「海馬/脳は疲れない」を読んで11 海馬と偏桃体を活性化して記憶力を高める
脳には意識するしないに関わらず、非常にたくさんの情報が入ってくる。その情報は一度すべて海馬に送り込まれ、海馬ではじめて統合される。
しかしその情報のほとんどがそのまま捨てられる。
情報が整理されないまま、脳が全ての情報を記憶してしまうと、数分で容量一杯になってしまうからだ。人間はそのくらいたくさんの情報にさらされている。
海馬によって「役に立つ」「役に立たない」という仕分けをされている。
そんな海馬だが、使っていないとしぼんでしまう。
逆に、海馬は発達するし、発達すればするほど(神経細胞の数が多ければ多いほど)たくさんの情報を同時に処理できるし、記憶力も高まる。
そんな海馬は「生存に必要な情報かどうか」で判断して記憶していることが分かっている。
なので、学校の勉強にしてもなんにせよ、いかに海馬を(生きるのに必要な情報だと)だませるか、が重要になってくる。
そしてそのヒントになるのが
「海馬は感情を司る偏桃体の隣にあり、お互いに密接に連絡を取り合っている」ということ。
好きなものを判断するのが偏桃体。なので、好きなものを憶えやすいというのは「偏桃体を活性化すると海馬も活性化する」という方向で説明できる。
好きこそものの上手なれ
とはよく言われる言葉だ。
偏桃体の活性化、というのは感情を豊かにするということ。好きな音楽、芸術、または恋愛、運動など、情操教育が大切なのがこの理由だ。
いろんなものを吸収して豊かな人になることと、頭をよく働かせることは繋がっている。と思うとちょっと素敵な気分になれる。
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