドシステムを実践するには、「活性化の状態」として休息は必要なことなので、素直に爆睡して2日目を迎えることになります。

2日目もカリキュラムに沿って学ぶのですが、まずは一日目に読んだ本を、マインドマップをつかってアウトプットしながら情報を整理することになり、その後、2冊目を使って復習を兼ねたトレーニングを続けていきます。

フォトリーディング集中講座を終えてフォトリーダーに

フォトリーダー証書(加工済)

フォトリーディング集中講座の2日間を終えて、僕も今日からフォトリーダーになりました。

フォトリーダーになることで、誤解だと気づいたことが4つあります。

誤解①:フラッシュ暗算のようにめくっただけで一瞬で本が読める
誤解②:パラパラと流し読み程度で内容を全て理解し、記憶できる
誤解③:どんな本でも普通読みの10倍の速度で読める
誤解④:いつでもどんな場所でもフォトリーディングできる

実際のフォトリーディングは、読書に対する概念の見直しと速読のテクニックの複合だったんです。

しかし、巷によくある目の動かし方や記憶術のような単純なテクニックというわけではなく、ものの見方というか読書というものに対する考え方から変えることが重要で、「目的を明確にして読む」ということを一番に考えています。

あとは、いかに集中して脳のパフォーマンスを上げつつ、要領よく情報を取得し、内容を整理するコツを利用しながら全体を理解するかといったところでしょうか。

フォトリーディングは魔法の読書術でも暗記パンでもなかった

暗記パン

引用:クックパッド

フォトリーディングについて、フォトリーダーになった僕から率直な結論を言います。

フォトリーディングはフラッシュ暗算のような天才を意図的につくる魔法の読書術や、ドラえもんの暗記パンのような便利な道具ではありませんでした。

2日間の講座を受講するだけで、外資系建材メーカーの営業マン、弁護士、会計士、とある企業の次期社長と堂々と肩を並べられるだけのスキルが手に入るわけではありません。

結論から言うと、フォトリーディングはハードルが高いです。

ある講座を受講したフォトリーダーが、フォトリーディング集中講座を受講しないで、解説本だけでそのスキルを使えるようになった人は、これまでどのくらいいたんですかと、インストラクターにズバリ質問しました。

インストラクターの口から出た驚きの答えは、フォトリーディングをその解説本だけで使えるようになった人は、知る限りこれまで一人だけだそうです。

講座を受けた実体験から言うと、確かに独学じゃ難しいかもしれません。

しかし、実際にフォトリーディングを習得するできてるいる人もいますし、そっくりそのまま習得できなくても、巷の速読とは一線を画すものではあります。

フォトリーディング集中講座を受講した後、そのスキルを研くためだったり、もともとの本好きだったりする方々で読書会というコミュニティを作ったりもしています。

僕の場合、もしフォトリーディングを受講していなくても、たくさんの本を読むことで得られるメリットはもともとよく分かっていますし、実際その恩恵も実感できています。

その恩恵の一つとして、読書の効用の1つである疑似体験ということがあります。

本を読むことでまるでそのストーリーに描かれていることをあたかも自分が体験したような感覚になることで、日常生活を送っているだけでは経験を積むことが難しいことでも自身の精神的な成長につながるような追体験することができるというものです。

わざわざ高額な自己啓発のセミナーに行かなくても、それらの本を多読することでも十分その恩恵を得ることができるというわけです。

今ならClubhouseという手段も活用できます。

僕も実際、自己啓発系のセミナーには一切行かなくなりました。

多読したことを様々な人との会話の中や、Twitterなどのアウトプットをする機会を設ければ、これまで気づけなかったことや、気にも留めなかったことなど、学ぶことがたくさん吸収できるようになったんです。

それはフォトリーディングで学んだ読書に対する概念の見直しと、速読のテクニックができるようになったからとも言えますが、最終的にはもっと気軽にできる、独自の読書法に至ったからなんです。

僕はコミュ症というほどではないですが、そんなに積極に人と会話するタイプではなかったので、この独自の読書法のおかげで、初めましての人の前でも普段よりスムーズに話せるようなりました。

語彙力や会話の引き出しが増えたという感覚です。

今思うと、フォトリーディングで言う活性化がうまくできている状態なんだと思います。

フォトリーディングは、普通のサラリーマンである僕にとっては金額的にも非常にハードルが高かったです。

しかし、受講することで気づきを得て、独自の読書法ができたのは、十分おつりがくるものだと思っています。

まとめ

いかがだったでしょうか。

僕がフォトリーディングに対して誤解いしていたことや、実際にフォトリーディングを受講してで学んだことを正直に書いてみましたが、あなたも実際に集中講座を受講してみたいと思いましたでしょうか。

それとも他の速読のテクニックを模索してみようと考え直した方でしょうか。

フォトリーディングように、読書に対する概念の見直しは、大量のインプットを実践するには非常に有効だと思いますし、限られた時間で効率よく実践できる読書術を習得しておいくのは、今後のためにも損はないと思います。

そこで、フォトリーディングを実際の講座で学んだことを活かしつつ、僕のような普通のサラリーマンでもプレッシャーを感じることなく実用的な読書術を身につけられるように、僕の独自の速読スキルを別ブログで紹介しています。

さらに、自己啓発に興味があったり、自身の成長の為に有効なスキルを身につけたい方や、僕と同じように副業で現状を変えたいといった、様々な境遇で悩んでいるサラリーマンに向けて情報を発信しいてます。

ごくごく普通のサラリーマンだった僕が、様々な人やものに影響を受けて、これまででどのようなことを学んで実践してきたかということをシェアするためのブログなので、興味のある方は是非チェックしてくださいね。

質問などあったらブログの無料メール相談か、ツイッターで気軽に聞いてくださいね!

それでは、最後まで読んで頂きありがとうございました。

「ふくろう」でした!

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