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季節を楽しもう お花見🌸

2021年は3/11に広島で桜の開花が確認されたのに始まり、各地から桜の便りがとどくようになりました。

桜の開花予想には、2/1以降の最高気温を足していって600℃を超えると開花するという「600度の法則」や2/1以降の平均気温を足していって400℃を超えると開花するという「400度の法則」が知られています。桜は早く咲く年と遅く咲く年の差は30日程度と他の春の花よりも小さく、桜の開花は農作業の指標になりました。

桜の木にお供物をし料理やお酒を神様と一緒にいただいて豊作祈願をしたのがお花見の始まりのようです。「サ」は田の神、「クラ」は神様の座を意味しており、「サクラ」は山から下りてきた田の神様が宿る依代(よりしろ)とされていました。桜が咲くのは田の神様がいらっしゃった合図であり、田植えやもみ撒きを始める目安とされたようです。

サクラという呼び名は、木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)という女神様に由来するとも言われています。古事記には次のような場面が記されています。木花咲耶姫は山の神である大山祇神(オオヤマツミノカミ)の娘で、降臨した邇邇芸命(ニニギノミコト)に求婚されました。大山祇神は繁栄をもたらすが花のように儚い木花咲耶姫と共に、岩のように頑健で永遠の命に通じる姉の石長姫(イワナガヒメ)も嫁がせましたが、邇邇芸命は醜い容姿の石長姫を大山祇神の元に送り返してしまいます。このため、天皇の子孫は人のように短い命となりました。その後、一夜の契りで子を授かった木花咲耶姫は、そのあまりにも早い懐妊から、お腹の子は国津神(クニツカミ;土着の神さま)の子ではないかと邇邇芸命に疑われてしまいます。木花咲耶姫は、火を放った産屋で無事に3人の男の子を出産する事で、疑いを晴らしました。木花咲耶姫は安産や子育ての神としても信仰されています。

邇邇芸命が一目惚れしたほど美しい桜の花言葉は「精神の美」「優美な女性」です。桜の優しいピンク色には愛情・優しさ・幸せなどのイメージがあり、女性ホルモンの分泌を促したり緊張を和らげる効果があります。今年のお花見は“花より団子”の宴会ではなく、お散歩をしながら花を目で愛でる事をメインに楽しもうと思います。

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