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(映画)死霊館

あなたは怖い映画を観るとき、映像をしっかり直視する派ですか、それとも目を背ける派ですか?
私は顔を覆う派です(そして指の間から恐る恐る覗く党です)。

ということで、自分はホラー映画は顔を覆うほど苦手です。
できれば、ホラー映画とは一生距離を置きたいぐらいです。
なのに何故観るのか・・・。
別に怖いもの見たさとかではありません、怖いものを見なくて済むなら見たくないです。

鑑賞する映画を決めるときに、自分の好みだけで作品を選んでしまわないように、簡単な法則を持たせています。
その法則で選んだら、どストレートなホラー映画だったというわけです。

「顔を覆う派」なので、今回は映像を半分ぐらいしか見ていない状態でのレビューです。

超常現象研究家のウォーレン夫妻が登場する。
夫妻は実在した人物で、Wikipediaを見ると心霊研究家とか悪魔研究家とされている。
本作は夫妻が関わった事件の一つを題材としている。

中心となるのは、古い家を購入して引っ越したペロン一家を襲った出来事。
その引越した家で次々と起こる謎の現象。

何かが家に取り憑いていて、ペロン一家に害をなそうとしている。
助けを求められたウォーレン夫妻は館を調べ、そして取り憑いた何かと対峙するという内容。

1970年代の事件で、その年代を感じさせようとしてだろうと思うが、少しくすんだような映像になっている。
映画やドラマにありそうな昔のアメリカ家庭のシーンに置かれているブラウン管テレビに映る映像のような画作り。

顔を覆って指の隙間からの鑑賞ではあったが、面白かった。
派手な特殊効果やグロテスクなシーンはなく、シンプルな恐怖シーンで構成されている。
過去に犠牲となった人はいるが、映画内での現代に生きる人では亡くなる人は出ないので、ホラー映画としては平穏な展開。

敵となる悪霊は、超常現象は起こすのだが、それほど強い力を発揮するわけでもない。
これはもしかすると、信心深いかどうかや、土地を手に入れた人かどうかで、力を行使できる範囲が制限されているのかもしれない。
直接的な影響はペロン一家や物品にしか及んでおらず、ウォーレン夫妻や手助けに来た人らに直接力が行使されているシーンは無かったと思う。
ウォーレン妻には見る力はあっても攻撃する手段はなく、ウォーレン夫がいくらか悪魔祓いを行える程度で取り立てて特別な対抗する力があるわけでもないのだが、対決では拮抗した状況になり緊迫感がある。

奇をてらった感じはないのだが、安定感のある作品。
後から、本作の監督がソウ(SAW)の監督と知って、納得。

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