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「日本再興戦略」を読んで 1 なぜ日本再興戦略を語るか

今、「日本を何とかしないといけない」という思いを持っている人は多いと思います。でも、それだけでは日本は変わりません。
重要なのは「意識改革」です。

とにかく今の日本人の意識は本当にネガティブです。
「日本はイノベーティブではない」「1人あたりの生産性が低い」。
当たり前です。だって我々の教育は人に言われたことをやるのに特化していて、新しいことを始めるのには特化していないから。
しかし、近代的工業生産社会ではむしろその方が良かったのです。


高度経済成長の正体とは結局、
・均一な教育
日本における義務教育。旧世代的な画一的な視点、価値観で物事を判断する人間を生み出しやすいことにつながる。

・住宅ローン
サラリーマンの理想の人生モデルをつくり、収入や生活パターンを元にしてリスク算出が可能。

・マスメディアによる消費者購買行動
大量生産、大量販売、大量プロモーションを前提として全ての消費者を対象に同じ方法で行うマーケティング。無個性・共通認識の社会へと加速していく。

の3点セットだと考えます。

つまり国民に均一な教育を与えたうえで住宅ローンにより家計のお金の自由を奪い、マスメディアによる世論操作を行い、新しい需要を喚起していくという戦略です。


物質的に豊かになっていった高度経済成長の時代において、これはむしろいい戦略でした。
ただし、今のシステムでは、日本でやる必要がないことも日本でやってしまうし、働く必要のない人を高給で雇わないといけなくなります。
これは隠蔽体質、炎上気質、パワハラ、いじめ、残業などあらゆる労働問題に絡んできます。

そして、このように機能しなくなったシステムを見直し、新たな価値がうまれるシステムをつくりなおさないといけません。

教育、研究、経営、アートのすべてに影響を与えるテクノロジー。
AI、AR・VR、5G(第五世代移動通信システム)などのテクノロジーはこれから世界を大きく変えていきます。

これらのテクノロジーの本質を理解していないと、日本再興戦略を描くことはできません。

こうした新しい戦略を日本のみなさんに伝えていきたいと考えます。

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