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「最高の休息法」を読んで 9 「何もしない状態」を脳に覚えさせる

突然ですが、前回、マインドフルネスの最も基本的なかたちを紹介させていただきました。

いきなり「この瞑想法を試してみましょう!」
といわれても以前なら困惑していたと思います。
しかし、これまでの記事を読んでいただいて、基本メカニズムを一読していただければ少しは見え方が違ってくるのではないかと思います。

ご紹介したのは「マインドフルネス基本法」と呼ばれる基本姿勢です。
呼吸法というと、普通は息のリズムや深さなどをコントロールして何か特別な意識状態を引き起こす訓練をイメージしてしまうと思います。

しかし、マインドフルネスの場合は正反対。
呼吸をコントロールしる必要は一切ありませんし、深呼吸も不要。


呼吸が起こるがまま、身を委ねてあたかも他人の呼吸であるかのように観察するのがマインドフルネス呼吸法の基本です。
それ以外は本当にシンプルで、ほとんど何もすることがありません。

というよりは「何もしない状態」を脳に覚えさせる練習!と言えます。

また、ひとつ重要なポイントなのですが、瞑想と聞くと「意識を無にしなければ!」と思う人もいるかと思いますが、それは大きな勘違い。

そもそも人間の脳は「何もするな、何も考えるな」と言われても、そんなことができるような仕組みになっていません
マインドフルネスでは「意識を空っぽ」にすることとは間逆。
何も考えないようにすることではなく、自分自身の感覚や呼吸に「並大抵ではない注意」を向けるのです。

・自分の身体の感覚
足の裏が床に触れている感覚
手が太ももに触れている感覚
お尻がイスに触れている感覚
身体が地球に引っ張られる重力の感覚

・呼吸
胸やお腹が上下する感覚
呼吸の音
におい、温度、呼吸の深さ、量

慣れてきたら、どんどん細かいところに注意を向けていきましょう。

「注意0%」の状況ではなく、「注意100%」の意識を自分の呼吸、身体に向けるのです。

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