何も感じなくても良いと気づいたら美術館が面白くなった

絵に興味があるわけでもなく、もちろん知識があるわけでもなく、感受性が豊かなわけでもなく、芸術を見る目があるわけでも無いのですが、ちょくちょく美術館に行きます。そして楽しんでいます。

ルーブルも、メトロポリタンも、オルセーも、ウフィツィも、ピカソ美術館も、プラド美術館も、MoMAも、オランジュリーも、アムステルダム国立美術館も、ウィーン美術史美術館も、故宮博物院も、グッゲンハイム美術館(NY、ビルバオ、ベネチア)も、テートモダンも、ゴッホ美術館も、ナショナルギャラリーも、クロラーミュラーも。
旅行の度にどこかしらの美術館に行くので、他にもこの5倍以上は行っていると思います。ただの自慢です。

元々全然興味がなかったのですが、ロンドンのナショナルギャラリーに行ってから、よく美術館に行くようになりました(それまでは上野でフェルメールの真珠の耳飾りの少女を見たのと、六本木で鳥獣戯画展を見た2回くらいかな)。

もちろん人気の美術館ですが無料で入ることができます。無料です。
無料なのでみんな気軽に来ています。チケットを買うために並ぶ必要もありません。近所の図書館に行く感じで入れます。
1枚だけ絵を観て帰ることもできます。休憩がてら涼みにいくことも。トイレ利用にも。立地が良いし、温度管理もされているし、そんなに混んでもいないので、友達との待ち合わせ場所に使ったりも。

ロンドンのナショナルギャラリーにはゴッホやモネ、ルノアールやルソー、フェルメールなどなど、教科書に出てきた有名な画家の絵も沢山飾ってあります。
ルーブルなら必ずモナリザは観ると思いますが、そんな意気込みも不要です。ほとんどの人が目的もなく来ています。ゴッホのひまわりでさえ目の前でゆっくり観ることができます(触れないけど触れます)。

自分も同じ様に気軽に行きました。一応行ってみようくらいの気持ちです。なので興味の無い宗教画や肖像画は素通りです。説明書きなんて読みません。基本的には左右の絵を通路の真ん中から首を動かしてみていたのですが、時々近づいたり、立ち止まって観る絵がありました。
格好良いトラがいたり、色がキレイだったり、なんか気になったり。気に入った絵が3枚くらいあって、それで終了。

何か感じるわけでもなく、バカみたいな感想しかもたなかったのに、とても満足でした(本当に満足したので、その絵は数十回は見に行っています)。それから美術館には、どうせ気に入る絵なんて3枚くらいしかないと。3枚あれば十分だと。そんな気持ちで通っています。

みんなが難しそうな顔で見ている絵を観て何も感じくても。きっとみんな同じです。何も感じていし、無料なら大して観てない。

美術館おすすめです。

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