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経年変化する防水・撥水生地

オイルドコットン

コットンにオイルを染みこませ、防水性と防風性を持った生地。着込んでいくと徐々にオイルが抜けていき、味わいが増す。年に1回はオイルの補給が必要。好き嫌いの分かれる独特な匂いがする(ちなみに私は苦手)。油が取れてしまうので、基本的に洗濯はできない。どうしてもというなら可能だが再びオイルを染みこませる必要がある。手がかかるが、それがまた愛着となり、手放せない1着になるだろう。
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Ventile(ベンタイル)

繊維が細くて長い上質な綿の糸(超長綿)を限界まで高密度に織り込んで作られる生地。中でも、オーガニックコットンで作られたものをEta-Proof(エタプルーフ)という。撥水性は、そこまで高くはないが、多少の雨ならガンガン弾く。生地そのものに撥水性があるため、半永久的に撥水する。ハリがあり、しっかりした生地感。元々はイギリス空軍用に開発された生地。戦闘中に撃ち落とされた時に海水のあまりの冷たさで凍死してしまうことがあったが、軍服にこの生地を使用することで服の内部への海水の侵入を減らし、凍死を防いだ。
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60/40(ロクヨン)クロス

コットン60%、ナイロン40%の混紡することで、コットンの持つ耐久性や通気性、ナイロンの持つ摩擦強度や撥水性など、2つの素材の良いところを組み合わせた生地。アウトドア寄りな素材感。

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高密度ナイロンベンタイルミリクロス

ナイロンとポリエステルの混紡生地。コットン素材のベンタイルよりも高い撥水性、防風性がある。ゴアテックスのように風や雨を通さず、内側の汗などは逃がし、蒸れないという高機能素材。さらに化繊でありながら着込んでいくとレザーのように経年変化し、光沢が出てくる。

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マイクロテックヌバッククロス

最高級の合成皮革。こちらもゴアテックスのような機能を持ちながら、ヌバックのように経年変化する。ちなみにヌバックとは皮の表側を毛羽立てたもので、裏側を毛羽立てたものをスエードという。







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