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「海馬/脳は疲れない」を読んで12 旅は人を賢くする要素をもっている

海馬の大きさについて有名な話が「タクシードライバー」。
タクシードライバーの海馬を調べると、一般人より大きいそうだ。いろんな道を通るとか、いろんな人に会うというような新規の刺激にいつもさらされている為だ。

その証拠に、海馬の大きさはタクシードライバーになってからの勤続年数に比例して増えているという。
海馬が一番大きかったのは50年以上もタクシードライバーをやっていた人だとか。

そういった意味では旅も頭を良くするのにうってつけと言える。もちろん、その人に会った「ほどよい旅」という意味だ。

旅に慣れている人がパック旅行をしてもつまらないと感じるだろうし、旅の初心者がいきなりバックパッカーをしては挫折する可能性が高くなる。

また、海馬にとって一番の刺激が「空間の情報」なのだとか。
可愛い子には旅をさせよ、とはいうが、近年の研究でその正しさが分かってきている。

恋愛も旅に近い。恋愛をすると、対処しないといけないことが増えていく。「見違えるようにキレイになった」という言葉は、海馬に大きな刺激が与えられた結果という見方ができる。


海馬を破壊されると、ネズミにはものすごいストレスがかかることが分かっている。
逆に、海馬が発達していると胃潰瘍が少なくて済むそうだ。
つまり「海馬は新しい環境はストレスではない」と自分に伝える役割をしているそうだ。

人間、毎日同じことを繰り返す仕事をしていると、退職後「何をすればいいかわからなくなる」といった引きこもりになったりするケースが多いという。

海馬は新しいことを処理する能力にたけている
だが、刺激を求めつつも、安定を好むのが脳だ。
これから医療技術が進歩し、人生の年数はより加速度を増して伸びるのでは、とも言われている。

人生をより楽しむために、自分に合う、いろいろな刺激に触れていた方がいいのかもしれない。

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