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あの有名人だって薬物中毒者

ピエール○さんの薬物のニュースが今話題になっておりますが

マントルピースの隅からいつもの瓶を取ると、モロッコ革のこぎれいなケースから注射器を取り出した。そして、白くて長い神経質そうな指で細い針を取り付け、シャツの左のそでをまくり上げた。
ちょっとの間、彼の眼はぷつぷつと無数に注射針の跡のある筋張った前腕から手首のあたりに、じっと考え込むように注がれていた。
やがて鋭い針をずぶりと突き刺し、小さなピストンを押し下げると満足そうにほうっとため息をもらして、肘掛け椅子に深々と身を沈めた。

さて、これはどこの誰のことかといいますと、
シャーロックホームズ全集第二巻 四つの署名

に出てくる、かの有名なシャーロックホームズ本人の様子をワトソン医師の目線で描いたもの。

あの国民的アニメ、〇探偵コナンでもおなじみ、今や世界中の人が知っているのではないかというくらい有名な探偵のホームズがコカイン中毒者というのはわりと有名な話ですが、それにしてもなかなか細かい描写まで描かれているわけです。

この時もワトソン医師は

何か月か前から日に三度、ホームズのこうしたふるまいをみてきた

と記している通り、ホームズは結構な常習犯です。
ちなみに

ワ「今日はどっちだね?モルヒネかい?それともコカインかい?」
ホ「コカインさ。7%溶液だ。君もやってみないか?」
ワ「いいや、やめとく」

親切にも友人が毎回止めるように言っても(そもそもワトソンは本業が医者ですので、友人としてだけでなく医師としても止めるよう毎回言ってます)聞く耳を全くもたないホームズ。しかもモルヒネもコカインもやっちゃってる様子です。

多分君の言う通りだろうワトソン。確かに体には良くないと思う。だが精神の方は、こいつの刺激ですっきりしていて、なかなかいいよ。副作用なんかほとんど心配する必要はないね!

とホームズも反省の色が全くない。(まぁむしろ友人に勧めてるレベルですからね)


とまぁ学校の図書館にも置いてあるホームズですが、読めばコカイン、モルヒネなどの薬物の事が書いてあり、しかも犯人とかではなくホームズ自身が使っている。

それも本書の中で数回使用しているシーンがあります。
シャーロックホームズシリーズは全て持っていますし、もちろん大好きなんですが。これヘタすれば有害図書指定されるよねっていうね。

日本人って、「日本人が薬物やっていると異常に反応」して過去作品を消したりいろいろしますが、
「海外の人がやっていても何にも言わない」んですよね。

ア〇ンジャーズなどでも有名なロバート・ダウニー・Jrも、歌手のレディーガガさんも薬物中毒で有名ですし。


そんな中、ピエール瀧さんが出演する映画「麻雀放浪記2020」(白石和弥監督)が予定通り4月5日に、ノーカット公開されるという件。

「あってはならない罪を犯した1人の出演者のために、作品を待ちわびているお客さまに、すでに完成している作品を公開しないという選択肢は取らないという結論に至った」との見解を読み上げた。
出演者の不祥事や事件などで、映画、テレビが公開や放送を中止、延期したり、さらにDVDやCDなど過去作品についても回収という措置が取られることについて多田社長は「東映として個人としても、いきすぎだという印象を持っていた」と話した。
白石監督は「基本的には作品に罪はないという姿勢でいい。議論なく一様にふたをしてしまうのは良くない。上映できないことが特例であってほしい」とした。過去作に影響が及ぶ状況については「文化にとっての損失。ガイドラインを作るべき」と提唱した。

個人的にもそうですよねという感想でして。なんでも自粛すればいいってもんじゃないのでこの判断はすごいなと感じた次第でございます。

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