NHKドラマ「これは経費でおちません」

久しぶりに録画してあったNHKドラマ「これは経費で落ちません」を見た。

もうかれこれ三回目か四回目になるけど、まぁこれがおもしろいのなんの。しかも私の記憶力の悪さが功を奏して毎回何となく新鮮な気持ちで見れるからさらに面白い。

なんなんやろか、私のなかではドラマの面白いには二種類あって、めっちゃ面白いけど、もう二回目は別にいいかなってやつと、ストーリーが特別面白いってわけでもないけど何回も繰り返し見てしまうやつだ。私の中でこの二つはどっちがいいとか言うわけではない。

めちゃくちゃストーリーや結末が面白いドラマっていうのが前者である。

後者はなんというかそのドラマの空気感というか、登場人物の性格とかが好きで、その世界にずっと浸っていたいと思わせてくれるドラマである。何回も見てるからストーリーも結末もわかってるのに見てしまう。

ちなみにこの「これは経費で落ちません」は私の中では完全に後者である。ストーリーはそんなにとかそういう問題じゃなくて、圧倒的に登場人物たちが織り成す空気感が好き過ぎる。あれ、会社ってこんなに楽しかったけな、仕事をすることってこんなにも素敵だったけなって思ってしまう。そして経理部森若さんと営業部山田太陽の2人の恋模様がたまらない。久しぶりにキュンキュンしたのである。私は30歳の中年男なので、日常生活でキュンキュンという言葉なんか使ったことないけど、このドラマを見ていたら思う、これがキュンキュンかと。

全然気にかけてくれなかった相手が少しずつこちらを振り向いてくれるようになった時の喜び、初めてのデート、初めてのキス、お互いがお互いのことを大好きでたまらない!これが恋だ!!これが人を好きになるってことなんだ!!!って思わせてくれるのである。

今のこのドラマ見終えた喜びを誰かに言いたいのに誰にも言えず、キーボードをカタカタ鳴らしながらnoteに思いのたけをぶちまけてしまうほどキュンキュンしたのだ。私の心は完全に洗われた。

最近の私は汚れていた。普段の生活では出会いもなく、マッチングアプリに登録し、暇さえあれば女の子を探す。写真の印象で選んでたまにうまくいくマッチングに喜び、お互い探るようにメッセージ交換をし合う。そして少しでも相手の気にそぐわない内容をおくってしまうと返事は永遠に帰ってこなくなる。返事が返ってこなくても全く落ち込むこともなく、また他に気になる子にいいねを送る。そんなことばかりしているのだ。恋愛なんて確率と運とトークのテクニックと性欲の解消でしかないとまで思ってしまっていたのだ。
このドラマはそんな私に人を好きになる喜び、恋愛の楽しさを、人を愛することの素晴らしさを教えてくれた。寂しいから付き合うんじゃない、年齢が高くなってきたから結婚するんじゃない、好きだから恋愛して、結婚するのだ。

私は携帯のマッチングアプリを削除した。もっとするべきことが見つかった。本当に好きな人ができた時のために、その人をもっと幸せにできるように自分を磨こうと思う。
そういうわけで、これでイーブンです。(最後に言いたかっただけ)

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